友達は

私は小学校・中学校・高校のときの友達の連絡先は知らない。というのも、ステージが変わることにLINEをリセットしているからだ。なので、私の現在の連絡先は家族を除くと大学時代のサークルのメンバーしかいないのである。

こんな風に書くと友達が少なかったんじゃないかと思われがちだが、そんなことはない。学生生活は普通に楽しく過ごすことができたと自負している。いずれもクラスの中心にいたわけではないが、学生生活に生きづらさを感じることがなかった。友達とは楽しい思い出ばかりである。だが、連絡先を消してしまう。なぜだろう。

何も、卒業してすぐに連絡先を消すわけではない。大体、リセットする時期は新たなステージでの生活が落ち着いた時だ。それまでは、何回かあってみたりもする。だが、生活が変わっていくにつれて、段々と会うことがおっくになってくる。そして、LINEの連絡先が増えたなと感じる時期に、連絡先欄をすっきりしたくなりリセットするのである。こんまり風に言うと「spark joy」しない連絡先はさよならしたくなるのです。

別に、友達が嫌いになったわけではない。でも、会いたいとも思わないのはなんでだろう。自分なりの答えとしては「自分も友達も変わってしまったから」じゃないかと考えました。というのも、今まで一緒の空間で同じような過ごした、自分も友達も、進学や就職とともに異なる経験をします。その経験はお互いが知っている状態から違う存在へと変わることを意味しています。お互いがお互いを違う存在として見方を変える。今まで同じものに共感していたのに、段々と共感ができなくなってしまう。その変化があるから連絡を絶つことにつながっているんじゃないかと個人的には考えています。

友達の変化を認識して付き合っていくこともできるのですが、お互い共有できるのはもはや過去の思い出のみ。お互いの今のことを話すことに興味がない私は距離を置き始めるのです。


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