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下3(下水道技術検定試験第3種)に受験料だけで受かってみる そにょ10「下水道の構造の基準(そにょ2)

前回、構造の技術上の基準の話を乗せましたが、今回はその2回目です。少し復習、ここにはふたつあって

雨水吐の構造の技術上の基準(令§5の3)…雨水吐に堰やスクリーン
処理施設の構造の技術上の基準(令§5の4)…水質守る

の二本立てになっていました。詳しい話は技術編に持ち越しです。ようやく技術の話になってきたので楽しいです。

さて、次は水質守る話です。大まかにいくつか話があって

1 雨が少ない時(施行令第6条)
pH大腸菌群SSBODNPの基準守りなさい。
このうち、BOD、N、Pは第5条の5第2項にでっかい表があって、処理場の形態ごとに基準決まってます。

下水処理場基準一覧

はかりかたは、下水の水質の検定方法等に関する省令に載ってます。今は深入りしません。

 合流式の公共下水道についてBODの特別ルール(施行令第6条の2)
かなーり不正確なのを覚悟ですごくざっくりいうと合流式下水道において雨の影響大きい時出した水の全部の平均BODで40mg/L以下。
合流式
というのは、雨水と汚水(生活排水や工場排水)を同じ下水管で処理する方法、分流式は雨水は雨水だけの管で川や海に、汚水は汚水だけの管で下水処理場に持ち込みます。大都市などでは合流式が多いです。
で、合流式はどうしても大雨のとき下水処理場で処理しきれない下水がそのまま川や海に流れてしまう問題があるのです(いろいろ対策はあるけど限界もある)。東京都のHPから画像を引用してみます。

合流式と分流式

3 水質汚濁防止法及びダイオキシン類対策特別措置法守りなさい(施行令第6条の3,4)

各論として具体の数値も入れると覚えることが多いですが、結局網羅すべきはこれだけです。各論はすっごく喉が渇いてエタノールが欲しいので次回目標とします。おやすみなさーい。

雑談

これだけ見ると、コスト以外分流式が絶対に良いのかなと思うけどそれほど単純でもないらしい。だから下水のお勉強は難しいけど面白いのです。

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