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替え時

 定期検診に行って保険証提示。
 薬局に行ってマイナンバーカードを提示して顔認証・提供の同意まで5回ほどタップした。
 コロナが第五類になったが、こんなに頻繁にみんながタップしていたら、感染リスクが高まると思った。
 実際!今年の春は「四月病」が流行っている

 ここ最近、色々なカード類の変更や更新、デジタル化のためのスマホへの移行願いハガキが何枚も来た。
 小さな街の美味しいお肉屋さんも貯めていたスタンプはスマホに移行するという。
 スマホにすればプレミアム会員並みの割引をしてくれるそうだ。ケチな真愛婆さんは、早速スマホに入れたが、年間15万円程度買わないと次年度は普通会員に戻ってしまう。
 一人暮らしで牛肉を15万円分なんて食べません。LINEがいっぱいになって来た。
 LINEのキャッシュも削除しないと我が体重と同じで重ーくなってしまった。

教習がある

 今年は免許の更新もするので、高齢者講習も予約をとった。
 一時停止違反をしているので次回は3年後。
と思っていたら、違反しようがしまいが、高齢者になったら3年で更新だそうだ。
 おおかた3年間のあいだに認知症になるか、脳卒中になるか、あちらに逝くか、元気で更新を迎えられたら、今のハスラーは9年乗っている事になる。
 きっとその時が替え時になっているのだろう。
 歳をとったから面倒臭く感じるのか、
 世の中が新しいことを取り入れたり、取り入れなかったり、認めたり、認めなかったりと複雑になって来たから、かえって手数がかかって新しい事を覚えなければならないので面倒くさいのだと思う。

 デジタル化が進めば、スマホ一つでなんでもできるのだろう。
🔴お財布もいらない。
 🎶PayPay🎶と聞こえて、年金口座から湯水のように流れて出ていくお金。
🔴保険証も要らない。
 マイナンバーカードと一緒に紐付けされて、真愛の情報なんてダダ漏れだ。
🔴健康チェックも自動でできる。
 今の心拍数・血圧・どのくらい歩いたか、
摂取エネルギーと消費の関係。
 スマホが叫ぶのだ。
「ポテトチップの食べ過ぎです。
 プールで1時間泳いでください。」
「11時です、寝る時間です。」
と家中の電気が消されるのだ。
「7時です。起きて太陽光を浴びましょう。」
って、ベットが直立しちゃって真愛は、ベットから落ちてしまうのだ。
🔴ところが今のところ全てのスマホは電気で動いている。電気が使えなければ全てダメ。
 いやいや、それ以前に、パスワードを覚えきれず使えない。
と言ってパスワードがない無防備な状態では裸で街中を歩いているより怖い!こりゃ恥ずかしい。
 どんどん新しいものに交換されていく。

家電

 昔
「家電製品は壊れるように出来てるんだよ。
 だってそうだろう?
 壊れなかったら買ってくれないだろうが…」
と厚洋さんに聞いた。
 家電だけではなく、永遠に壊れないものなんてない。
 壊れないものならば、システムを新しくして買い替えないと困るようにしている社会だ
「便利」「快適」という名のもとに、どんどん新しい製品が開発されて変えていかざるを得ない。
 とんでもないグチャグチャな世の中が来たと思っているのは真愛だけなのかもしれないが。

 人間の歴史の中では、いつも「末世だ。」
「世も末だ。」「最終世紀」なんて言われ続けて現在に至る。
 清少納言だって
「今時の若い人は…」
と言っているのだ。
 世も末がずーと続いているのだ。

 真愛ばあちゃんは「末世」なんて言葉をすぐ使っちゃうが、「末世」とは、末法思想の中の最悪な世界という事だ。
 お釈迦様が説いた正しい教えが世で行われ修行して悟る人がいる時代のことを(正法)という。
 正法が過ぎると、次に教えが行われても外見だけが修行者に似るだけで悟る人がいない時代(像法)となる。
 その次には人も世も最悪となり正法がまったく行われない時代(=末法)が来るとする歴史観のことを末法思想というのだ。

 しかし、いつも「末世」のまま「末世」は終わらない。
 その末世の続く中でも今の世の中が一番混沌としている気がするし、どんどん悪くなる。
 様々な物や事が替え時なのに、世の中変わらないのだろうか。
 もう一度、お釈迦様か、イエス様か、ムハンマド様が神様からの啓示を頂かんとやり直せないのかな。
 神様も世代交代をしていて、嫌らしい人間には替え時なんか与えてくれないのかもしれない。
「正しい教え」なんていうが、何が「正しい」かよく分からないし、修行なんて辛いことは嫌いな人間が増えている。
「快楽主義」の世の中がきて、「みんな自分勝手」よく言えば「全てが自由である」のだ。
 変えるのも自由で変えないのも自由だが、「替え時」に変えないと生活できなくなる。
 ここまで書いて来て、何が何だかわからなくなった。

我が家の藤

 ただ、美しいものは美しく咲き、ひたすらに子孫繁栄を願って生きている。

ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります