かがみの特殊少年更生施設がめちゃくちゃ面白かった話
『かがみの特殊少年更生施設』というゲームを、この半月くらいの間、夢中でやっていました。夢の中でも謎を追いかけるくらいドはまりをぶっこきましたが、ようやくクリア。とても難しかったけどすごく楽しかったのですよ。
そもそも『かがみの特殊少年更生施設』って?
ぼくはこのゲームの存在を、伊集院光さんのラジオで知った。
一言で言ってしまえば、「謎解きゲーム」です。
ただ、アプリや、ソフトといった類ではなく、使用するのは“実在するホームページ”。検索してみると、この施設の名を関したホームページがヒットするはず。理念とか、職員紹介とかが掲載されてて、もちろんこの施設そのものはフィクションなんだけど、知らない人が見たら本当にあるんだと信じてしまいそうなくらいとてもよくできてる。この「すごくそれっぽいホームページ」がまさにこのホームページがゲームのメインステージなんだけど、なまじ自分のスマホやPCで他のサイトとかと同じように閲覧できるから、フィクションとノンフィクションの境がだんだんあいまいになってきて不思議な感覚になっていく。この感覚がすごく新鮮で、僕が『かがみの』を推す一つの理由だったりするよ。あと大事なところ。無料だZE☆
とにもかくにも動画を見よう
ホームページがメインステージになるゲーム、って書いたけど、漫然とページを眺めてるだけだとマジで何が面白いのかわからない(ほんとに注意深く見るとヤベーことに気づくかもしれないけど)。
なので、このゲームを仕掛けている【第4境界】っていうとこが、このゲームの遊び方、世界観、入り込み方をじつにうまいこと盛り込んでるスゲエ動画を公開してくれてるので、それを見よう。17分くらいあるけど、ちゃんと見よう。
動画内だと、やたら違和感違和感言ってるけど、ごめん僕は何の違和感も感じなかった笑。
最初の2分あたりでやたらホラー味を醸し出してくるけど、大丈夫。怖いのはここがピークです。
たぶん誰かと協力してプレイしたほうが楽しいと思う
動画を見ると、なるほどこんな感じで謎解きして進めてくんだっていうのが分かってくるんだけど、このゲームは結構難しい。リリースが2024年の4月だから、ネット上にはある程度のネタバレ情報は揃いつつあるんだけど、できることならやっぱり自力でのプレイ&クリアを目指したいよね。
僕も自力でやりたかったけど、どうしても行き詰まる場面は出てくる、でも友達いない(うるせえな)というわけで、ネットの友達と協力しながらプレイをした次第。
これが存外楽しくて、毎晩チャットであれやこれや喋りながら少しずつ謎を解いて核心に迫っていく感じがなんともドキドキした。自分で謎を解けたときはうれしいし、相方が解いてくれた時は素直にスゲー!ってなるし、たぶんリアル脱出ゲームとかもそんなかんじなんだろうな。行ったことないけどな。友達いねえからな(うるせえな)。
もちろん協力して進めていくわけだから、プレイヤー同士で足並みを揃えることが大事で、出し抜こうとか、先にネタバレを見てマウントを取ろうとか、そんな野暮なことを考えちゃダメだぜ…
クリア、その後
実際このゲーム、ネット環境さえあればプレイできるから、好みは別として参加のハードルはめっちゃ低い。プレイ人数は50万人を突破していて、CMや告知も皆無でほとんどが口コミで広まってのこれだとすると、まさに密かなブームになっているのかもしれない。
ただ、それに反してクリア率はわずか7%。
ネタバレサイトも存在するから、ちゃんと調べて進めていけば、ストーリーも追いつつエンディングにたどり着けるわけだけど、それでもあまりに低すぎるこのクリア率は、途中で挫折する人がいかに多いかってことだよね。
プレイ時間は、「3~4時間」って書いてるとこもあれば「約9時間」ってかいてるとこもあって、それ以上かかってようやくクリアっていうネットの書き込みもちらほら見る。
僕に関して言えば、プレイ時間は15時間程度。休日含め足掛け3日くらいはこのゲームに没頭してたと思う。とにかくあれやこれや考えては試して、の繰り返しで進むゲームだから、途中でぐったりしてマンガ読んじゃったりもしたけど。
そ・し・て…!
この『かがみの』には、エクストラステージとも呼べる「追加要素」があります!
それがこちら。
「HPの次は、施設案内かよ…!」
架空の施設である『かがみの特殊少年更生施設』の、実在するHPと施設案内(ああもうなにがなにやら)。
実はこの施設案内にも、更なる謎が隠されています。
2200円で実際に買った人が楽しめる、さらに手ごわい謎解き体験ができること請け合いです。【本編】を楽しめた人なら、この施設案内もおすすめです。間違いなく、お値段以上の体験ができるかと。
電子書籍のkindle版がアマゾンから買えますが、個人的には公式サイトで買う紙版をお勧めしたい。納期と送料はかかるけど、ちゃんと実物のパンフレットを見ながらの謎解きは、解決してしまうのがもったいないくらいの充実した時間を、きっともたらしてくれるよ。
こっちのエクストラステージも、ぼくは10時間くらいかかってようやくクリアしたわけだけど、この『かがみの』のせいですっかりモキュメンタリー、もしくはARG(代替現実ゲーム)というジャンルに心を奪われてしまいました。
そして、更なる謎に…!
人の給与明細
『かがみの』と同じ、第4境界が提供しているARG。その新作がこの『人の給与明細』。
実際に給与明細を購入して、それが手元に届くところからゲームがスタートします。買っちゃったんだ、えへへ。
これも近いうちプレイします。超楽しみ。
久々に長文書いた!
これを読んで、もし『かがみの』をプレイしてくれて、「なんだこれ!やべえ!おもしれえ!」ってなる人がいてくれたら、とてもうれしいぜ。
ぜひやってみてクレメンス!
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