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墨絵体験 好きな事

 国際交流協会の文化交流委員会に所属している真愛は、年間で数回の日本文化体験のイベントを開催している。
 今年度は、8月に公民館活動のお手伝いを通して「浴衣体験の着付け」をした。
 8月のnote  浴衣体験 好きな事|maa     @tcEyUurrkqx4y0c #note

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 ボランティア活動なのだが、好きな事なので外国籍の方々に最高の体験をしてもらいたいと持ち出し覚悟で自分が楽しむ。

 ボランティアの語源は、ラテン語のvoluntas(意志)である。
 意味は「自分の意思で自ら進んでやること」
 ボランティアの定義は、
「仕事、学業とは別に地域や社会のために時間
 や労力、知識、技能などを提供する活動」
といわれている。
 したがって、報酬はない。
 ところが、「奉仕したからその見返りが欲しい」とか、ボランティア団体に所属していながら、「会費を出しているので、自分の委員会に会費からの補助金が欲しい」なんての賜る方がいる。
「持ち出しをしたなら請求しなさい。」
というが、そのボランティア団体の収入が少ないことが分かっていれば、持ち出しもボランティアの一つだと思ってしまう真愛である。
 我が街に来てくれている外国籍の方に「日本文化」を伝えたり、彼らのお国の「文化」を教えてもらったりする交流が出来たらと考えるのは、その人からすればボランティアではないらしい。
 愚痴はここまで!
 真愛の好きでやっている事だから…。

書道体験

 で、この9月からは、「書道・墨絵体験」を楽しんでもらっている。
 真愛の教え子さんが水墨画の先生なので、教職にあった時には、彼女に指導してもらってクラスの子ども達に「竹」の絵を描く事を教えてもらった。

金魚は厚洋さんと真愛 金石交

 彼女に教えてもらった「墨絵」は、真愛の絵の世界を変えた。
 丁寧にデッサンして描くのではなく、植物の特徴をガッツリと掴んで、筆捌きと墨の濃淡で一気に表現する。スカッとする描画なのだ。
 その面白さを少しでも伝えられたらと、彼女に教えてもらった事を思い出して参加者に伝えた。

95歳の初挑戦

 最初のお客様は、95歳のキサさん。
「楽しいね。
 描けましたよ!」
 竹林という整った字を添えてくださった。

何で丸くなっちゃうの?と母に聞く

 キサさんが見守る中、お嬢さんが挑戦!
「えっ?
 難しい!どうして丸くなっちゃうの?」
「きみちゃん。スーッとやるのよ。」
 この日があって確信したのだ。
「絶対、外国籍の方にも楽しんでもらえる。」

楽しみました。

 日本語教室で勉強した後の30分で、墨絵に挑戦してくれた。
 細かい事をぐだぐだ言わないで、書いてもらったので、とても楽しかった。
 描けないと思っていた「竹」にちょっと似て描けただけで嬉しいのだ。

中国の方 漢詩 椿

 素敵な笑顔で書道体験をしてくれた。
 大好きな漢詩を書いてくれた。
 この時の花は椿?

満足❣️

 彼女は色を付けたいとのことで、顔彩で描いた。
 大事な事は、上手に描くことではない。
 描くことが楽しいことだ。
 素晴らしいのは、細かいことに拘らない自由な発想が出来ること。
 変に日本文化を知っていて、墨絵の基本は…。なんてのたまわる中玄人さんが厄介なのだろう。
 真愛も彼らを見習って、墨絵の「四君子」とやらを描いてみた。

 独学初めての四君子である。
 面白い!
 墨の濃淡と筆勢でなんでも描き表せるのではないだろうかと思った程だ。
 そして、見出しの写真の彼女曰く
「蝶々もいいけど…。
  次は、鳥が描きたい!」
 焦った。
 が、閃いた!
(どっかでいい百舌鳥を見た気がする。
 宮本武蔵の墨絵じゃなかったかしら?
 剣豪が描いた葦だかアシだか、
 なんか細いところに取り憑いて動かない
 でも生きている百舌鳥の命
 見えない葦原の風を感じる墨絵だった様な)

 三絃の次は、墨絵で宮本武蔵とくりゃあ
面白い流れである。
 好きな事を好きな様にやれる我流という自由が最高に気持ちがいい。
 しかし、筆の穂先を平らにして両サイドに濃墨をつけて色の変化を出そうと思ったらうまくいかなかった。
 何でも良ければいいのだが、ちょっと自分の表したいことが出てくると、ちょっとした技法が必要になる。
 沢山の技法を知っていたら、表現は豊かになる。そこのところが目下検討中の真愛である。

ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります