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ラマダンを始めて知った

2024.03.11〜
  ラマダン(Ramadān:断食月)
 ラマダンとは、ヒジュラ暦 の第9番目の月の名前で、ムスリム(イスラム教徒)はこの約1か月間、断食を行う。
ラマダンは、神聖月で期間は毎年異なるそうだ。
 ラマダン(ラマダーン)の期間はイスラム暦(ヒジュラ暦)の為、太陽暦にすると毎年同じ日にはならない。
 またラマダンの始まりは、月の観測で新月から三日月になるのが必要だとする国もあるため国によって期間が異なることもある。
 今日は、国際交流協会の基本語教室で、インドネシアの男の子2人と日本語の勉強をした。
 来週3月23日は「お花見」の予定で、近くの公園に行ってお昼を食べながら「お花見をしよう」ということになったが、2人は困った顔をした。
 そう「ラマダン」の最中である。

 2024年 今年のラマダンは3月11日 から
          4月8日までだと言う。


 純粋太陰暦であるイスラム暦(ヒジュラ暦)は、閏月による地球が太陽を回る周期との補正を行わず、一ヶ月が29日の月と30日の月を交互に繰り返す。
 従って1年間が354日となるので、1年ごとに11日ほど太陽暦とずれるので(およそ33年で季節が一巡する)ため、「ムスリムは同じ季節のラマダンを人生で2度経験する」と言われる。
 ラマダンは、ビジュアラ暦の第9月の事だ。この間は、イスラム教徒の五行のひとつである「断食(サウム)」が行われる。
◎イスラム教徒の五行
1)信仰の告白(シャハーダ)
 :神を信じることを声に出す
2)礼拝(サラート)
 :1日5回お祈りをする
3)喜捨(ザカート)
 :富める者は貧しい者に与える
4)断食(サウム)
 :ラマダン月は日中の飲食を絶つ
5)巡礼(ハッジ)
 :一生に一度は聖地に行く

 断食は飲食物の摂取量を減らすことが目的ではなく、あくまで宗教的な試練として10歳以下の子どもや妊婦、病人を除くイスラム教徒に課せられる。
 ラマダン終了後には約3日間「イード・アル・フィトル」と呼ばれるラマダン明けの祭りが行われる。
 インドネシアの男の子の話では、とても盛大なお祭りだと言う。
 また、この約一ヶ月間は完全に絶食すると言うわけではなく、日の出ている間は水分程度の補給に控え、日没から日の出までの間に一日分の食事を摂る決まりになっているそうだ。
「あら!
 寝坊したら今日の水分は取れないわね。」
と馬鹿な事を言って笑われた。
 他国文化を知ることは、その人の宗教観を知ることにもなる。
 更に!ラマダン中は夜食が盛大になり通常より夜食べてしまうらしい。
 夜食べてガッツリ寝ては太りそうなものだが、彼らはとてもスリムである。

 ラマダン中は、喫煙、性行為、けんか、不適切な言動も日の出から日没の間は禁止されている。要するに禁欲生活である。
 非イスラム教徒(真愛)も断食中のイスラム教徒の面前での飲食・喫煙を控えるのが礼儀とされている。最もなことである。
 食べられない人の前で食事を摂るなんて、拷問だ。(拷問と思うのは真愛だけかな?)
 目につく形で日中に飲食する場合は,一言断る程度の配慮が必要。
 だから、「お花見」は行けないのだ。
 そんな話をしてしまって申し訳なかった。

 仕事は平常どおりにするのが義務とされているので、仕事をしている人は大変だ。
 汗をかいても水分補給ができない。
 そう言えば、なんかのスポーツ選手がラマダン中なので苦労していると言っていた気がする。それでもその信仰を捨てないのだから凄い。
 日本人の「宗教の自由、何でもござれ!」
 産まれてきたら「神社」でお宮参り。
 結婚式は「チャペルでウェディングドレス」
     その時だけは、カトリック!
 お彼岸になったら
     「菩提寺」に行って牡丹餅!

神前結婚式
ウェディングドレス❣️


真言宗智山派

 変な我が家である。
 私の宗教観は…。

  ラマダン中は、空腹や交通渋滞によりイライラが募り、交通事故等のトラブルが増えやすい傾向にあるという。
 だから、喧嘩をしてはいけないと言っているのだ。(近年ラマダン月及びその前後の期間に世界中で多数のテロ事件が発生していると補足があった。どうなんだろうそれだけではないと思うが…。)
 特に金曜日はイスラム教徒の集団礼拝日であり、モスク等宗教施設や群衆を狙ったテロや襲撃が行われることがあるが、ラマダン時期にテロが増える理由の一つは過激派にとって寄付が最も多く集まる時期だからと言われているそうだ。寄付は喜捨(ザカート)と呼ばれ、イスラム教徒の五行の一つで生活に必要な分を除き、持っている財産の2.5%を寄付をすることになっている。特にラマダン期間中の寄付は功徳が高いと言われている。イスラム過激派は、こうした寄付によって成り立っているため、寄付の多く集まるラマダン月にテロなど目立ったことを行うことで、より多くの寄付を集めようという狙いがあるとも言われている。
 知らなかった。
 どんな宗教でもそのスタートは、
「人々の幸せ・心の安寧」であったと思う。
 それをしっかり守って素晴らしい行いをしている人もいれば、そうでない人もいる。
 少なくとも、真愛の目の前にいる2人の男の子は、明るく真面目で一生懸命に日本語を学ぼうとしている子である。
 お金をたくさん貯めて国でお母さんに広い家を建ててあげたいと言っている素敵な若者である。
 ラマダンが終わったら、「食事に行こう」と約束をした。
 我が街自慢の「上総和牛」を食べさせてあげたい。

ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります