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浴衣着せます!

 君津のいやさか祭りっていうのかな、正式名称は分からないが、君津駅前のロータリーで、「君津音頭」を踊るお祭り。
 木更津の古くからある「やっさいもっさい」には敵わないが、なかなかみんなでワイワイ踊る楽しいお祭りである。
 商工会の主催なのかな。
 ちゃんと各団体が連を出して、プラカード持って繰り出すのだ。
 厚洋さんの教え子さんが、祭り太鼓を叩いていた頃に連れて行ってもらったのが最初だった。
 賑やかなところが好きでは無いはずの厚洋さんが太鼓を叩いている美樹ちゃんを一生懸命探し
「ほら!いた!いた!
 カッコいいよな!」
って嬉しそうに言い、頷いた真愛に綿飴を買ってくれる。
 たわいも無い事なのだが、彼が逝って出来なくなってからとても寂しかった。
 だから、国際交流協会のお手伝いで、外国の方や浴衣が着たい方に着付けをする事ができるようになってとても嬉しい。
 4年前は、着付けた後夜店や屋台が出ているロータリーの方に行ったのだが、何だか今年はたくさんの方に着付けたので疲れてしまった。
 事務所で先輩がいらっしゃるまで、代わりにお手伝いをしていた。
 その隙間時間に、noteを書いている。
 今回は、「浴衣無料で着せます。」と大看板を出してしまった。
 後先考えずにやってしまって、
「ワーィ!
 洗濯物いっぱい!
 クリーニング高いし、自分で洗って、干して
 アイロンかけるか?!」
となる。
 でも、着せている時は楽しくってそんなこと忘れてどんどん倉庫から浴衣を引っ張り出してくる。
「人が喜んでくれる顔が大好き❤」
 そのためには何でもやっちゃう。
 厚洋さんとずっと連れ添って来て出来上がった性格で、お馬鹿だけれど、いい性格だと思っている。

帯も髪もいいでしょ?

 帯が足らなくて、グズグスしたので半幅に帯締めをさせちゃった。
 彼女、結構踊って居たけど崩れなかった。
 やったね!

カンさんと

 ちゃんとした着付けの先生には、
「あら!
 こんなんじゃ和装って言えないわ。」
とお叱りを受けると思うのだが、一番大事な事は、「外国の方が日本文化を楽しんでくれている」事だと思っている。
 ど素人の楽しみだ。
 外国の方は、お年に合わず結構な派手な柄を選ばれるが、それがいい事だと思う。
 日本人なんて、(この歳になったら着られないわ!)って尻込みをしてしまうのは、勿体無いと思う。
 真愛婆さんは、若い頃の着物を平気で着る。
マスクをかけて居たら、案外分からないものだ。流石にノーメイクでマスク無しではちょっと引けるが…。
 もっともっと、ごく普通に着物を着て楽しんでもらいたい。
 真愛も今日の着物は、浴衣ではなく、しじら織の厚洋さんが作ってくれたもの。
 若い頃に着たらもっと似合ったと思うが、おばあさんになっても切られるような色を作ってくれた。
 お友達から頂いた真っ赤な矢絣を着てみたいと思うおばあちゃんである。

アマンダも来てくれた

 アマンダも東京からこのお祭りのために来てくれた。いや、着てくれた!
 後ろ姿を撮って頂き、(もう少し衣紋を抜かないとおデブが一層おデブになるなあ。)と反省。
 アマンダとは、次回は「猫カフェ」に行く約束もした。
 国際交流協会のお手伝いをする事で、おばあさんはたくさんの刺激をもらって、ちょっと若くいられる。

侑さんも着てくれた

 土曜日の日本語教室に来てくれる彼女も浴衣を着てくれた。
 彼女は、墨絵体験にも参加してくれている。

お手伝いのきみちゃんも…。

 何人の方に着付けをしたのかよく分からない。男性3人は分かるが、女性は、ご自分で浴衣を持って来た方も含めると9人ぐらいに着付けたのだと思う。
 和楽美のIさんとNさんと頼さんが手伝ってくれなかったらあの時間では終わらなかった。
 嬉しい悲鳴である。
 手伝ってくださる方は、みんな「和装が好き」「着てもらって喜んでもらうのが嬉しい。」という共通の考えがある。

みんなニコニコ!

 真愛なんて、途中で
「ごめん!
 上手く結べなくなっちゃったあ!
 ねぇ!この後どうしよう?」
なんていうから、伊藤さんや長田さんは大慌て、いろいろ工夫してしっかり着せてくれる。
 どんな事をやるにも、人に手伝ってもらえるという事は、とても幸せな事だと感じた。

赤をだしてみましょ!


なんとご夫婦

 最後に着せた朝顔の花・昼顔の花の彼女は、土曜日の日本語教室で作文を書いてもらった男性の奥様。
 2人とも踊りの輪に加わって頑張って「君津音頭」を踊ってくれました。

頼さんと…。

 いつも着付けの時は手伝ってくれる台湾の方。美人さんだしスタイルもいいので、隣で撮るのはちょっと辛いのだが、
「先生!
 こっちの足引いて、こっち向くね!」
と教えてくれる。
 日舞もやっているので所作が美しい。
 おばあさんは笑うしか無い。

後ろ姿!

 彼女と撮影する時は、必ず帯結びを撮ってもらう。
 目下「江戸角出し」を結びたい真愛と「銀座結び」をしたい頼さんである。
 この秋に、また、着物を着て何処かに遊びに行くことにした。

練習風景

 嬉しいな!
 浴衣をたくさん着てくれる人がいて…。

ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります