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ゆかいならば

この曲をつくったときの記憶がまるでない。いつ頃にできたのかも思い出せない。4年前の日付をファイル名に付けたデモ音源が残っているから、たぶん、その少し前くらいだろうが。

韻を踏みたい曲だということはわかる。そして、おそらくそれだけだろう。しかし二回目のサビは少し仕事が甘く、「戸惑ったよ」「だねって」「危険」は母音がずれている。今回の録音で書き換えてしまおうかとも考えたが、聴いていて違和感はないため、よしとした。むしろ、揃え過ぎないことで安定感が生まれている面も、たぶん、ある。

全然覚えていないのに、実は長い間この曲が一番といってもいいくらい気に入っている。サビの詞は恋の描写になっているのかな。「バカにしてもらえばいい ゆかいならばちょうどいい」って、いいな。この曲自身について言っているのかも。そのくらい客観的に聴ける、だからいいのかな。

ちなみに、ミュージックビデオは先に公開した「やだな」と、なんとなく対になっています。今度は 4:3 のスタンダードサイズ。1440×1080 。

ゆかいならば
作詞・作曲:あまいさと

枕元でベルが鳴る にやにやした目やにはやめにして
生卵に食パンをひたひたにひたした日

「金曜日に世界が、滅ばないけどちょっとふざけだす」
「キンモクセイのにおいが、金魚のそれとこっそり入れかわる」

間違えた答えを讃えて笑えた 名前で悶えあえた
万々歳! バカらしいくらいがいい ゆかいだな
恥じらいはしないが誤解がこわいな 意外とふがいないな
まあいいや バカにしてもらえばいい
ゆかいならばちょうどいい

真暗闇の中がなる しばしばした目しばし休ませて
なまあたたかい潮風としらじらと白ける陽

「『金メッキの世界よ、はがれないで』とちょっと祈ります」
「キンカンのいいにおいも、金魚のそれとやっぱり入れかわる」

戸惑ったよ だって「身勝手だね」って叱ってもらっちゃった
万々歳! バカらしいくらいがいい ゆかいだな
はにかんだ時間は油断してたんだな なんて危険なんだ
もういいや バカにしてもらえばいい
ゆかいならばちょうど——

間違えた答えを讃えて笑えた 名前で悶えあえた
万々歳! バカらしいくらいがいい ゆかいだな
恥じらいはしないが誤解がこわいな 意外とふがいないな
まあいいや バカにしてもらえばいい
ゆかいならばちょうど それがいい

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