見出し画像

2021年 穏やかな元旦

 新春を寿ぎ
   謹んでお喜び
      申し上げます。
 2021年の干支は「辛丑(かのと・うし)」
 痛みを伴う衰退と、新たな息吹が互いに増強し合う年になると言う。
 本来の干支は、「十干(じっかん)」と、12種類の「十二支」を組み合わせた、合計60種類。
 十干、十二支とは、太陽や月の運行と、生きとし生けるものの生命サイクルを、それぞれ10と12の段階で示したもの。
 それらを組み合わせることで、世の中の循環、大自然の摂理を知り、未来を計ろうとしたのだと言う。
 東洋思想では言葉や文字に「天意」が宿ると考えられてきたことも、真愛にとっては魅力的な考え方だ。


 2021年の干支「辛丑」は、十干が「辛(かのと)」で、十二支が「丑(うし)」
「辛」は、十干の8番目に位置し、十干は生命のサイクルを「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10段階で示している8番目だ。
「辛」は季節でいえば秋の終わり頃、植物なら枯れた状態にあり、実は腐って地面に落ち、次世代のタネを大地に還す途中といったところ。
「辛」は「金の弟」と表され、「金の陰」に分類される。「金」は冷徹、堅固、確実、秋の象徴で、陰とは大人しいとか小さいといったイメージなので、「金の陰」とは、黙考する、黙想する意味になる。
「辛」という漢字は、刺青をする針を表した象形文字なのだそうだ。
 針で刺すことから身体的な苦痛を表す言葉に当てられ、ツライ、カライ、ヒドイなどの意味を持っている。
 真愛が初めて「辛」を読んだ時に「からい」と読んで馬鹿にされた。
「辛」は思い悩みながら、ゆっくりと衰退していくことや、痛みを伴う幕引きを意味する。
 ここまでくると、今年がどん底の年のような気がする。


 ところが、「丑」は、発芽直前の曲がった芽が種子の硬い殻を破ろうとしている状態で、命の息吹を表していて、種の中に今にもはち切れそうなくらい生命エネルギーが充満している状況だという。
 「丑よ、捨てたもんじゃない。」
「丑」という漢字は、手の指に力を込めて曲げた形を表した象形文字だそうで、元々は、ひねるや曲げるといった意味で使われていたが、作業の準備段階も表していることから、「はじめ」といった意味が派生したのだそうだ。
 緩やかな衰退、痛みを伴う幕引きと、新たな命の息吹が互いを生かし合う年ということか?
「衰退や痛みが大きければ命の初動が大きくなり、芽吹きが大きければその分、激烈に枯れる。辛いことが多いだけ、大きな希望が芽生える年になる」ことを指し示しているのだ。

「辛」で思い悩みながら衰退をしつつ、「丑」で新しい生命の息吹がある。マイナスが大きければ大きいほどプラスも大きくなる。
 そして大きな希望を手に入れるカギは、堅実で強い精神力にある。
焦らず慎重に進めることが重要なんだそうだ。
 締めくくりにその本には、「何を終わらせて、何を見いだすのかはその人次第。だが、その標となるのは心の強さと日ごろの行いだということらしい。」と記されていた。
 これは、今年だけではない、毎年言えることだと思う。
 人が生きていく上で一番大事なことは、
「心の強さだ。」
そして、その強い心で願う正しいことは
「日ごろの行い」
によって、望みが満たされていくのだ。
 厚洋さんの俳号「満望」って深い!
 本人はそんなに深く考えてはいなかったと思う。「ドクトルマンボウ」が好きで、「魚でもちゃんと泳げないマンボウ」が好きだったからなのだが、真愛は、何かと厚洋さんを崇めてしまう。
 三回忌が終わって、真愛の神様になっちゃったようだ。
 占いには、添え文があった。
 習い事初めに吉ということなので、気分を入れ替えて何か新しいことをスタートさせるのもよし、これまで滞っていたことをまた再開するもよしである。
 暫く描いていなかった日本画を再開するか。
 ジャズピアノが弾きたいって言うのもあったな?
 編みたかったセーターもあるし、フェルトマスコットも作ってない。
 このnoteに書きたかった創作童話も「白い花の詩」も厚洋さんが蘇る小説も…。
やりたい事は山ほどある。
 今年は、コツコツ努力をして自分の能力UPを図らなくちゃいけない年だと痛感。

 こんなに手広くやったら、コツコツではなく「ガサガサ」と大雑把になってしまうかもしれない。
 何やら、厚洋さんが笑った気がした。
「お前。毎年、同じこと言ってるな。
        少しは、成長しろよ!」

 
「人って、なかなか成長できないものですね。
 だから、【死ぬその瞬間まで学びたい】
 と言ってたあなたの事、
        崇拝しちゃう真愛です。」

 今年、描く絵には
「どこかに必ず仏を入れたい。」
 ふと、そう思った。

 元旦とは、元日の日の出のこと。
 だから、午前中に書いていなければ、「元旦」は、書けない。
 元旦にnoteを書いた。
 
 嬉しい人からの賀状を頂き、
「ありがとう❣️ひとりじゃないね。
   沢山の方々に支えられて
      生きているのですね。」
と。
 このnoteを無理矢理読ませている方々にも、沢山の生きるエネルギーを頂いている。
 感謝、感謝である。
 
 繰り返し再生すると考える「太陽」
 年の初めには「初日の出」という。

 元旦の光を浴びて
   令和3年こそ穏やかに健やかに
     牛歩の前進を願っております。
 マスク無しの笑顔で、抱き合えることを
   心待ちにしております。
           

ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります