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これなーんだ?

 北海道にいる教え子からLINEが来た。
「これなーんだ?」の質問と一緒に一枚の写真が添付されていた。
 生き物?でも、
 左側は木の枝でしょ?
 大きなジュエリーアイス?
 いや、左右対称だから生物だよね。
 ガラスに凍りついたナメクジ⁈

 分かんないね。
 気持ち悪そうだけど、
 よく見ると美しい図形です。
 なんだ?」
と返信した。
 偶然、教え子の奥さんが撮影できた画像だという。

 最近、阿寒湖の不思議な光・龍の背・フロストフラワーにいつて知ったばかりだった。
 
 厚洋さんの故郷(北海道)の話は、昔から好きだったし、「アイヌの昔話」を歌にした「マリモの歌」という曲を歌ってくれた彼だった。 
 結婚前にも関わらず、当時担任していた子どもにまで教えた「マリモの歌」だ。更に、新婚旅行でも訪れた阿寒湖。
 その阿寒湖の不思議についての番組だったので楽しみに見た。
 ちなみに、マリモの歌
    
水面(みずも)をわたる 風さみし
阿寒の山の 湖に
浮かぶマリモよ なに思う
マリモよマリモ 緑のマリモ
  
  アイヌの村に 今もなお
  悲しくのこる ロマンスを
  歌うマリモの 影さみし
  マリモよマリモ 緑のマリモ


晴れれば浮かぶ 水の上
曇れば沈む 水の底
恋は悲しと 嘆きあう
マリモよマリモ 涙のマリモ  

その阿寒湖に↑ 不思議な光。

 ↑ 龍の背。
 雪の下の「御神渡り」らしい。

↑ フロストフラワー
 阿寒湖の中にある温泉から噴きあがっ水蒸気が、急激に凍りついて花が咲いたのだ。

 世の中には見た事もない物。
 出会った事のない事。
 知らないことが沢山あることを、今更ながら知った直後だったので、彼の送ってくれた画像は、「分からない」=「珍しい生物」と思った。
 いつもの「恋とコーヒー」のハコちゃんは、
「イカ🦑?」と言った。
「うん。イカにも見えるね。
 私は、ナメクジを下から見た図と思ったの」
 一度、そう見えるとなかなか他の見方にならない。真愛の脳がそう擦り込んでしまうのだ。
 先入観というのだろう。
 これを読んでいるあなたは、何に見える?

「イカ?」
「ナメクジ?」
「微生物?」
「エイ?」
 
教え子は、
「そうなんてす。
 木の枝が大ヒントですねー😁
 木の枝側に90度傾けて見てくださいよー。」
とヒントをくれた。

 90度・・・傾けて?

「あっ!〇〇〇だ。」
 何度も画像を拡大していたのに、全く分からなかった。
 先入観とは恐ろしいものだ。
 真愛の脳は、一度認識した「生き物」から離れる事が出来なかったのだ。
 しかし、彼のヒント(助言)で、認識を変える事が出来た。
「今、私の見ている景色は、誰もが同じように 
 は見えていないのだ。
 その人の思いや経験(認知の仕方)で見てい
 るのだから、全く同じとは言えない。」事に痛感した。
 最近、「般若心経の解説書」を読んでいる。
玄侑宗久さんの書いたものだ。
 その中に
「ねぇ。
 物の見え方って全て自分が見えているよう 
 に、みんなも見えてはいないんだよ。
 例えば、蜂やモンシロチョウの色の見え方っ
 て人間とは違よね。」
 そういえば、4年生の子どもにも教えた事がある。
 モンシロチョウ・「花を見つける手がかり」って言う説明文だったと思う。
 モンシロチョウは花の形でもなく、匂いでもなく、《花の色》で見つけているという事の説明だった。
 モンシロチョウは、紫外線が見えている。
 雄が雌を見つけるのも羽が紫外線に反応するから分かるという。雄は紫外線を吸収して黒っぽく見えて、雌は、紫外線を反射して白く見えるらしい。
 もちろん、モンシロチョウに「本当?」と聞いたわけではないから、それが真実かどうかはわからないが。学者先生が言うのだから信じたい。
 うちのチャーちゃんの目に映る映像も色は付いていないようだ。
 人と猫とモンシロチョウを比べて、見え方が違う事がわかってなんぼだ?と思うかもしれないが、
「今、私が見ている物を他の誰かが見て、
 全く同じに見えていることは無いのだ。
 人間同士でも…。」
空不異色 色不異空
色即是空 空即是色」
 形ある物はさまざまな条件(縁)によって、今、真愛の目の前にあるということ。


「分かった❣️
 湖に映った北海道の山?
 屈斜路湖・阿寒湖・支笏湖・洞爺湖?
 何処かわからんけど。
          奥さんすご〜い。」

「うちの近くにある洞爺湖。
 洞爺湖の中央にある中島でしたー!
 ググってご確認を☝
 珍しく無風だったので
 波がなく綺麗に反射したんですね~🉐️」

「凄いですね。
 noteに頂きます。
 奥さんに「ありがとう」でございます。」

 素晴らしい学びをさせてもらった。
 自分の見方や考え方が正しいと思い込んで、行動することが多い真愛にとって、再度
「我が生き方を振り返り、言動修正する」
大事な写真だった。


ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります