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「読書」してみる #4 アザラシ語入門

先ほど読み終えたのは水口大輔さんの「新・動物記6 アザラシ語入門 水中のふしぎな音に耳を澄ませて」です。

アザラシ語の解釈に切り込む本と思って読み始めましたが、一人の研究者のアザラシ研究をたどるノンフィクションでした。

この本から感じたのは、人間は動物の事を何もわかってない事、一人の研究者の一つの研究のはかなさ、研究者の解釈やジャッジで構成されている学問、研究に意義を求める社会、それでも人は自然界に興味を惹かれること、研究をすすめると感じられる「何か」。

そしてその「何か」は研究の成果でない場合も多く、自然と人間の関わりが地球の豊かさの根源であること。

95%の人にとってどうでもない事に興味を持った若者が、研究に没頭できる環境をどれだけ提供できるか。これがその国の本当の豊かさだと思います。

そしてアザラシやクジラの研究をするのであれば、潜水艦が一番良いのでは?と思いましたが、(潜水艦は静寂性が一番重要なんですよね?)。自衛隊の退役潜水艦をひとつ海洋研究用に活用しませんか?面白い研究ができそうな気がします。

ISBN978-4-8140-0439-3

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