KAMINUMA×KAMINOMI

後輩がバイトに関する話を書いていたので、私も今日はバイトに関する話をしようと思う。
少し長くなってしまったので、バイトにおけるエピソードトークは乏しいため、その話については後日また書くかもしれない。

私が今までにしてきたバイトは2つあった。
祇園のスナックのボーイと高級中華料理屋である。
私がこの情報のみを提示した場、のあなたの私に対する印象は、かなり良いものでは無いだろうか。
私もこの肩書きは気に入っており、バイトでバイトリーダーになったという話をする輩との戦闘の際には惜しみもせずに、この切り札ともいうべき代物を切っている。
君がいないと仕事が回らないなんてセリフは店長はみんなに対して言ってるからね、よ○だ君。
君みたいな人が詐欺の餌食になるんだ嘆かわしい。
私が本当に人生のどん底に落ちた時の、騙しやすいやつリストの上位に入賞ですおめでとう。
話を戻そう。
この私の最強の矛ともいえるバイト経歴はだがしかし、最強の盾とはなり得ないのである。
なぜなら私は祇園のスナックは1ヶ月でやめ、高級中華料理店でしていたことといえば皿を洗っていただけだからである。
バイトリーダーの方がすごいよマジで…。
なんせリーダーだもんね。

そもそも私はバイトをすることに対して、いい印象は持っていない。
むしろ嫌悪感に近いものを持っており、働けと言われると家に帰りたくなる。
家にいたとしてもだ。
働いてお金を沢山使うよりも、働かずに倹約してる方が自分に向いているのだと思う。
バイトのシフトに入りまくる人は、自分のことを社畜と言いながらどこか楽しげな顔をしている。
私はあの感情を理解できることは一生ないと思うし、理解したいとも思わない。
まぁ金がないやつは働け、それはさだめ……。


バイトに対してこれ程にマイナスな感情を持っている原因は、祇園のバイトにあるのかもしれない。
スナックの店長は上沼恵美子からユーモアを取り上げて、喧しさをさらに足した、たいそう素敵な婦人であったのである。
彼女は自身の接客に自信を持っており、忙しい時も暇な時も(割合としては後者の方が断然多かったが)店に来たお客様を最初にもてなし、時には至らない若き嬢を叱責することも出来る、立派なemikoであった。
お客様もそんな彼女のことをこのように高く評価していた記憶がある。
うるさいおばさんより若い女の子の方がいいよ、いつも怒られて可哀想だね、と。
男がスナックやキャバクラに求めるのは大阪のおばちゃんから人情を引いて不快さを足したものではなく、若さと顔だ。
そう、若さと顔。
私はそれに声の質や髪の質、トークの質なども足すべきだとは思うが。
あれ?emikoじゃね?

バイトは社会勉強にもなるとはまさに事実であった。
私はここのバイトに1つだけ大きな心残りがある。
何故かここの店長は私への給料の支払いを小切手でおこない、私は今でもそれを換金しておらず、換金期限も切れているのである。
労基的に支払いが小切手はアウトらしいのでこれを読んだ弁護士の方はアドバイスをくれるととても嬉しい。
その額は、2万4000円ほどで、うまい棒を10本買っても2万3900円余る(増税前の計算であり、今はその限りでない)。
まじでやらかしたわ…。

このように初めてのバイトで痛い思いをした私は、働くのが怖くて全く働けずにいた(めんどくさかったとかでは断じて無い)。
そんな私が次にバイトを始めた理由がわかるだろうか。
お金が無くておいつめられたから?
それともガッツリお金を儲けらるバイトと運命の出会いを果たしたから?
いいやちがう。

答えは沈黙。


でもなく、彼女に振られたからである(平井堅の瞳を閉じてがここで流れる)。

別にバイトをしてなかったから振られたという訳ではなかったが、今まで大好きだった何もしてない時間にどういう訳か耐えられなくなったのである。
寮の友達の紹介を経て、高級中華料理の店の皿洗いというジョブを手に入れたのであるが、バイト先で新しい出会いがあると思っていたかどうかすら覚えてない私に試練が訪れた。
友達が私がバイトを始めた理由を店長と奥さんと社員さんとその奥さんに話したのである。
バイト先の人間全員が、私が振られたからバイトを始めたことを知っている日もあった。
どういう羞恥プレイなのだろうか、ばかじゃねーの。

そんなバイトであるが、私が店を改装するために1度閉店するまで続けられた理由があった。
シフトを毎週、前の週あるいは週の最初に決めるという制約のゆるさと、まかないの美味しさである。
初めは最低賃金を割っていたがそれでも続けていたくらいには良かった。
給料も手渡し、神沼恵美子。

しかしこんなバイトでも後悔はあるものだ。
高級中華料理店だったこともあり、私はバイト中は私語をすることはなく、皿洗いのスピードも一二を争うほどで、料理を作るためのサポーターとしても一級品であり、人生において初めてクールという立ち位置を樹立していた。
私が店長なら私のような従業員が欲しいと本気で思っていた。

しかし、閉店前のパーティで、美味い料理や酒を飲んだがために、渾身のすべらない話や多分キレのあるツッコミを披露したためであろうか(結構ウケた)。
改装が終わったら連絡しますという連絡を最後に、連絡が来なくなってしまった……。

みんな死んでしまったのだろうか……。

ウボォーさん聞こえますか?
俺達から貴方への鎮魂歌(レクイエム)です。

そんな私であるが、たまに実家に帰った時に母親にバイトしたら、とよく言われる。
所詮獣の戯言、俺の心には響かない。

さて、私が次にバイトを始めるのはどのような状況になったときであろう。
働くことには前向きになれそうにはないが、その時を楽しみにしている自分もいる。

まさにそれは神のみぞ知ることであろう私はそんなことを考え笑みを浮かべだ。

長くなってしまい申し訳ない。
えみチャンネルなど見たことは無い。
今日もとても寒いな、night。
ネタ切れ
いえ〜い

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