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風の電話

図書館で偶然見つけた本。

イタリア人作家
ラウラ・今井・メッシーナさん著
実在する場所を舞台にした物語。

仏題「私達が風に託すもの」

東日本震災後
喪失の痛みから癒えていく人々の
希望を描いた作品。

「風の電話」呼ばれる電話ボックスに
繋がっていない黒電話が置かれている。
その横にはこんな言葉があるそうです。

風の電話は心で話します
静かに目を閉じ
耳を澄ましてください
風の音が
又は浪の音が
或いは
小鳥のさえずりが聞こえたら
あなたの想いを伝えて下さい

映画、歌、ドラマ、ドキュメンタリーと
色々と取り上げられているので
日本では、知っている方がほとんどかもしれない。

実在する「風の電話」
https://bell-gardia.jp/guide/kaze-no-denwa/

邦題「天国への電話」
https://www.hayakawabooks.com/n/n7ef0d77c5cbb

気持ちを立て直すために
人は心の内を吐露する。
相手が人である必要はない。

動物であっても
自然であっても
ものであっても

つながっていない電話
でも、
つながっている電話。
その先には
話したい人がいる。
会いたい人がいる。
愛している人がいる。

伝えたい言葉を
届けたい気持ちを
風に乗せて
あの人に届けよう。

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