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日本の季節感

 玄関やトイレなどのちょっとした空間を季節感を出しながら飾ることが好きだ。ディスプレイ(装飾する)
 国際交流協会でボランティアをしているが、真愛の所属する「文化交流委員会」は、コロナ禍の中で活動することができない。
 できないのではなく、自分にできる事を見つけ出していないだけだ。別の委員会の方で、リモートで写真展を開催して交流している方もいる。
 国際交流協会の事務所に行くと、入口の脇に各委員会のお知らせボードがある。何もしていない我が委員会のところは、茶色の地肌が丸出しだった。
 悲しい感じがした事と「何もできない」と諦めていた自分が情けなかった。
 「今、私に出来る事」を考えた。結果。
「日本の季節感の出るお知らせボード」製作。

↑「日本の夏」「団扇」
 厚洋さんが房州団扇の良い物を買ってくれた事。お知り合いのお母様が房州団扇を作っていらっしゃった事。
 二つの理由で、日本三代団扇の一つである「房州団扇」が手元にあったので、その紹介を書いた。
 ベトナム語・中国語・英語・平仮名。

 団扇について調べて驚いた。
団扇は、日本の文化だとばかり思っていたが、かつて昔、中国から伝わって来た物なのだ。
 中国との国交があり、中国を尊敬していた時代。奈良・天平文化あたりだろう。
 団扇は、自分で使うのではなく、「高貴な方に風を送る」為に長い柄をつけ、遠くから、ゆったりと仰いでいたのだ。
 今の様に自分で仰いで使うようになったのは、江戸時代あたり。竹で骨をつくり、和紙を貼った。また、その和紙に浮世絵や文字を描いて楽しんだ様だ。
 最近では、団扇は風を送るためではなく、宣伝媒体になってしまった。
 身近な物でも、よく知らないで使っていることがよく分かった。チコちゃんに
「ボーと生きてんじゃねぇーよ。」
って、真っ赤な顔で怒鳴られそうだ。
 しかし、
「今、私に出来る事」を考えた。結果。
「日本の季節感の出るお知らせボード」製作をして良かったと思った。

 23日には、「処暑」
「処暑」は、二十四節気の第14番目。
          (通常旧暦7月内)

 現在広まっている定気法では太陽黄経が150度のときで8月23日ごろ。
 暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。
 恒気法では冬至から2/3年(約243.4906日)後で8月23日ごろだそうだ。
 期間としての意味もあり、この日から、次の節気の白露前日まで、西洋占星術では、処暑を処女宮(おとめ座)の始まりとなる。
 「処」の意味が「そこに落ち着く。取り捌く」と言うことなので、「暑さがちょっとだけ落ち着き始めるのだろう。」
 そして、「白露」を迎える。
「白露」が9月7日で、9日が重陽の節句になる。 
 日本は、縦に長い国であり、北半球の中間にあるので、四季がはっきりしている(はっきりしていた。)ので、その移り変わりに風情を感じる文化・芸術が根付いて来た。
 花鳥風月・雪月花・山紫水明etc
 日本人であるからこそ日本の季節感を伝えたいと痛感した。

 玄関ディスプレイは、コスモスにしようかなと思っているが、国際交流協会の「お知らせボード」は、何にするか。
 また、お悩みであり、お楽しみである。
 日本の季節感を表現しながら、真愛自身が学び・発見をもらっている。

ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります