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やっておいて良かったこと

 林修先生のテレビ番組で
《現役世代に知って欲しい人生の先輩がやっててよかったベストテン》というのをやっていた。
 要するに、退職をしてからの人間がやっておいて、よかったと思うことを調べてくれたわけだ。

10位 
ー 健康に気をつけていたことが良かった。ー 
 そりゃそうだ。
 70、80代の人にとって、外でインタビューが受けられるくらい元気でいる人は幸せなのだ。
 健康に気をつけているからこそ、長寿である。
9位
ー 子育てをしっかりしておいてよかったー
と言う家族関係に関するよかったことだ。
 最近の真愛も本当にそう思う。
 二人だけのご夫婦を見て、寂しいだろうとかかわいそうだとか思っちゃいけないと思うが、やはり子供がいて、その子が結婚をして、孫ができて、常に私や厚洋さんのことを考えてくれる。
 そんな素敵な子どもに育ってくれたことが本当に幸せだと思う。真愛はそれが1番だと思う。
 さて8番目は
ー 生命保険に入っててよかったー
と言うことだ。
 病気になったり怪我をしたりして保険金をいただく方も何人もいる。
 厚洋さんもがん保険に入っていたので、何とか治療費を補えた。
 生命保険とか医療保険に入っておかないと、これから弱っていくのだから困ることも起こると思う。
 現役世代に知っておいてほしいことだ。
7位
ー 資格や特技があってよかったー
と言うことだ。
 真愛は、確かに教員免許は持っている。
 小学校教員にはなれるが、公務員で定年退職してしまってからは災害時のボランティアになっていける資格ではない。
 介護資格やセラピストや様々な人のためになる資格を持っていると、元気なうちならいつまでも働くことができる。
 その中で魅力的な資格の話をしてくれた。
 日本語教師の資格だ。
 その方は60を過ぎ退職してから再度研修をして資格を取ったと言う。
 真愛と同年齢の校長先生を辞めた人も「日本語教師」の資格を取って今でも働いている。
 真愛は、君津国際交流協会で日本語教室のボランティアをしているが、資格は持っていない。
 教え方はわかるが、資格がないと言うのはちょっと切ない。
 水墨画のお稽古が6ヶ月で終わったら、来年は「日本語教師」の資格でも取ろうかなと思ってみたが、生きているのかも不安である。
6番目は
ー 定年まで真面目に働いてよかったー
ということである。
 もちろん真愛もそうである。
 厚洋さんの具合が悪くて1年早く退職したがほぼギリギリまで働くことができた。
 さてやっててよかった。
5位 これがなかなか良い!
ー 趣味を見つけていてよかった ー
と言うことだ。
 厚洋さんが退職した後も、真愛が退職した後も、趣味がたくさんあって良かった。
(お金は稼げない我々だが、生活が豊かであった。)
 歳を取るに従って趣味がいっぱいあると言う事はとても良いことだ。
 趣味があってやりたいことがあれば必ず外に出る。
 外に出れば、人に会うし話もする。
 家で鬱々過ごすこともない。
 まして、趣味やりたいことってとても面白いのだ。
 趣味は若いうちからたくさん持ったほうがいいと思う。
 高齢者の中には趣味が高じて、なんだか賞金稼ぎをしてるような人も出ていた。
 その方は、カメラが大好きで写真を撮り続けて、作品を出品したら賞金が500,000。副賞のカメラが350,000。
 合計で800,000円近くの賞金をもらったそうだ。
 うらやましい。
 真愛の趣味は絵を描くこと。
 文章を作ること詩を書くこと。
 三絃を弾くこと。
 水墨画を描くこと。
 庭を作ること、野菜を作る事。
 たくさんあるが1つとして賞金になった事は無い!
 あっ、あった。
 銀賞を受賞して1000円の図書券をもらったことがある。
 厚洋さんは退職してからもお仕事として出版社から頼まれた原稿を書いて2,000,000円位の原稿料もらったのかな?
 自分の趣味が実益になったら素晴らしい。
4位は
ー 投資の勉強していてよかった ー
と言うことだ。
 これについてはあまり偉そうに言えない。
 退職した後、厚洋さんの具合が悪くなって貯金を崩したときにちょっとだけ「ニーサ」に入った。ほったらかしにしていたものが、6年で400,000円位稼いでいるようだ。
 それをどうしたら良いものやら勉強していないから、何かの折に損をしてしまうのかもしれない。
 勉強しなくちゃいけないな。
3位
ー 年金の支払いを続けていた ー
 これは良い事なのだ。
 若い頃、農協の個人年金に入った。
 しかし、お小遣いが足らなくってお金を入れることができなくて解約してしまった。
 今でもそれを続けていたらもっと楽に生活できていたのになと思う。
 本当にやっておけば良かった事である。
2位
ー 貯金をしていたことが良かった ー
 これは厚洋さんも私も全くダメである。
 若い頃から「宵越しのは持たない」なんて偉そうに言っていた。
 キリギリスだったので貯金なんかしていなかった。
 だから今は年金で苦しく生活しなければならない。
 今の現役世代の人に言うのはかわいそうだよね。今は貯金したってお金増えないもんね。

 第1位
ー 家を購入していたローンが終わっているー
と言うことだ。
 そうだ!
 この家を建ててくれて、ローンを全部支払ってくれたのは厚洋さんだ。
 この家がなかったら、私は未だに賃貸住宅に入って、月に何十万円かの賃貸料を払って生活していたのだ。
 お金がなければ、「私はどこで生活をしていたのだろう。」
 家が広すぎて1人で生活するのは寂しいだとか、畑が広くて草取りするのが腰が痛いなんて言っていられない。
 厚洋さんが人生をかけて建ててくれた家だ。 
 この家があって本当によかったと思う。
 この家を大事に守りたいとも思う。

 現役の人たちよ。
 家を持つ事は大切なことかもしれない。

ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります