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猫と二人暮らし 

 にゃんこ好きな真愛なのに、しばらくチャーちゃんのことを書いていない。7ヶ月前に
 このnoteに「にゃんこ歴」として書いたことがある。
https://note.com/am4234/n/nb4da477de198
 厚洋さん亡き後、真愛を守ってくれたチャーちゃんだが、コロナ禍で毎日一緒にいることが多く、「ご飯ちょうだい!」と言われるとあげてしまっていた。
 大変なことに、「大デブにゃんこ」になってしまった。

 入院中の厚洋さんのために、真愛とチャーちゃんのこの写真をペット横に飾った。
 彼が亡くなり寂しくて泣くとチャーちゃんが飛んできて一緒に寝てくれた。
 厚洋さんの代わりだった。

 「こら!不届き者めぇ。」
って叱られても、厚洋さんから離れなかったチャーちゃんの気持ちも分かり、2人で枕を同じくした。 
 仏前にじっと座り、厚洋さんと話しているようにも見えたチャーちゃんだ。

 真愛が激痩せいている時は、チャーちゃんも痩せ細っていた。寒い時は抱き合っているのが一番。暖かいし、安心した。

 昨年の台風で、停電と断水になり被災者になった。
 しかし、避難所には行けない。チャーちゃんがいたからだ。
 これから先、何があっても「避難所に行けない。」と確認した。
 
 厚洋さんにも言われていたことだった。
「猫がいたら、避難所には行けないな。 
 他の人にも迷惑がかかるが、
 猫が、一番、可哀想だ。
 勝手に買われて、人の都合で檻に入れられて
 嫌だよなぁ。」
 3.11の時に言っていた事だ。
 奇しくも、チャーちゃんはその時、仙台のママのお腹の中にいた。
 昨年の9月。
 被災者・被災猫は、まだ痩せていた。
が、
 今年のコロナ禍で、2人とも太って来た。


 チャーちゃんは自分でお尻を舐められないほど太った。
 毎朝、ブラッシングした後、真愛が拭いてあげないとばっちい!
「もう!女の子でしょ?
 自分でお手入れしなさい。」
って言っても

「だって、届かないもん。
 お母んだって、ご飯が美味しくて!って
 食べるでしょ?
 人のこと言えないでしょ?」

「真愛は、痩せて来ました。
 あんたもダイエットしなさい!」

「やだ!ごあん。ほしいにゃ!」

 ゴロゴロ言われるとあげてしまう。
 
 動物病院にワクチン接種に行ったら
「あらぁ。太りすぎだね。」
と言われた。

 寒くなったから一緒に寝たいのだが、重くて悪夢を見る。
 
 厚洋さんは「命の重みを感じた。」と日記に書いてあったが、まだ、チャーちゃんが軽かった頃の素敵な発見だ。
 いまは、「重くて死にそうになった。」と真愛の日記に書かれている。
 にゃんこと2人っきりの生活は、にゃんこ中心になる。
 人は寒くても、着込んで暖かくできるが、我が家のにゃんこは服を着るのが嫌いだ。
 人はお腹が空けば自分で食べ物を探すが、我が家のにゃんこは自分でカリカリの袋は切れない。
 出かける時はエアコンをつけて、水もご飯もトイレも遊び道具も揃えてから出かける。
 でも、出かける真愛を見て、
「いつ帰るの?」
って顔は、厚洋さんが、病院で真愛に向かって
「いつ、戻って来るの?
      早く帰って来て!」
と言った時の目に似てる。
 鍵を閉める前に、もう一度戻って
「早く帰ってくるから、
    お利口さんにしててね。」
言いながら、寂しくなる。

 真愛の車が駐車場に入れば、カーテンを押し上げて
「お帰り。お帰り。」
とウロウロしている。
 玄関を開けて、中のドアを開けると、
「撫でて、撫でて。寂しかったよ。」
とすりすり。
 凄い時には、ひっくり返ってお腹を出して摩ってって要求してくる。可愛くてたまらない。
 重くて死にそうになるが、ついつい、一緒に寝て悪夢を見る。
 にゃんこ好きには分かってもらえると思うが、そうで無い人は言う。
「お帰りじゃ無いんだよ。腹が減ってるの」
「寂しいなではなく、自分も外に行きたいな」
なんだと。


「お母ん。そんなことないよ。
   大好きだよ❤️いつも一緒ね❣️」
 猫撫で声とはよく言ったものだ。
 真愛は、イチコロである。

 猫と二人暮らし、主導権は猫。

ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります