将棋と囲碁の人気の差は?
先日、将棋棋士の藤井聡太さんが棋聖戦を制し最年少タイトルを獲得した。
彼が最年少でプロデビューして、連勝が騒がれているときから割と将棋界隈に興味が湧いて楽しく観ていたのだが、藤井さんだけでなく周りの棋士達がこれまた多様なキャラ揃いで実に魅力的なのだ。
羽生さんの力が衰えてきたかと思ったらこんな大スターが出現するなんて、将棋界にはツキがある。きっとこれから将棋人口が増えて、ますます盛り上がっていくのではないだろうか。
さて、一方の囲碁界はというと、芝野虎丸さんが最近三冠を取ったニュースが流れた。二十歳で既に三冠王なのだ。にも関わらず、あまり話題になっていない。
思い返せば、井山さんがタイトルを総なめにしたときも、羽生さんが七冠のときとは比べものにならないくらい話題にならなかった。
一体なぜなのか?
単純に競技人口の差なのか、それとも世界的に見ると日本の囲碁が弱いからか…
私が思うに、囲碁界の「わかる人だけわかればいい」感が原因ではなかろうか。
かつてヒカルの碁という漫画が流行ったとき、子供達は囲碁に興味を持った。しかし囲碁界は全くブームに乗っかろうとはしなかった。むしろ、ミーハーはお断りといった感じで、突き放した感があった。
そもそも囲碁がブームになどならなくても、囲碁界は今もきちんと成立しているわけで、多くの人に浸透するのがいいこととは単純には言い切れない。
現状に満足している、これこそが囲碁界がいまいち世間に広まらない要因ではないだろうか。
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