【オーダーの決め方:打順編】僕が少年野球チームを作るなら。実践編

「僕が少年野球チームを作るなら。実践編」
今回は試合でのオーダーの決め方、打順についてお話しします。

私がコーチに就任してから半年、ついに我がチームは初の公式戦に出場することになりました。
公式戦という目標ができたことで、練習試合や交流戦など対外試合の機会も増え、私もオーダーに悩む日々を送っています。

前提

「野球は9人で戦うスポーツではない」というのが私の持論です。
確かに、競技としては9人対9人で行うスポーツで間違いないのですが、スタメン9人を固定して戦うのではなく、ベンチ入り全員に役割を持たせ、全員が出場して戦うべきだと考えています。
よって、野球は「ベンチ入り全員で戦うスポーツ」です。
そのため、打順を毎回固定することもありません。
また、バントやエンドランといったサインも存在しないため、よく言われる「1番が塁に出て、2番がバントで送って…」といったセオリーは当てはまりません。
あくまでこれは「我がチームの方針」なので、学童野球のセオリーからは逸脱しているかもしれませんがご了承ください。

1番打者

私が打順を組むとき、まず考えるのが1番打者です。
1番打者は、特別な打順です。プレイボールがかかって真っ先に打席に立つからです。
セオリーでは足が速く(盗塁ができ)、出塁率が高い打者を置くことが多いですが、私は特に大事な試合では「度胸があり、物おじせず初球からフルスイングができる」打者を1番に置きます。
1番打者の姿勢が、その試合の打線の勢いを決めるのです。

2番打者

小技ができる打者、というイメージがある2番打者ですが、我がチームでは前述のとおりバントのサインがないため、小技は必要ありません。
1番打者との兼ね合いによりますが、2番打者に大切なのは「1番打者がアウトになったときに挽回できる」ことです。
よって、1番打者と同じく勝負度胸があり、強くスイングできる打者を2番に置きます。
好打者の1番打者が出塁した時には、その走者を返せる長打力があればなお良しです。

3番打者

日本では巧打者、メジャーリーグでは強打者を置くことが多い3番打者ですが、私も3番打者は良い打者を置くべきだと考えます。
1,2番に強く振れる=打てる打者を置くため、3番打者は塁が埋まった状態で打席に立つことが比較的増えると思います。
そのチャンスをものにするためにも、強打者、できればチームの最強打者を3番に配置したいです。

4番打者

4番も、1番と同じく特別な打順です。
私自身は4番にあまり意味はないと思うのですが、相手チームから見るとやはり「4番打者」ということで警戒される打順です。
そのため、打てる・打てないに関わらず4番は「チームの顔」となる打者を置くべきと考えます。
決して最強打者でなくても良いので、チームのキャプテンやムードメーカーを配置します。

5番~8番打者

一気にまとめてしまいますが、5番以降の打順は正直あまり意味を考えていません。
というのも、前述のとおり「ベンチ全員で戦う」のが信条ですので、5番以降の打者は途中交代することが多く、試合展開によってメンバーが大きく変わる可能性があるからです。
5~8番は結構年功序列(高学年から並べる)で決めていたりします。
ピッチャーやキャッチャーは負担を考え、7,8番に置くことが多いです。

9番打者

下位打線でも非常に重要な打順が9番です。
学童野球では一番打てない打者が入ることが多いかもしれませんが、私は9番の出塁率が大きな鍵であると考えます。
前述のとおり我がチームは1,2番を重要視します。それゆえ、9番打者が出塁することでチャンスで好打者に回ってくる可能性を増やせます。
9番には足が速く、出塁率が高い打者を置き、ダークホース的な立ち位置で上位打線につなぐ役割を担ってもらいます。

まとめ

上記がそれぞれの打順に対する私の考えですが、出場機会・打席数を均等にするために必ずしもこのとおり組むわけではありません。
大切なのは、やはり「チーム全員が参加して戦う」ことです。
上手い選手を優先して起用するのではなく、ベンチ全員に機会を与えることを前提に打順を決めたり代打・代走を起用したりします。
そのぶん難しくはありますが、それがベンチメンバー全員の成長に繋がると信じています。

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