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君津国際交流協会フェスタ2023inきみつ

 ベトナムから来たMさんは、着付け体験もお琴体験もしてくれました。
更にopening callも頼んじゃいました。
 Mさんは、H先生と一緒に土曜日の日本語教室で勉強している方です。

 コロナ禍で、2年間も中止にしていた
「国際交流協会のフェスティバル」をやろうと紛議ったのは去年の10月頃だったと思います。
 最初の実行委員会では、第8波が押し寄せる頃だったので、反対意見も出ました。
しかし、
「やれない。
 やれないからつまらない。
 つまらないから、活動しない。」
という連鎖は、ボランティア活動をしなくなったまま活動停止になってしまうのではないか。
 ここで、最終的に中止となっても良いから、
【国際交流協会の会員の活動報告だけでも
 展示物や交流できる何かをしておこう】
と計画を立て始めました。
・飲食禁止
・大声禁止
・密集不可
ー この三重苦で、一体何ができるのか。 ー
 各委員会からの実行委員で頭を抱えてしまいました。
 展示物だけなら、今年度中に2回も行いました。でも、来館者は数えるほどキーズの会員だって見に来ません。

 会員の中の意見を聞くと
「以前のように入場料500円をとっても、
 各国のお茶が飲めたり、食べ物が食べられ
 たりしたから楽しかったの。
 何も食べられないのでは詰まらない。」
という意見が圧倒多数。
 お祭りと言ったら、楽しくなければならないのです。
 心踊る何か。
 初体験の何か。
 手っ取り早いのは、《飲食》です。

 フェスタの前日の夜に地域の伝統行事
『どんど焼き』をやりましたが、やっぱり飲食がないのは寂しいですし、人が集まりません。
 そう、真愛が厚洋さんと一緒にお祭りに行く目的も「焼きそば買って!」「わたあめも欲しい。」「焼きイカは高いかしら?」とまず、匂いで引き寄せられるのですから…。
 それが無ければ、お神輿が通り過ぎたら帰りますし、お囃子の太鼓を打っている教え子を見たら帰ります。
 その場に長く居られるのは、飲食があって、お土産がもらえて、沢山の人と語り合って、お知り合いになれることなのだと思います。

 困り果てた私たちは、
「最後にビンゴをやって欲しい。
 帰りにお花をもらえるって最高!
 ちょっとぐらい我慢するわよ。」
と集客することにしました。
 ですから、時間も短く!展示物が中心です。

 しかし、お祭り好きな真愛は、文化交流委員会にお願いして、「着物体験・お琴体験」をやらせてもらうことにしました。
 日本語教室に来て学習してくれている方々が少しでも日本文化に触れられたら…。
  ご来場の日本人の方々が、楽しそうな会なので「ボランティアをやりたいな。」と思ってくれたら嬉しいのです。
 キーズ会員が増えれば、壊れた床をなおせるかもしれません。

開会宣言

 あれもこれもとやっているうちに、実行委員会のメンバーの少ないこともあって、
「ビンゴをやってくださるなら、
 お花が貰えるなら、私でよければ
 司会もやります。」
なんていう羽目になり、総合司会。

 事務局のちーちゃんや石さん・N村さんの協力が無ければ、中途半端な真愛は途中で投げ出していたと思います。
 また、着付け体験コーナーへの参加者がたくさん来てくださったのは、日本語教室のボランティアさんのお陰。
 生徒さんに呼びかけてくださったり、一緒に着付けを手伝ってくださったりとこれを書いている今も涙が溢れるほど嬉しかったです。
 自分のやりたいことは、絶対に自分一人では出来ないのだということが本当に身に沁みてわかりました。
 今まで、在職中には「提案したイベント」が可決すれば、全職員が動いてくれていました。
 無理難題もなんとか実行してくれました。
 何度も上司に叱られましたが、最後には
「最後までやり通せ!」
と応援を頂きやってこられたのです。

 あの頃、もっともっと感謝の思いを述べなければならなかったのだと気付きましたが、後悔先に立たずとは名言です。
 noteをご覧かどうかわかりませんが、
「本当にいつもご協力有難うございました。」

男の子には角帯で
日本語教室のボランティアの方

 今回は、スリランカから来ている男の子達が
「着物着たいです。」
と言ってくれたのは良いのですが、厚洋さんに着付けてからもう随分が経っているので、再度勉強し直しました。

 角帯を締めながら、(そう言えば厚洋さんは褌まで作らせたっけなぁ)なんて思い出しました。笑笑。
 なんと二人で6人の着付けをしました。
(厚洋さんの兵児帯が重宝しました。
       着付けには兵児帯が一番。)

台湾の方も助っ人です。
日本語教室のボランティアさんが
大盛況で10人女性に着付け

 お琴体験コーナーの設置まで漕ぎ着けたものの総合司会なんぞをやるので、ブースには止まれないことに気づきました。
 フェスタまで1ヶ月を切ったドタバタしている時のお願いです。
 三絃のお師匠さんの門下生であるM先生に体験の手助けをお願いしました。

優しい笑顔の先生
中国の子どもさんも
やりたかったのはママの方

 この方にとって、今日M先生と出会い、お琴をちょっと弾くことで(日本大好き❣️)になってくれたような気がします。

お調弦の時に

 実は、フェスティバルご始まる4時間前の事です。真愛がtunerを使ってお調弦をしていると下から子どもさん達がやって来ました。
「お琴の先生ですか?」
「いいえ。キーズのボランティアです。 
 今日午後から、お琴体験コーナーを設置する
 のでその準備です。」
「この子が昨日、学校のお琴教室でお琴を
 触って好きになったんです。
 いい音が聞こえるから行ってみよう
 って来ちゃいました。」
「あら。素敵。
 さくらさくらを練習したのね。
 何先生に教えてもらったの?」
「S先生です。」
 なんと真愛のお師匠さんのお弟子さん。
 真愛なんかよりうーんと上手で、一人で先生をやれる方。
 彼女のやる気と何かのご縁で
「どう?弾いてみる?」
「昨日は、ここまでだったの。
 ←って。
 続きが弾きたい。」
 三つ子の3人も興味津々。
 お姉さんのそれはそれは上手なこと。
 お母さんが子どもの思いを上手に後押しする素晴らしい方。
 いろんなご縁が重なって、嬉しくって残りの2面をtuningせずに遊んでしまいました。
 音楽との出会いとは「突然」にやってくるのだと思います。
 たった1面の琴の音が、武士を馬から下ろし聞き入らせてしまうように…。
 🎶 峰の嵐か 松風か
  尋ぬる人の 琴の音(ね)か
  駒ひきとめて 立ち寄れば
  爪音(つまおと)高き 
  想夫恋(そうふれん)🎶

歌っちゃう司会

 飛び入り助っ人は、キーズ会員で英語教室の方。ついには「さくらさくら」をお琴の伴奏で歌っちゃいましたが、巾の音がひっくり返っちゃいました。

カッコいい!

 みんなが楽しくやってると、自分の特技を見せたくなるもの。
 スリランカの子達が、今、習っている空手の型を見せてくれました。
 なんだかみんな飛び入りで盛り上げてくれます。

モンゴルの方も着付けました❣️

 ならば、綺麗に着付けられた海外の方にも上がっていただきましょうと無理矢理引き摺り出す身勝手な司会者。
 ビンゴまで残り5分なのに!

やっぱりお着物は艶やかです。

 やっぱりお着物は艶(あで)やかです。
 本当は、韓国の民族衣装を着ていた方もいらっしゃったのに…。
  コスプレ大好きの真愛は、4年前のフェスタの時に素敵な民族衣装を着せてもらって喜んでいた。

笑笑!

 衣食住。芸術。音楽。みんな文化活動というのは素晴らしいものなのですね。
 美味しいものを食べたい。
 綺麗な服が着たい。
 心地よいところに住みたい。
 心にゆとりを持ちたい。音楽・絵画・書etc
 そして、人がいたなら交流したい。

ビンゴの説明

 お待ちかね。ビンゴの司会の時には、もうヘロヘロになっていました。
 着崩れも直さず哀れな姿になっていました。
 自分で着付けて、帯をぐるっと回してのいい加減な着付けですものこれだけ動けば、
(あら!恥ずかしや❗️)
 それに…。
 くじ運に弱い真愛は、ビンゴになった時はお花は無くなっていました💧
(あな。恨めしや💧)

ラスト会長賞

 本部放送を終了してからが怒涛の2時間でした。
 片付けです。
 準備は丁寧に計画通り進めるのですが、
「撤収!」
は、何でもいいから、事務所に運んでみたいになります。
 気づけば
 翌朝から、ひとりで後始末でしたが、大切なことをもう一度考えることができました。

 後片付けで、整理してしまうということは、
(また、いつかやりましょう。)
という思いを持っているということです。
 昨夜の帰りには
「もうヤダ!
 もうやらない!」
と駄々を捏ねていた真愛なのに、一晩空けて着物をたたみながら、
「せっかく帯と帯揚げ・帯締め。
 着物を合わせたのだから、一緒に
 しまっておきましょう。
 浴衣と着物を分けましょう。
 履き物はみんな一緒にしておきましょう。」
ひとりでぶつぶつ言いました。
 真愛の心の中に「次」が芽生え始めていたのです。
 皆んなからの「ご苦労様」の声掛けと、楽しそうに過ごしてくれた方々の笑顔が
【やらせてもらって良かった。
 また、やりたいね。
 今度は、もっと手際良く。
 そして、もっと楽しく。】
と。
 反省会とか片付けが、次へのスタートになるのです。
 歳をとった真愛には、一年先は見えません。
 でも、微かに未来に自分を繋ぐことは出来るのです。
 沢山の事を学びとる事が出来た
「君津市国際交流協会フェスタ
     2023 In   きみつ 」でした。

ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります