見出し画像

雀荘ハシゴ録~アマノ~熱いぜ西東京!

マーチャオレオ立川店

「雀ドル」・・・牌ASOBI

無限のリーチで荒れる卓上♪
アガリたいその手牌流されて♪
負けてる時さえ出ていく点棒♪
手詰まりから打ち込むオレは♪
圧倒的な3ラス様!!!!!!!

こんな歌をつぶやく麻雀中毒末期の男が中央線にいた。立川の雀荘へ向かうその男は心なしかニタニタとしている。周囲の乗客は遠巻きにチラリチラリと伺っているようで完全に不審者に対するそれである。そんなことに欠片も気が付かず目的地まで向かう男の名は・・・

アマノ

電車を降りると歩み慣れた街並みを真っ直ぐにマーチャオレオ立川店に向かう。昔の職場だ。今更に迷うことも無い。エレベーター8Fのボタンを押して雀荘の扉を開く。今日は西東京の雀荘をハシゴする予定なのだ。まずは通い慣れたホームグラウンドで肩を温めるのが目的だ。互いに顔の知れた従業員Yがアマノに声をかける。

Y「アマノ・・・さん!いらっしゃいませー!!」
・・・おいコラ、なんだその取って付けたような「さん」付けは?オレの方が随分と年上だぞ?キチンと敬称を使いやがれ。さて、フリーの卓はどういった状況なのだろう?

Y「Aルールの卓で8000点を放銃した席でしたらすぐにご案内できます!」


・・・どこまでふざけてるんだ?人のことを何だと思っている?
アマノ「何ィ!なんだそのゴミみてえな席は!?何考えてんだ?この野郎!


・・・行くに決まってんだろう!”漢”を見せるぜ!」
こちとら日本男児なのだ。やっぱ”漢”はこうじゃねェとな!
溢れる漢気が指先を伝い牌に届く。そしてオレは着席10分で鮮やかな飛びラスをキメた。肩を温める程度のハズが着席10分で頭まで沸騰したオレを見かねて従業員がキンキンに冷えたグラスを持ってきた。

アイスコーヒーを炭酸水で割った飲み物なのだそうだ。ここはファミレスか?高校生がドリンクバーで作るヤツじゃねーか?
「苦いコーヒーに炭酸入れると黒ビールっぽくなるんでよく作るんですよー!」
・・・コイツら正気か?そんなモノ考えてひねり出す発想から実際に作って飲む行動力と酒に対する執念までドコからツッコミを入れれば良いんだ?20代は酒豪で名を馳せたアマノが酒飲み勝負でついぞ頂点を獲れなかったコミュニティがマーチャオレオ立川店だったのだから年季が違う。しかもこの飲み物なのだが味の方はコーヒーのコクが黒ビール独特のクセを再現しているものだから恐れ入る。芸能人格付けチェックで出されたら正解の部屋を選べる自信はない。なのでオレはおかわりしてまで味を確かめることにした。また頼んで飲むであろうことは予想できた。

マーチャオキャンサー町田店

マーチャオレオ立川店すぐ隣にある富士そばで蕎麦をすすりながらオレは"漢"を見せるがために酷い目に遭ったことを家庭用お子様プールより深く反省していた。

大盛蕎麦をすすってゲップを一発。今度こそ立直をキッチリ決めるゾ!という決意を新たに電車に乗って町田まで移動する。横浜線に乗ってしまえば大抵は座れるので楽チンだ。電車で着席すると地雷メイクの二人組と隣合った。牛が着けそうな鼻ピアスを通していたのだが、あの華奢な身体では牛の足元にも及ばないだろう。まずはジムに通って100㎏のベンチプレスをカチ挙げる所から出直しだ。上げ底ブーツも重そうだったからスクワットも欠かせない。メンヘラ女が包丁で武装した程度で闘牛は止まらんのだ。LINEや(X)ツイートで覚悟ガン決まりアピールをするならキチンと気合いを見せろというものだ。

闘牛VSメンヘラ戦で人間側の作戦を考案しているうちに町田まで到着した。GoogleMapを頼りにマーチャオキャンサー町田店まで向かうルートを辿ると軽い衝撃を受けた。

サンマにzooにマーチャオに3歩の距離にどれだけ麻雀店がひしめき合っているんだ?将棋だったらあっちゅー間に歩が成金だらけになってキンキラキンな盤面の出来上がりだ。町田という街もなかなかアツいじゃねえか。これほど素晴らしい地域なら、そりゃ神奈川県に渡すわけにはイカンわな。
ちなみにマーチャオキャンサー町田店は11月頃にサンマルールに変更して四人打ちはまた別の物件でオープンするとのこと。とどのつまり麻雀店がもう1店舗増えるということだ。町田はJR横浜線と小田急線が通っているのだが京王線あたりも進出を検討していただきたい。
さて、マーチャオキャンサー町田店へ潜入するとパッと見て6~7卓が稼働していた。zooやサンマの店とツバ迫り合いをしているにも関わらずなかなかの盛況ぶりだ。麻雀友達が欲しかったら町田に住めばコミュ障でもなんとかなるんじゃないか?卓の状況を伺うとなかなか席に着けないかもしれないと思ったが町田という街の引力を発揮して立て続けに来店者がやってきて新たに立卓することとなった。今日は雀荘ハシゴなので時間は惜しい。2半荘ほど軽く打ってラス半をかけていたので席を立とうとすると店長さんが声をかけてきた。

店長さん「アマノさん!もう一回だけ打ってもらえませんか?お願い!」

3時間前にお子様プールより深く反省して”漢”を見せまいと誓ったオレだぞ?そんな問答の答えは決まっている。

アマノ「わかりましたー!じゃあ1回だけー!」

フフフ!この雀荘にオレの”漢気”が伝播するのがヒシヒシと伝わってくる。その気迫が東1局で次の来店者を呼び込み、東2局でオレは華麗なる飛びラスをキメてその人に席を譲ることになった。

麻雀カボ町田店

アマノ「今日は気温がアチいなあ!おい!そうだよな?な!」
沸騰したオレを見送りに来た若い男子アルバイトにダル絡みをしつつ店を後にした。雀荘ハシゴの予定が入っていなければ3時間はダル絡みをカマすところだった。カボへの移動は歩いて5分で済んでしまった。サンマにzooにマーチャオにカボまでホントにあるんだな・・・圧倒されつつビルに入るとこんな看板が目に入る。

看板だけ見りゃあーだこーだ説明する必要はないだろう。3店舗目のカボでの目的は女流プロ追っかけで目当ては石田綾音プロだ。

なんでオマエみてェなヤツがピッチピチの若いネーチャンと接点があるんだ?「追っかけ」を英語表記「ストーカー」に修正して速やかに自首しろや!

・・・という感想を読者の9割が抱くことだろう。110番のダイヤルはちょっと待って欲しい。彼女は渋谷の麻雀Bar citrusで副店長を務めており、オレはそこへ女流プロとワンチャンねーかな?と120%の下心を持って足を運んでいて互いに顔は知れているのだ。

・・・あっ!いや!ダイヤルを止めてくれ!同卓したらドラを切ってあげるから!平にご容赦を賜りたい!

ストーカー・・・もとい追っかけのためにビルに入ると奥の方にエレベーターがあったのだが何階にカボがあるのかが分かりにくくてホームページを検索することになってしまった。通い慣れていれば5Fのボタンをすんなりと押せるんだろうけど初めて町田カボに向かう人は気を付けてほしい。

カボグループの店で打つのは初めてなんだけどもマーチャオグループみたいなカジュアルな空気と違ってシックな雰囲気が漂っていた。伝わるか分からんけどマーチャオは店舗の「機能性」と麻雀での「面白み」を追求しているんだなと感じるけど、カボは店舗の「品性」と麻雀での「もてなし」を追及している印象を受けた。どっちが良いかは人それぞれだけど、時にはもう片方にも足を伸ばしてみると普段とは違う部分に興味が湧いたりするものだから麻雀に行き詰まりや停滞感を覚えた時には全く知らない雀荘に行ってみるのは特効薬になるかもしれない。

店に入って店長さんにカボは初めてです、と伝えるとルール表を持って来てくれた。・・・こちとら10年フリーに通ってんだぞ?ナメた行動は慎んで頂きたい

あれ?赤の三索と三筒に青の三萬があるぞ?逆に赤の五はどこにも見当たらない?・・・やっぱルール説明お願いします。
皆も初めての店ではキチンとルール説明を受けるように。受けないヤツにはドラを切ってやらんぞ?
ルール説明が終わって少し待つと常連のオジサン3人と打つこととなった。これは追っかけあるあるなんだけど、なかなか目当ての女流プロと同卓できずに常連相手に麻雀を打つことも多い。こーゆー時はなるべくその人らの雰囲気に合わせて、あわよくば軽いトークができるくらいに卓の空気を温めておいた方が良い。何故なら目当ての女流プロとの同卓が実現したタイミングで既に卓内が打ち解けている空気を漂わせておけば女流プロの方もトークがしやすいからより良い接客サービスを提供しやすい。翻って考えると自分はそれを享受できるのだから追っかけ初心者にはその辺のテクニックも磨いて幅広い楽しみ方を覚えて頂きたい

こうしてフリー雀荘歴と同じく女流追っかけ歴10年で磨いた匠の技で上家のオジサンと今のリーチ何待ちだったんすかー?くらいの会話ができるようになったタイミングで対面と下家の常連二人が抜けてお目当ての石田綾音プロとの同卓が実現した。その嬉しさによる勢いそのままにオレは9p単騎のホンイツ4000オールをブチかますわ4巡目にマンガン確定両面リーチをカチこむと

石田プロ「アマノさん・・・はやーい」

・・・と言われてオレは変にドキドキしちまってIQがサボテン並みに下がってしまった。気がついたら10分でトップを捲られていた。前の2店舗で本能そのままに漢気ブンブン振り回してただけに搦手タイプの技はこうかはばつぐんだ。冷静でいられるわけがない。半荘が終了すると上家のオジサンは席を立ってオレは別卓への移動待ちになった。

すると石田プロがやってきてオレの相手をしてくれた。先日も彼女の追っかけで渋谷のクエスチョンという雀荘へ行ったのだが、なんとその雀荘は客がゲストへ有料ドリンクを入れることができて、しかもそれにバックを付けるというはっちゃけた店にゲストに入っていた。追っかけ歴も10年を超えたがゲスト先で空き缶の山が築くなんて人物は初めてだ。しかもゲストが終わった後はcitrusへ行ってオレンジジュースを注文して「これビールじゃないー!」と叫んでいたらしい。
その日のクエスチョンでは店舗方針に違わぬ暴れっぷりを発揮していたので、町田カボにてシラフでいる目の前の人物がクエスチョンでの人物と同一なのか疑わしくなる。きっとあれはソックリさんだったに違いない。よくあれだけ似た人物を探し出せたものだ。人の顔と名前がなかなか覚えられないと愚痴をこぼしていたがソックリさんに自らの演技や麻雀を指導できても、やはりその日に会った人の顔と名前まで伝えるのは難しいのだろう。
citrusの勤務ではボトルに記入されてる名前で顔を一致させるケースが多いと聞いたから一番人気のキンミヤのボトルを注文しておくとすぐに覚えてもらえるんじゃないかと思う。ひとしきり下らぬ話を終えるとゲスト終了の時間が迫っていたのでオレもラス半をかけたらオーラスにリーのみ裏3の放銃をした。やっぱり町田は最後までアツい街だった。2度と行きます。次こそアマノの名を轟かせます。

リーチ麻雀八王子ラック

横浜線に乗っておらが地元八王子へと向かう。立川と町田を回ってきたからには最後のシメは地元八王子だ。駅を出て歩いて3分の立地にあるのが八王子ラック。これも雀荘あるあるだと思うんだけど初めてのお店に行く時に目当ての建物が見当たらなくて5分くらい探し歩いた経験が誰にでもあるんじゃないか?画像を見ればわかるけど大きな看板が目立つ。読者においては必ずこの看板を探して八王子へ足を運ぶように。

知ってる人は知ってるんだけど以前はさかえグループの雀荘だったのだが今では八王子ラックとなってリニューアルしている。
Aトップや赤5pでのアガリの代わりにラックリーチという通常のリーチより少しオトクなリーチを採用している。
以前のさかえAトップルールはオーラスやラス前に全員に何かしらの目標が生まれやすいから一般的なルールではないけど個人的には好きだったんだが、逆に赤5pでのアガリは局のドンジャラ要素が濃くなりすぎて馴染めなかった。八王子ラックはそれらが廃止されてオーソドックス寄りにしてラックリーチを新規で組み込んだ感じだ。このラックリーチは半荘に一回だけ打てるのでどんなモノか気になる人は何がなんでもこの看板を探すように。
そしてこの雀荘の特徴としてサンマのフリーも打てるのが魅力だ。西東京でのサンマのフリーは現在でもまだそんなに浸透してないからサンマ店としての利用も十分アリだし実際にオレが遊びに行くと大体は4人打ちとサンマの両方が立卓しているから安心して打ちに行って問題ない。

さて、この八王子ラックで常勤しているのがこの画像の人物で最高位戦の海老沢稔プロだ。・・・おい、アウトレイジを思い浮かべたヤツは手を挙げろ。ホンモノはいつもニコニコしていて凄く良い接客してくれるから!こんな感じで!

うーん、例えの画像として合っている・・・かな?その点に関してはかなり判断が別れるところだが、雀荘に常勤している麻雀プロは絶対に会ってみた方が良いから、マジで!オレがまだマーチャオレオ立川店で働いてたら接客を参考にしてたんじゃないかと思う。この日は海老沢プロとゆっくりと会話する機会がなかったんだけど、わが地元の雀荘に常勤しているんだしまた別の記事に登場頂くことは十分に考えられる。なので当noteの暫定メンバーとなってもらおう。でもこんな感じになったらゴメンナサイ

紹介するのを忘れてしまったが八王子ラックはフリーの新規客は5000円分のキャッシュバックがあって合計5回の来店で全額受け取ることができる。画像は2回のキャッシュバック受けたチケットである。新規の人を自分が紹介することで再びチケットをもらえるとのこと。なので八王子ラックが気になる読者はオレに連絡を寄越せ!八王子駅からラックまで案内してやっから!

さて、雀荘ハシゴのシメということで気合いを込めた卓に着く。
ところで読者は9/18が何の日か知っていて祝日を過ごしただろうか?・・・そう、敬老の日だ。オレがそんなこと覚えているわけもなく常連おじいちゃんと同卓した。対面にはオレと年の近いであろう感じの人が席に着いていたんだが、このおじいちゃんに麻雀無双乱舞をブチかまされてしまって二人でひたすら3半荘のあいだ敬老の日であることを分からされてしまった。

https://x.com/amahiro0415/status/1703734107128434845?s=46&t=WiS6unfhARL_9hhDXNzEKQ

上記は八王子ラック入店直前のツイート(X)なのだが今年イチのイキリツイートとなってしまったことをオレは風呂桶より深く反省した。人間というのは反省を通じて成長をする生き物なのだ。この雀荘ハシゴ録で反省の大切さが伝わったと思う。なので読者においては当記事で時間を浪費したことを醬油皿より深く反省して今後も変わらずご愛読いただければと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?