祝!!カレッジ卒業!!
2月が風のように過ぎて、気づけば3月、それも中旬になっていました。
ご無沙汰しています。
12月に座学が全て終了して、1月から2月にかけて、"キャプストーンプロジェクト"と呼ばれるインターンシップの代わりとなるプロジェクトを行っていました。
キャプストーンプロジェクトとは
もともと"キャプストーン"とは、ピラミッドの頂点にのせる最後の石のことで、教育面では、今まで勉強してきたことのまとめとして実施されるプログラムを指すようです。そのため、"キャプストーンプロジェクト"は、私が通う学校に限って行われているものではなく、多くの大学などで採用されているもののようです。
私の学校では、このキャプストーンプロジェクトの期間はインターンの半分の期間となっていました。私のコース(Disital Marketing)の場合、インターンシップは12週間のため、キャプストーンプロジェクトはその半分の6週間で終了します。
自分が今まで学んできたモジュール内容を盛り込む必要があるため、私の場合で言うと、SEO、Webデザイン、Eメールマーケティング、PPCなどです。
また、今まではグループワークという形で複数人のクラスメイトと協力してアサイメントを行っていましたが、基本的にはこのプロジェクトは一人で行います。
なぜ、キャプストーンプロジェクトを選んだのか
一般的にCo-op留学で渡航した方は、座学が終了したらインターンシップを受けるのが通常ルートですが、私はこのキャプストーンプロジェクトを行いました。なぜだか気になりますよね。
結論、3年前に通えなかった語学学校に通いたかったからです。
パンデミックが起きて、私が当初通うはずだった語学学校は私のプログラムを2年間ホールドしてくれていました。留学を再度決意した時に70%以上プログラムが残っているので、返金が可能か問い合わせたところ、イレギュラーと言えども、通常行わないプログラムホールドを1年間行っていたので、返金対応は厳しいと言われました。
なんとか渡航までにオンラインで授業を受けたりしてプログラムを消化したものの、3ヶ月分ほどまだプログラムが残っていました。
そこで、座学期間中には座学終了後はキャプストーンプロジェクトを受けて早めに卒業して、最後に英語をたくさん話して帰ろうと決めました。
実際どんなことをしたのか
では、キャプストーンプロジェクトでは実際どんなことをしたのか。
進め方
まず、プロジェクトを進めるにあたって、"メンター"と呼ばれる先生がついてくれました。週に2回(月曜日と金曜日)ミーティングがありました。
また、1月からこのプロジェクトを始めたのは私を含めて3人のクラスメイトでした。
初めてのミーティングで先生から説明があったのは、以下の内容でした。
クライアントがいる
これからこのクライアントは自身のビジネスを始めたい
Webサイトはまだ持っていない
6週間で、このクライアントに対して何ができるか考えて、必要があれば成果物も作ってほしい
最終的にはクライアントの前でプレゼンし、最終レポートの提出してもらう
Webサイトが必要だから作成してもらうけど、最終的にクライアントが誰かのWebサイトを採用して公開する
ここからは個人作業になるので、週2回のミーティング時に、自分の進捗や疑問点を先生と相談して、ひたすら自分で調査して定義して、Webサイトを作成していきました。
提出物はあったのか
Week1、Week3、Week6に成果物を提出することが求められました。
提出物のイメージは以下の通りです。
Week1:
6週間のスケジュール及び、今回のクライアントに対してどのようなマーケティングプランを提案するかのドラフト
Week3:
マーケティングプランを固め、競合他社やキーワード、ペルソナを調査した結果
Week6:
Webサイト、マーケティングプランや調査結果を含めた最終レポート及び、クライアントの前でプレゼン
具体的に各週で行っていたことを簡単に説明します。
Week1
冒頭でも説明した通り、このプロジェクトには自分が今まで学んできたモジュール内容をできれば網羅して盛り込む必要がありました。
先生からクライアントと繋いでもらい、Week1中に一度インタビューを行いました。
クラスメイトで質問を出し合い、先生と相談して下記のように質問リストを作成して、自分たちでインタビューをしました。
Webサイトを作成してのゴール(どんなことを実現したいか)
ターゲット層はいるのか
他に使っているソーシャルメディアのプラットフォームはあるか
回答結果をもとに、どんなマーケティングプランが実施できそうか、そのプランのKPIsは何か、どのモジュールが関係しているかをまとめました。また競合他社の調査もWeek1から開始しました。
Week2&3
ここからはひたすら調査です。クライアントのビジネスに関連するターゲット層の特定、キーワード調査、競合他社のWebサイトの調査、そしてSWOT分析。これらをすることで、自分が行いたいマーケティングプランを固めていきました。
Week4〜6
私がプラン策定する際に重要視したところは以下の2点です。
マーケティングに使える費用は無いに等しいこと
クライアントが今後一人でこれらのプランを運用していくこと
先生とのミーティングで、上記について話し合い、必要なところにだけお金をかけて、他の施策は無料でできることをしたいと説明しました。また、クライアントの負担にならず、継続的に運用できるように多くのプランを出しすぎないようにする旨も伝えました。
先生も納得してくれたので、私のマーケティングプランは、Webサイト作成(Wixで)、SEO施策、Google my Businessの活用の3本柱で行くことになりました。
ここからはひたすらWebサイト作成とプレゼン資料、最終レポート作成をしていました。
最終日
迎えた最終プレゼン。最終的にクライアントが誰かのWebサイトを採用して公開するということは事前に先生から伝えられていたので、ライトなコンペだなと思い、資料を準備しました。20分というタイトなプレゼン時間でしたが、盛り込んだ内容は以下の通りです。
今回のプランがクライアントの意向に沿ったものであること
調査結果(ターゲット層、SWOT分析、キーワード)
自分のマーケティングプランのメリット
作成したWebサイトの説明
クライアントへの要望
セカンドステップ
最終レポートは詳細な調査結果も入れて提出しました。
実際キャプストーンプロジェクトをやってみて
私はキャプストーンプロジェクトをやって良かったと思いました。
何よりリアルなクライアントがいたことが、プロジェクトとは言えマーケターとしてどんなことを考える必要があるのか、どんなスキルが必要か、自分に足りないスキルは何かを洗い出すきっかけとなりました。
また、”デジタルマーケター”と一言で言っても仕事内容は様々で、SEOに特化していたり、ソーシャルメディアマーケティングに特化していたりだと思います。
まだ具体的にどんな仕事内容をやりたいか決まっていなかった私にとっては、複数のキャンペーンをマネジメントする経験が得られたことがよかったと思っています。
そして、今回クライアントとの連絡係は私が引き受けました。
追加の質問やWebサイトに必要な情報をまずクラスメイトたちで意見を出し合いまとめて、1通のメールで依頼することにしていたので、クラスメイトのマネジメントとクライアントとの交渉のどちらもすることができました。
日本で少し営業経験があったので、クライアントへの交渉のメールを作るのは苦ではありませんでしたし、クライアントの負担が減るように簡単な方法で情報共有できるような工夫もできました。
実際の場でもチームメンバーのマネジメントやクライアントとの交渉の必要があるでしょうから、疑似的にでも体験できたことは大きなメリットでした。
卒業が決まりました
先生がスコアをつけてくれた数日後、学校から私のスコアを認め卒業が確定した旨の連絡が届きました。
また、別途先生から、クライアントが最終的にどのWebサイトを選んだかのかも伝えられました。
最終的にクライアントは私のマーケティングプラン及びWebサイトを選んでくれました。そのため、微調整は必要(なぜなら、私のクライアントがビジネスしたいエリアの第一言語はフランス語だから)ですが、Webサイトは近日公開されることになりました!
そしてさらに2週間経った昨日、学校からデジタル版の卒業証書と全てのモジュールの結果が送られてきました。
結果がこちらです。
我ながら満足しております。全ての結果でAまたはA+のスコアで卒業できたことは、自分を褒めてもいいのかなと初めて思えた結果でした。
そして結果的に自分の初めてのクライアントになった方とは、まだお手伝いという形でWebサイト公開に向けて連絡が取り合えていることも嬉しいことです。また、休暇を取っていた先生からも私とクライアントのやりとりを見て、「あなたがクライアントに送った内容と似たことを伝えようと思っていた、あなたはプロとしての道を歩き出した」と言われて、日本に帰国してから未経験ながら新しいことにチャレンジする勇気をもらいました。
紙の卒業証書をもらえるみたいなので、後日取りに行ってきたいと思います♪
今回もいつものように長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
8つのモジュールとキャプストーンプロジェクトについての振り返りをnoteに書き記すことができて、私自身もどんなことをやったか後に見ることができるので良い経験でした。
このnoteを読んで少しでも私のカレッジに興味を持っていただけたら嬉しいです。
まだ書き留めておきたい留学に関するnoteがあるので、これからはそちらをスローペースですが、書いていきたいと思います。
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