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収率の話

さて、前回の記事で収率の話をしました。
今日は、その辺りをもう少し深堀してみます。

大雑把な話、数字は大きく外していなければ、あまり気にしなくて良いのでは?という前回と同じ結論なので興味のない方は回れ右で良いと思います。

TDS計の話


実はアタゴのTDS計を借用していて色々遊んでいたりします。
その辺りを書いてみます。

まず、数値が安定しないですねぇ...

小さく温度表示もされているのですが、温度変化でかなり値が変わります。
そもそも、ゼロ点を抽出に使用した水で行った方が良いので、その時の温度とも合わせないといけません。

結局常温で測定が良いですかね。とか思うのですが。
お湯を常温まで放置すると蒸発しますよね。
はい、濃度は高くなります。
でも前回と温度違うと…
なぁんて事まで考えると...

でやっぱり、常温で測定。(常温に醒めるまで時間がかかる...)
色々な要素は誤差と考えて、そのくらいの大雑把さで値を判断する。
と云うのが私の結論になります。

収率の計算


さて、本題の収率の話になります。
収率の計算式は、以下の通り。

収率=TDS値x抽出液量(ドリッパーに残った水分を含む)÷粉量

で、自分の抽出液を計算して見ると...収率めっちゃ低い。
いやいや、未抽かい?そんな事ないだろう??
とか考えて居たのですが、実は大きな勘違いをしていました。

上記はカッコ書きで細くしていますが、抽出液量をサーバーの液量で計算してたのでした。

要は、ドリッパーの中にも抽出された液体が残っていますよね。
それの分も合わせて考えましょう。なのです。
(なんだったら、フィルターをリンスした残りの水も考慮しないといけないですね。)

はい、計算しなおしたらだいぶマシな値になりました。

なんで、こんなことになるかと云うと、Cuppingの抽出方式で考えられているそうです。
はい、液体の底には粉が残っていますね。そう云う事だそうです。

実はこの勘違い、この手の話を検索すると上位に出てくるこの業界では著名な人のブログですらしているのでは???な状況ですよねぇ...

まとめると。
TDS計の値は(ちゃんと測定しないと)誤差が多いからおおよその目安で考えましょう。
収率に関しても正しい計算をして、こちらも誤差があるので気を付けましょう。
結局は、官能的に自分が美味しいと思えることが大切で、その値がどのくらい?を把握することが大切で、その数値をターゲットにと考えるのは辞めておきましょう。
という事になります。

同じ焙煎豆、同じ濃度、同じ収率でも、違う味になりますからね!

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