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子育てパニック 勉強しない子

「なかなか勉強しない子には…。」って言う話が聞こえてきた。
 我が息子も勉強をしている姿を見たことがない。見出しの写真を撮ったのは、一年生になる前に購入した新しい机がきた日だった。
「パパと一緒にお勉強。」
なんて言って、パパのノートに何やら絵を描いていた。
 1年生の時は、家族中で彼の学びを見守った。2年生になっても、彼の家庭教育は祖母(真愛の母親)がしっかり見ていてくれた。
 3年になりサッカークラブに入り、父親も加えて良く関わっていた。
 あまり関わらなかったのが、母親の真愛であった。学校の行事や地域のイベントなどには何とか親らしい事をしたが、
「あんたは自分の子と学校とどっちが大事?」
と母に叱られたことがある。
 どちらも大事だったが、(祖母がついている
厚洋さんが何とかしてくれる)と言う安心感から、仕事の方を選んでいたと思う。
 厚洋さんは、いつも
「俺のウチは父子家庭だから…。」
と言った。
 団地から引っ越して、自分の部屋をもらった彼は、10歳。
「宿題は?」と尋ねると、
「やった!」と答える。
 母親が驚いたのは、転校したその年の通知表を見た時だった。
 教員だからこそ分かる「とんでもない状態」の子の成績だった。
「伸びゆく子」と刻されたその表には、「伸びない子」の刻印が押されていた。
 宿題はやってない。
 忘れ物も多い。
 落ち着かない。
 良く喧嘩をする。
 父親の勤務校は彼の学校の南隣り、
 母親の学校は、彼の西隣りで同じ中学校区。
 体裁ばかり気にする真愛は、終業式の日の夜に「大怒鳴り」した、自分の至らなさを省みることなく。
 そして、翌日から一緒に「夏休みの宿題」をやった。
 しかし、母親本人が「小さい頃から、物事を後回しにする性格」なので、長続きはしない。
 同じDNAだから仕方がない。
 子どもを責めてはいけないのに、通知表を貰うたびに3日間だけ、「教育ママゴン」と化した。そして、日々の親としての責任を果たさなかったと思っている。自分の仕事の手が空くと、猫っ可愛がりする。
 とんでもない母親であったにも関わらず、
「優しい良く仕事をする息子」が育った。
 それは、優しい祖母、父子家庭と言えるほど何でも面倒を見た父親、心許せる友達、仲間がいての事だと思う。
 さて、テレビから聞こえてきた
「なかなか勉強しない子ども…。」について書いておこうと思ったのに、ここまで引き延ばす。「未だに、なかなか…。」の性格は直っていない。

 家庭学習がなかなか定着しない子どもは、勉強時間帯を変えると良いそうだ。
 なんと、朝ごはんを食べる前の15分学習がいいらしい。
・頭を使う作業は、頭がスッキリしている朝起
 きた後に行うのが効果的。
 頭が疲れている学校帰りや夕食後なんて無理
 毎朝学習を定着・習慣化させるには2歳まで

 夜型人間の真愛は、(いくら良い事を聞いたとしても、自分がやれなかったなぁ。)と思った。
 しかし、厚洋さんは朝型人間で、具合が悪くなるまで、朝早く起きて、仕事をしたり、本を読んでいた。常に学びの気持ちを持ち、最期まで学んでいたことに納得がいく。
・朝起きない子の起こし方。
 真愛のように朝早く起きられない人はどうするんだ。と憤慨したら、
「朝だよー!」って大声で起こし、窓を開けて部屋を明るくし、空気を入れ替える。
 眠気が取れない時は、一口サイズに切って凍らせた果物を食べさせるのも良いそうだ。
 程よい冷たさで目が覚めると言う。
 要するに、起きられないのは睡眠時間が足りていないため、良質な睡眠をとり健康的な生活リズムにすればできるのだ。
 今だに不健康な生活態度の真愛には何も言えない。
・手間を掛けると 後が楽。
 朝の忙しい時間に子どもに勉強させるのは難しいと言う気がするが、「15分」ならできると言う。
 ただし、その15分への準備が大事。
・鉛筆、消しゴム、学習教材一式を食卓に用意
 しておく。
・朝ごはんも直ぐに出せるよう用意しておく。
 これらを前日うちに段取りしておくこと、手間は掛かるが、習慣になれば自然に子供がやる。後の子育てがずっと楽になる。
 きょうだいがいる時はまず、上の子から❣️
 上の子がやれば下の子もやる。

⓵朝、子どもを起こしてトイレ・うがいを済ま 
 せて直ぐに食卓に座らせる。
⓶食卓には教材、消しゴム2個、鉛筆2本、
 時計、水。
⓷時計の針を指して、いつまでに終了するかを
 知らせる。
⓸終了後はすぐに朝ごはんを出す。

  ー 教材 ー
0歳〜
 絵本の読み聞かせ
 市販の「ひらがなカード」
 「カード」学習教材
鉛筆が持てるようになった頃
 迷路・塗り絵
 学習する基本の「書く力」を育てる
5歳頃
 小学校の入学を兼ねて、「ひらがな・数字」
 を書く練習。
 手本を見ながら、ノートに書き写す。
小学生
 低学年は簡単な計算や漢字のプリント。
 高学年は漢字検定などの問題集。
 計算は声に出すと定着が早まるそうだ。
中学生
 英単語やテストの点が悪かった科目の問題集
 教科書を声に出して読むことだけでもgood

 確かに、小学校の教員をやっていて、「朝の5分間ドリル」をやっていたが、「やらされている」のと「効果を聞いて自らやる」のとでは大きく違っていたのではないかと思った。
 早起きは三文の得。
 継続は力なり。
 我が息子・我が教え子には、本当に申し訳ない思いで、鬱、鬱としてしまう。
 だが、真愛の子育ての反省点は山ほどあるが、それを埋めるだけの「生きる力」を子どもたち自身が身につけてくれた。
 その「生きる力」をどこでつけたかは、本人に聞いてみなければ分からないが、「一生懸命に、ただ只管に生きてきたこと」こそが「力」なのだとも思う。
 孫たちを育ててくれる嫁さんに参考になればと書いてみたが、
「朝の凍った一口果物で、スッキリ!」
ぐらいしか、参考にならないと思う。

ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります