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すすむ

こんにちは、あめです。

仕事を休み始めて5か月経った。早いような遅いような、奇妙な時間軸だった。色々なことが起こった。

休み始めてすぐは、激務から解放された安堵でしばらく何も手につかなかった。ただ死んだように眠っていた。快適に眠れる喜びをかみしめた。
しかし、仕事から離脱した幸せは長くは続かなかった。そのあとから2-3ヵ月間は、忙しい期間に穴をあけてしまい、社内に迷惑をかけてしまったことに対する罪悪感が常に付きまとった。まるで背後からぴったりとついてくる影のように。誰もが自分を悪く言っているような妄想に取りつかれ、「もう自分はこの世からいらないんだ」「早く消えてしまえばいいのに..」と自分を責めてばかりいた。食事もとれず、外にもあまり出られず、もちろん規則正しい睡眠もとれず、しばらく自室でひきこもる日々が続いた。

気持ちが徐々に落ち着き、物事をまともに考えられるようになってきたのは、会社から正式に解任の旨を知らされてからだった。
少しずつ再就職に向けて動き出せるようになってきたのも、このころからだ。外界でのかかわりを持つためにオンライン予備校に応募し、英語を教える仕事を増やした。メインの仕事を失ったとしても、収入がゼロにならなかったのは精神的に大きな支えだったと思う。おかげさまで、贅沢はできないものの、この5か月間、自分で食べていくことができた。毎日何かすべきことがあり、生徒さんに向き合う時間が取れたことは、私の精神状態にとっても、かなりいい影響を与えてくれた。

友人と会ったり、オフ会に参加できるようになってきてから、精神状態はかなり向上した。前向きに考えられる日が増え、食事もきちんととれるようになった。確かに、相変わらず薬を飲んでから寝る日はゼロではなく、自責の念も完全には消えていない。大きめの挫折をしてしまったことにより、自身に対する不信感はさらに高まった。しかし、最悪の精神状態は、何とか脱却することができた。

本格的に心身のバランスを壊して学んだのは、人間(少なくとも自分は)は思っていたよりも脆いこと、完全に壊れてしまう前に早く手を打つべきであること、万が一壊れそうなときは適切なケアをできるだけ早く受けること、そして何よりも、自分の周りには、話をきいてくれたり励ましてくれる味方が本当にたくさんいる、ということだった。

苦しいとき、温かい言葉をかけてくださった皆さんの顔や、言葉を思い出して、救われた瞬間がたくさんあった。もうだめだ、消えてしまいたい、と思った時に、何度も支えてくれた。

私がいまこうして生きていて、文章を書けているのも、ひとえにみなさんがいてくれたからだ。この場を借りて、本当にありがとうございます。



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