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MAAちゃんパニック フレイル

 このnoteを書き始めて、ようやく500記事を公開。「おめでとう🎉のバッチ」が届いた。
 書くことがなくて困ったり、下書きを溜め過ぎて、賞味期限が切れてしまったりしたが、結構楽しく書いている。
 その中で「子育てパニック」シリーズは、経験と反省と懐かしい思い出の中で書けるため、書きやすい。
今年の1月29日のnoteに、こんな記事を書いた。
「noteには、#maaをつけて公開している。 
 日々折々、雑感を書いているのだが、
「嫁の子育ての大変さ」や「かつての教員とし
 て感じた事」を【子育てパニック ○○】と
 して書く事もあった。
 二年目入ったnoteなので、
【ばぁちゃんの不安】と称して、
 年寄りになるとこんな不安が出てくるぞっ
 て、伝えるのも面白いと考えて書き始めてみ
 る。
 ただ、「ばあちゃん」と自分から言うのは嫌
 なので、ばぁは、「ばあ」でも、
「いないいない ばあ!」の「ばぁ」
「Peekaboo、Peek-a-boo」の「boo」。
『隠してた顔が出てくる!』→「驚愕」
 年取ったら「自分の変化」に怒るし、笑うし、不安になる。そんな日々折々の思いを綴るのも面白いかなと…。
 と、「booちゃんの不安」で書き始めたが、「不安」の言葉がいけなかった。
 noteを書く度に「婆さんになったな。」と言う厚洋さんの声が聞こえ、ますます「不安」になり、体の調子も悪くなった。
 そこで、そのシリーズを辞める宣言をした。
 ところが、3ヶ月経った今、「シリーズ」で書くことは楽なことだと気づいた。
 設定が一定なので、テーマがボケてもなんとか書き終えることができる。
 書くための資料収集がしやすい。
そこで、再度「シリーズ名」をつけて書くことにした。ただし、「不安」ではなく、「パニック」とする。
 名は体を表すという事。
「不安」と書く事で、「負」のイメージに包まれてしまう。
「パニック」の意味は、
1⇒恐慌(きょうこう)
2 災害など、思いがけない事態に直面した際 
 に群衆が引き起こす混乱状態。
「事故直後、乗客がパニックにおちいる」と
 使う。
 思いがけないことを知った真愛が混乱状態になることの意味で使えばいい。
 思いがけないことが有れば、必ずジタバタし、鬱になり周りを困らせる真愛には、ぴったりの言葉だ。
 しかし、原因が分かり、ゆっくりと順序よく考えれば、必ず復活する楽天的な真愛でもある。
 だから、書く。
 書きながら思考し、己を落ち着かせる。
 そんな意味の
「MAAちゃんパニック」である。

ー 今回は「フレイル」について ー
 このコロナ禍で外出制限がかかり、人に会わず、個食になり、高齢者の身体機能や認知機能が低下して要介護の一歩手前のフレイルになることが世界中で問題視されているという。
 高齢者へのワクチン接種が始まったが、まだまだお籠り状態である。 
 フレイルとは、2014年に日本老年医学会が「Frailty(虚弱)」の日本語訳。
 加齢とともに心身が衰えた状態になることを意味し、健康な状態から要介護状態へと移行する段階だそうだ。
 読んでいくうちに、厚洋さんの肺気腫が進行し、同時に大腸癌になって行ったため、彼が「フレイル」になっていたのではないかと思った。
 更に、病に倒れる1年前ぐらいから「サルコペニア」になっていたのは明確だった。
 サルコペニアになると筋肉量が減少して基礎代謝量が低下する。
 基礎代謝量が低下すると1日のエネルギー消費量も当然減り、食欲の衰えによって食事の摂取量の減少・低栄養状態になっていき、自分の身体を動かすこともままならなくなる。
 厚洋さんは大好きだったお風呂に入る事も面倒くさがった。歩くことができなくなっていった。 
 しかし、本人は(肺気腫の進行により息切れがして上手く歩けない。)と考えていた。
 側にいた真愛も無知であったため、彼の言いなりになっていた。
 サルコペニアとは、ギリシャ語の「sarx (筋肉)」と「penia(喪失)」を合わせた造語。
 加齢や疾患、心不全、消化器疾患などが原因で筋肉量が落ち、筋力が低下することでものをつかんだり、歩いたりすることが困難になる状態のことを言うそうだ。

 デアゴスティーニ大好き君の厚洋さんは、外に出なくなってからも、「アトム」や「ジープ」を組み立てた。
 亡くなってから分かったことだが、彼の作っていたジープを途中から作ってくれた教え子さんが言った。
「ねぇ。先生さぁ。
 もう、握る力が弱ってたんだね。
 ジープのネジがさ、みんな緩んでるんだ
 よ。」
と涙声だった。
 そう言えば、何年も前から握力が落ちている事を自分でも切ながっていた。
 真愛が頼んだ瓶詰めの蓋を開けることが出来なくなり、真愛は通販で蓋開け道具を買った。
 本当に、後悔する。
 もし、あの頃(厚洋さんの変化)をしっかり判断して病院に行かせたら、早期発見をしていたかもしれない。
(しかし、泣いて頼んでも行かなかった病院だ、大喧嘩してしまい「愛してる」と言い合いながら最期を迎えることにはならなかったかもしれない。)
 こんな真愛のような後悔をしないために、知っていてほしいフレイルかどうかを診断する基準がある。


 以下の5項目
・体重を減らそうとしていないのに、年間で
 4.5~5kg以上も減少する
・何をするのも面倒だと感じる日が週に
 3~4日以上ある
・歩く速さが遅くなる
・握力が弱くなる
・体を動かす機会が減り、身体活動量が低下し
 ている

 この5項目のうち、当てはまる項目が1~2項目であれはフレイル予備軍の「プレフレイル」、3項目以上当てはまるならフレイル状態に該当するのだ。
 このnoteを読んだ方の近くにその状態が見られて、病院に行ってなかったら、「泣いても」「喧嘩になっても」引っ張ってでも連れて行ってください。
 フレイル状態への移行に大きな影響を与えるのが筋力の衰弱。
 筋力が衰えた状態のサルコペニアや
 運動器が障害をきたした状態
「ロコモティブ・シンドローム」を経て、
 その後、生活機能全般が衰弱するフレイルとなり、そこからさらに要介護状態に至るというのが衰弱する高齢者の典型例だ。

 自分の筋力が虚弱化した状態に陥っているかどうか」を簡単にチェックできる方法が紹介されていた。
「指輪っかテスト」という方法
 両手の親指と人差し指で大きな輪を作り、
 足のふくらはぎの一番太い部分を囲んで、
 輪にどのくらい余裕があるのかを調べる。
 もし、指で囲んですき間ができるようなら、筋肉量が少なくなっているのだ。

 栄養状態や運動習慣、社会性を評価できる「イレブンチェック」
⓵同年齢の同性と比較して、
 健康に気をつけた食事を心がけている。
⓶野菜料理と主菜(肉または魚)を両方とも
 毎日2回以上は食べている。
⓷「さきいか」「たくあん」くらいの固さの
 食品を普通にかみ切れる。
⓸お茶や汁物でむせることがある。
⓹1回30分以上の汗をかく運動を
 週2日以上、1年以上実施している。
⑥日常生活において歩行または同程度の
 身体活動を1日のうちに1時間以上実施して
 いる。
⓻ほぼ同じ年齢の同性と比較して歩く速度が
 速い。
⓼昨年と比べて外出の回数が減った。
⓽1日に1回以上は、誰かと一緒に
 食事をしている。
⓾活気にあふれている。
⑪物忘れが気になり、メモを持って出かける。

Q4、Q8、Q11の項目で「はい」、
それ以外の項目で「いいえ」がついた数が多いほど、フレイルの可能性が高い。
 5・6・7・8・9・10は、このコロナ禍で、外出が減ったり、遠くの家族と会えなくなってできなくなってきたことだ。
 このままでいると「フレイル」が進行してしまう。
 そして、この「フレイル」状態になると感染症にも弱くなるという。高齢者の方が重篤化する要因にもなっているのだろう。
 ノルウェーでは、基礎疾患があるフレイル状態の高齢者がファイザーのワクチン接種後に死亡する例が相次いだという。

 怖がらせることを書いたが、まず自分の身を守るために「今、自分でできることをやろう」
パニックになる前に、冷静にチェックをし、不足しているなら「良質タンパク質をとり、適度な運動をしよう。」






ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります