電験三種顛末記

はじめに

最近、低浮上でした。多分なんとなーくTwitter見ていたらご存知だったと思いますが、電験三種を連休明けからチャレンジしていたので、低浮上だったわけです。結果は、1科目だけ残してしまって来年度取り直しになりそうですがこんなかんじですすめました。

作戦

とりあえず、雰囲気掴むためにいくつかの本を入手して、ざっと読んでみてという感じで進めていました。最初は、完全マスターシリーズを読んでいたのですが、流石にわけわからんし時間がぁとなったので、1問1答形式のテキストとして「スイスイわかる」シリーズを使っていました。この時点で、割ける時間も限られている、機械の理解が進まないので、今年度(2021年度)は3科目(理論、電力、法規)を確実に取る作戦ですすめました。

5~7月上旬

期間が3ヶ月という中だったので、とりあえず暗記部分を先に進めました。時間があるなら、本来は「理論」を徹底的に固めた上でという感じになるのですが、残期間もあまりなかったので、「スイスイわかる」シリーズで覚えるところを先行して覚えていくやり方で進めました。

具体的には、電車移動中とかの空き時間は暗記が多い法規や電力の暗記をする、お家での空き時間に理論の勉強など、残り時間短くなってきたら電力の計算問題なども着手するという感じでした。

正直セオリー外作戦なので、誰にでもおすすめできる方法ではないですが、早めに覚えることは決して悪くないのかなぁと今から思えば思います。

結局、この段階でも機械のテキストはなかなかわからず(最終段階で、ようやくスイスイわかるシリーズに何が書いてあるかがなんとなーく、という状態でしたので到底間に合いませんでした)

7月中旬~試験直前

「スイスイわかる」シリーズだとちょっと力不足、過去問演習もほぼ時間がないとなったので、残1月弱になってしまった段階でもう一度完全マスターシリーズに戻って「テキスト読む」「練習問題」を繰り返していました。あとは、完全マスターシリーズとか各種公式についてできるだけ自分で導出する練習をしていました(特に理論)。これは、かなり大変ですがすごく良かったと思います。

あと高校の教科書、もうちょっと時間があったら工業高校で使う電気機械のテキストなんかもものすごくわかりやすかったので、個人的にはおすすめかなと思います。(ただし、回答の入手は事実上不可能という欠点も・・・)

受けてみて

まず、会場が結構寒かった!ので、寒さ対策は人により必要かなと思います。あと、やっぱり直前までテキスト読んだり合間に自習室に行くとかは有効だと思います。(毎回部屋追い出されるの地味に辛いです)

今年の問題、理論は直前ヤマがあたり、電力と法規でわりかしラッキーもあったので、もう少し機械に時間取っていたらと思わなくもないですが多分なかなかそううまく行かないかなぁと思います。あと、高校で学ぶ範囲の数学や物理はなんとなくわかったつもり程度の知識はあったので、ちょっとそこは有利だったのかなと思います。

個人的に思う攻略ルート

Step0 まずは、全科目受かるつもりで頑張りましょう!私みたいに連休明けから勉強スタートだと、科目優先順位つけるのもありですが、一発で取ってしまうつもりで進めて科目合格は最後の手段にしたほうがいいかなと思います。

あと、勉強と並行していろんなニュースを見てみる、Twitterで電気のことをつぶやいている人をフォローして知見を得る、電力会社や電気機器メーカーのホームページを閲覧するとかです。新型コロナウイルス感染症が収まったら電力会社の施設見学とかもアリかなと思います。そして街の色んなものを見て電気で考えてみるのも楽しいし、勉強のイメージが湧いておすすめです。(電線とか、キュービクルの警告表示とかが嫌でも目についてしまいます)

Step1 できたら、高校で学ぶ物理と数学の範囲は固めると後々楽かなと思います。それと併せて理論を徹底的に固めるのがよいと思いました。(が、ここですごく時間使うのでStep1は最後までかかって時間切れでも仕方なし、そして2以降は残り半年前位からは並行したいです)

Step2 かんたん目の教科書で、暗記部分を抑える。意外と暗記項目多いし直前で間に合わないので早めにやりました。あと、一度覚えた形跡があると理解するときも他の科目と連携できてやりやすかったです。覚えるのは、自分が得意な科目から覚えていっていいと思います。なければ理論の暗記部分と電力かなぁ。(個人的には、みんながほしかったシリーズがわかりやすいと思いますが、なにせ時間がなかったのであえてスイスイわかるシリーズ使いました)

Step3 計算問題にこのあたりで着手する。テキストの演習問題を解く。合格点6割の試験だと、実質8割取れる力がないとなかなか難しいので、テキストの問題が解ければこのあたりで完全マスターに以降するのもありかなと思います。

Step4 過去問をやる、Step1~3を繰り返していく、という感じです。

結局、機械だけがStep2で終わっちゃったので、予想通りの結果かなと思います。

参考文献(おすすめのテキスト、資料など)

[0] 各種高等学校教科書(物理、数学、工業高校各種科目)及び受験生向け参考書
実は、一番洗練されていて、わかりやすいものです。教科書の入手はひと手間ですが、一度図書館や教科書センターで閲覧しても良いと思います。

[1] みんなが欲しかった!電験三種理論の教科書&問題集 第2版 (みんなが欲しかった!電験三種シリーズ) https://honto.jp/netstore/pd-book_30469794.html
同 機械  https://honto.jp/netstore/pd-book_30530400.html
同 法規  https://honto.jp/netstore/pd-book_30601299.html 
同 電力  https://honto.jp/netstore/pd-book_30530399.html
→ある程度学習時間を確保できるなら文句なしにおすすめです。使わなかったけど、時間あるならこれを愛用して理解を深めて良いと思います。

[2] 電験3種これだけ機械 改訂2版 (Newこれだけシリーズ) https://honto.jp/netstore/pd-book_29887094.html
同 理論  https://honto.jp/netstore/pd-book_29887092.html
同 法規  https://honto.jp/netstore/pd-book_29887095.html
同 電力  https://honto.jp/netstore/pd-book_29887093.html
→みんながほしかったシリーズ同じく、文句なしにおすすめです。あ、どちらかでいいですよ。こちらかは、書店で立ち読みして気に入ったほうで良いと思います。やや難しめ、踏み込んでますので時間がない方向けかなぁとも思います。

[3] 完全マスター電験三種受験テキスト理論 改訂3版  https://honto.jp/netstore/pd-book_29524901.html
同 機械  https://honto.jp/netstore/pd-book_29570867.html
同 法規  https://honto.jp/netstore/pd-book_29570866.html
同 電力  https://honto.jp/netstore/pd-book_29571454.html
→かなりハードなテキストなので、最初から使うと挫折します。が、式の導出過程とかも割としっかりしているのは好きです。これに書いてあることが読めれば合格も近い、きちんとマスターしていればその先(2種)も視野にという感じです。基本は、他の本で理解が固まってからかなと思いますが、どうしても時間がないけど基礎はなんとかなりそうな方はここからスタートもアリと思います。

[4] 電験第3種スイスイわかる電力 第2版 https://honto.jp/netstore/pd-book_28445214.html
→時間がない方向けかなと思います。(みんなにおすすめするわけじゃないです)私みたいに連休明けスタートで無理くりとかだと、なかなか使えます。1~2週間くらいで1週(計算問題は飛ばしながら暗記優先)、これを5回くらい繰り返して完全マスターに移行しました。とりあえず、ざっくりとした理解と暗記をすすめるには良い本だと思います、が法規など記述が古い部分(事故の報告は各種規定の改正で48時間から24時間に変わっていますが、この辺が反映されていません)もおおいのでそこは注意すべきと思います。あと、理論でてんとう虫使うなー(ぇ)
完全マスターを読む前提知識をつけるためと割り切っていただければと思います。

[5] マンガでわかる発電・送配電  https://honto.jp/netstore/pd-book_25895851.html
→マンガと侮るなかれ、なかなかイメージがつかめて副読本や息抜きに良いです。

[6] マンガでわかる電磁気学  https://honto.jp/netstore/pd-book_03450729.html
→絵は可愛いけど、内容は電験三種にはハードすぎます。が、2021年度の第3種試験理論科目で、電束密度と電場の理解を理論で聞いてくるという暴挙をなされたのかなぁという問題が見受けられたので(私の勘違いかも)、副読本にこの本もアリかなと。あと、絵は可愛いです癒やされます。


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