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僕の心臓のBPMは190になったぞ

こんにちは、あめです

あいみょんが好きだ。このタイトルも『君はロックなんか聴かない』という彼女の楽曲から引用した。彼女の少しけだるそうな表情も好きだし、歌声も楽曲も好き。初めて聞いたのは、大学1年の頃に付き合っていた年上の恋人の車の中だった。彼は様々なことを教えてくれたのだが、そのうちの1つがあいみょんの素晴らしさだった。彼の車にはあいみょんの『青春のエキサイトメント』というアルバムの楽曲が常にかかっていたので、気づけば私はそのアルバムの曲をすべて口ずさめるようになっていた。

しかし、まもなくして、彼女の曲を長らく聞けない時期が訪れる。好き、と言いながら、実はあいみょんの曲をあまり聞けないというジレンマ。理由は明快で、年上の彼と別れたからである。耳が保持する記憶は思っていたよりも長く、彼のことをなるべく記憶から風化させたかった私はあいみょんを自らすすんで聴くことは、それから3年以上なかった。

久しぶりに彼女の歌声を聞いたのは、またしても車の中。友人とのハイランドへのドライブ旅行中だった。それも、元恋人とよく歌っていた『ふたりの世界』。
『さよならって言わないでって言うくせにいつも私が さよならを告げるのにね』という歌詞が、やたらと心に響いた。私はあのころよりすっかり変わってしまった。大学の学位も取って、大学院に進む決心をして、彼といっしょにお出かけしていた場所からも遠く離れた場所で学んでいる。さよならを言ってからの流れ続けている月日を、彼はどうしているのだろう。

彼とは、もう連絡を取る手段もない。尋ねる手段は残されていない。だからこそ、その気持ちだけ、そっとハイランドの自然の中に置いてきた。
本当のところを言うと、あいみょんを聴くのはまだ少し勇気がいるのだけど、それでも、前ほど心は痛まない。彼の今を慮るほどの余裕が、今の私には、ほんの少しだが、ある。それも、さよならを言ってからの月日の中で得られたものだ。

まとまらない文章になったけど、それでは

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