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Happy Halloween

 渋谷じゃないけど、Happy Halloween❣️
 暫く休んでいたスポーツクラブ通いを再開して、1ヶ月。15日間も通えて嬉しかった事と、10月31日・Halloweenの日と一緒になったことから、仮装して出掛けることにした。
 去年は、結構力を入れてマレフィセント(魔女)になった。

 力を入れたにも関わらず、なんだかお婆さんおばあさんした「お菓子の家」の魔女みたいになった。 

 爪は綺麗な真っ赤なネイル。
 額の生え際だって苦労して考えたのに…。
で、結論は「若い人がやるからカッコイイ」と分かった。

 今年もちゃんとハロウィン仕様にした。
 でも、誰も来なければ、見る人もいない。

 ちょっと寂しいHalloweenの飾りだった。
 どんな事も、見てくれる人がいてなんぼ!
 厚洋さんがいれば、
「カボチャ大王様が現れる?
 ライナスが言うんだろう?
 SNOOPYの生みの親は俺と同じ誕生日だ。
 ピーナッツは、英語のテキストなんだろう?」
って、馬鹿にしながらも笑ってくれる。
「我が家は仏教徒だ。」
と言いながらも、パンプキンパイも食べてくれれば、クリスマスツリーも飾らせてくれた。
 誰も来ない見ない話さない、そんな切ないHalloweenは今年でやめようと思った。

 しかし、孫からのHalloweenの様子が送られて来たのを見て、ちょっと考え方が変わった。
 誰も見てくれなくても、飾る事・イベントをする事で自分自身が楽しめれば良いのだ。
 Halloweenの飾りをしなければ、その時の厚洋さんの言葉も思い出さないし11月が来るんだって思う事もない。
 お正月も節分もやらなくったっていいことだ。
 しかし、やる事で季節の移ろいを楽しめれば、時の区切れ目も感じられる。
 今日は、厚洋さんが亡くなって1142日目だ。
 しかし、真愛が生まれて24915日目と数えるより、お正月が来るたびに「今年は頑張ろう」
と再生する。歳として数える区切りがお正月というイベントだ。
 再生のサイクルのひとつが、その月のイベントやその季節のイベントなんだと思った。
 小学校2年生の国語の教科書に「おにたのぼうし」っていうお話がある。
 鬼打ち豆も買えなければ、その夜のご飯すら無い。そんな貧しい暮らしをしている女の子に優しい鬼のおにた君が色々届けるのだ。
 そして、ご飯を食べられた女の子が
「豆まきがしたいな。」というのだ。
 それを聞いて、おにたは消えてしまう。
 おにたの帽子だけを残して。
 女の子が帽子を取り上げると帽子の下には豆が数個がある。
 単なる節分というイベントだが、その女の子にとってはちゃんとした厄払いの儀式なのだ。
 今まで、おにたの気持ちで読んでいたが、今日は女の子の気持ちを考えることができた。
「普通にイベントが出来る幸せ」なのだ。

 Halloweenの仮装をして楽しめる孫達もしあわせの中にいるということ。
 Halloweenの飾りをして楽しめる真愛もまた、「小さな幸せ」の中にいるのだ。
 Halloweenの飾りをして、イベントをして楽しませようと考えてくれているスポーツクラブのスタッフさんたちがいるのだ。
 遅ればせながら、31日に20年前に買った豚のパジャマを着て出かけた。

 化粧も必要ないし、小物を作る必要もない。
 ピンクのセーターとピンクのズボンを履き、白のソックス。
 豚なのだから、「食べ物を持たなくちゃ。」と思って、クラブの販売店で売られている大好きなお煎餅を大量に買って、ビニル袋に入れて担いだ。

 Halloweenの飾りの前で写真を撮ってもらった。
 いやー!
「オヤツmonster Pink pig」は、バックの黒に映えて綺麗に写った。

 スイミングのインストラクターも一緒に撮ってくれた。

 trick or treat!
 真愛らしくて、楽しい仮装だった。
 スポーツジムに来ていた男性に、ジーっと見られ、
「可愛いな💕」
と言われてしまった。
 厚洋さんが言わせてくれたのかもしれない。
「俺がいなくても、
 変わらずに季節のイベントを楽しめよ。
 何もしなくても一年。
 たくさん楽しんでも一年。
 人が楽しくしようと努力してくれているんだ。
 そのイベントに参加して
 思い切り楽しめることが思いやり!
 イベントやっても、誰も楽しまなかったら
 悲しいだろう?」
 いつも、自分からの見方や思いだけで、イベントを見るだけでなく、イベント開催側の思いも考えるべきだと思った。
 しかし、渋谷のHalloweenの帰りに、電車の中で大惨事が起こったという。
 心の持ち様で人の区切りや人生は大きく変わる。悲しい人が、もう少し「生きること」「生かされていること」について考えてくれていたらと思う。
 来年は、コロナ禍も収まってマスク無しで楽しめるといいな。
 そのために、顔を見せても「可愛い❣️」と言われるようにお手入れしておかなくちゃ。

ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります