私を生きるセラピー 誕生!
他人の事はその本人より視えるのに、自分のこととなると、とんとピントがずれていた私でした。というか、子宮がんにより、生命の砂時計がひっくり返された時に始めて、あわてて自分とちゃんと向き合いだしたのかもしれません。人間は目が前を向くようにつけられているせいか、人ばかり、外ばかり目につきます。だから、目玉をくるっとひっくり返さない限り、自分を見ることが難しいのかもしれませんね。
さて、私の子宮がんですが、過去に不幸な出来事が起こると「やっぱりな」と思っていたように、病院で宣告された時も「やっぱりな」と思いました。
なぜかというと、病気が発覚するまでの数年間、あきらかに自分を大切にしていなかったからです。病気はある日突然、どこからからか飛んでくるものではありませんし、ましてや勝手に作られるものではないからです。どの病気も自分で病気の種を作り、撒き育ててしまった結果です。だから、私は「このままだといつか病気になるなぁ」と感じていたのです。
癌が見つかる2年前に、私は前夫と離婚しました。離婚経験をされた方の中には想像がつく方も多くいると思いますが、離婚前後は非常に心身が消耗します。
私は霊視で私の癌はこの離婚が原因かと探りました。そうしたら、離婚のストレスは影響はあるが、直接の原因ではなく、前夫を憎んでいる事が更に深い原因だとわかりました。さらにもっと深層を探ると、男性そのものを憎んでいたことがわかりました。
さらにもっと奥を探ったら、私の実母を騙し離婚や再婚をくりかえさせた男性を憎んだことが始まりだとわかりました。でも、ここで終わりではありません。もし、男性を憎んでいるだけなら、私自身が病気になる必要はありません。いえ、実際は、憎しみのエネルギーで自分を蝕むことにはなりますが、なんとなく、もっと奥がありそうだと、さらに深くみていったら、案の定、男性よりも、男性に騙された母親を馬鹿で哀れな女だと思っていました。
そして、最後は、私はその馬鹿で哀れな母親から生まれた子供なのだと、生まれてきたことに絶望していました。また、どうせがんばって生きても、私は母親の子供だから、母親同様に幸せになれるはずはないと決めていました。
感情の芋づるで、ここまでたどり着きました。
で、ここからが病気を作るしくみですが、私は表面的には、明るくがんばって生きてきました。子供のためでもありましたし、自分も幸福になりたいから…。でも、潜在意識では、自分は幸福になれないということを固く信じていたわけです。私の正直な気持ちは、生きることは苦しみでしかなかったのです。
そうなると、私は、幸福になれない証拠を次々現実化しないといけません。だって、幸福になれないことを信じていたから。「ほら、やっぱり、幸福になれないでしょ」と、安心したいのです。
生きる力がないのだから、病気になったり、死ねるような状況をつくりだします。だって、本当は生き続けるのが辛かったんだから。「そうそう、自殺はできないから、病気になって死ぬのが一番かもね、これなら誰にも文句言われないし、もしかしたら、人に優しくしてもらえるかもしれない」と、思っていたのかもしれません。
そんな思いを持ちながら、それを現実化できるタイミングを待つのです。私の場合は、それが離婚でした。心身が衰弱し、免疫も下がり、「今なら死ねる!」みたいな感じで、母親の象徴である子宮をわずらったのです。
癌は固まりで、しこりです。それらの源は、最初、形の無い感情(エネルギー)です。その感情は遠い昔、私達が子供の時の本心、本音。
言いたかったけど言えなかったこと。わかってほしかったけど我慢してきたこと。誰かの気持ちを思って飲み込んだ感情。嫌われないように、愛されるように必死で頑張ってきた感情…。
確かに、私は子宮がんになり大変でした。しかし、なぜ子宮がんを作ってしまったのかを解明できた時、インナーチャイルドの気持ちがわかり、その健気さと必死で生きてきたその姿に、なんとも言えない感動と、心から「ありがとう、ここまで一生賢明生きてくれて」という言葉が出ました。
私が本当の意味で、自分を愛し始めることができたのは、病気のおかげです。病気が私の心の闇に光をあててくれました。
私は、自分の子宮がんの経験から、病気とインナーチャイルドの繋がりを深く理解しました。病気は魂と感情の葛藤から生まれますが、その感情を主に支配しているのは、自分の潜在意識と無意識です。そして、表面的な意識ではなく、自分の心の奥にある、さらにその奥にある本音や意識、それらが作られるのは、紛れもなく過去の経験と、その経験から何をどのように決め、どのように思い込み、どのように自分の中に刷り込んでしまったのかなのです。
自分の経験を通してこれらのしくみが理解できた時、ようやく私は本気で生きたいと思いました。そして、さらに、自分の中にまだ隠れているであろう、私の助けを待っているおいてけぼりされた私の心(インナーチャイルドちゃん)、誰からの愛でもなく、私からの愛をずっと待っていた私(インナーチャイルドちゃん)と出会い、思い込みや傷、守り、エゴ、怖れによって選択してきた人生ではなく、ただ愛からの選択ができるように、自分のために私を生きようと思いました。
これが「私を生きるセラピー」誕生の瞬間です。
この時点ではセラピーとしての形にはなっていませんが、ここからは一気に形にしました。
既存のインナーチャイルドの良い点、足りない点を研究し、私は全く新しい方法を考えだしました。20歳~母体内一人ひとりと向き合う方法です。さらに、20歳以降から現在の年齢もインナーチャイルドとはいえませんが、思い込んできたことや、ショックな出来事によりエネルギーが奪われてきたその時の自分と向き合い、話し合い、整理して納得することができることも発見しました。
また、インナーチャイルドや前世は、過去の事と思われていると思いますが、そもそも、時間の中で生きているのは時間を作った人間だけです。
私を生きるセラピーをやっていただくとわかりますが、全て今のことなのです。出来事としては過去かもしれませんが、今のことなのです。今それが影響されている。今でもそれが辛い。今のあなたを作っている。
今を良くするために、たまたま過去と呼ばれるあの時のことを整理するだけです。そして、今が過去を変えます。
全3回に及ぶ、「私を生きるセラピー」誕生秘話を聞いてくださり、ありがとうございました。
ありがとうございます。あなたにも、神様からのサポートが山ほどありますように💕