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I'mhappy
最高に嬉しい日。幸せな日だった。
真愛は、単純な奴なので落ち込んでいる時にちょっと優しくされると、舞い上がって小躍りするほど嬉しいと感じる。
誰でもそうなのだろう。
自分のことを大切に思ってくれることが嬉しくないはずはない。
それは、真愛がボランティア活動をしている国際交流協会・日本語教室でのことだった。
真愛は、坐骨神経痛で右足に痛みが走り杖をついて事務所まで行った。
2週間ぶりに担当のインドネシアの2人の青年と学習をした。
翌日は、その青年のひとりGさんの誕生日。
『パンが大好き』と聞いたことがあったので、パンとお菓子をプレゼントに持って行った。
いつも通り、テキストを使って学習を進めていた途中で、土曜日教室のリーダーが「短冊」を持って現れた。
「This is an event called Tanabata.
It is said that if you write your wish on
a strip of paper and hang it up,
your wish will come true.
Please write your wish.」
っていうわけだ。
「That's a good idea.
So now, take the next five minutes
to think of a wish.」
七夕飾りに願いを書いた短冊を吊るす体験をしてもらった。
その時にGさんが、
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「おくひらせんせい いつも けんこうで
ながいきして しあわせで
すごせますように 」
って書いてくれたのです。
5分も考えて、真愛は自分の事しか願わなかったのに、ジハドさんは真愛のことを心配してくれたのです。
彼にとっては、おばあちゃんと同じぐらいの年の日本人の心配をしてくれたのです。
泣きそうになる程嬉しかった。
このインドネシアの青年2人は、教え子の会社で働いている研修生ということもあって、他の学習者さんより個人情報を知っている。
この教室に来る前に、彼らが日本に来ると分かった頃から社長さん(教え子さん)と『どのように日本に馴染んでもらおうか』と相談していた。
そして、来日してから1ヶ月後、彼らが会社で日本語の勉強をしているところに真愛が出向いて行った。
素直で口数が少ない2人だった。
更にその1ヶ月後、この教室で勉強するようになった。
「みんなの日本語」というテキストを使って学習している。
インドネシアで数ヶ月、日本語の勉強をしたという。来日して数週間は監理団体が講習を行うことが義務づけられているらしく、そこで必要な日本語を学んで来ている。
元来、明るい活動的なお国柄なのだろう、学習開始1ヶ月ぐらいでその力を発揮し、よく話、ユーモア豊かな会話が楽しめるようになった。
2人一緒にいるから、安心して話せるのかもしれない。Gさんは良く(日本語)が読める。
Fさんは、良く(日本語)が聞き取れる。
日本語の意味がわからないと、真愛が翻訳機を使って英語に直し、Fさんがインドネシア語でGさんに伝える。
2人とも英語わ使えるが、ややインドネシアの訛りがあるらしく、真愛の翻訳機は正しく作動してくれない。
日本の文化もたくさん体験してくれている。
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彼らは本当に素直なのだ。
国際交流でのイベントに声をかけると、必ず出席してくれる。
現在では、ある学校の親御さん達とバレーボールを、インドネシアの友達ともフットサルをしていると言う。
日本語の理解も早く「N4を受けたい。」と願っている。
また、研修生としてもこの8月には、大工さんの初級免許取得試験に挑むようだ。
そんな7月7日の願い事は、沢山のことがあるだろうに、真愛の身体を心配してくれたのだ。
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で、真愛はいったい何を書いたか。
「I hope my writing skills improve
and I can publish my third book!」
なんとも、お恥ずかしい日本人である。
今日は2024年7月7日。
厚洋さんが元気だった頃のように笹を飾って、素麺をお供えする。
短冊には自分の事ではなく、多くの人の幸せを書けたらいいなと思う。
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「ねぇ!あつちゃん。
いいでしょう?
若い男の子に囲まれてるわよ。
ヤキモチ妬いて会いにきて!」
「年に一度の二人のデート
蒸し暑いけど、晴れの夜にしてやるよ。
そこから、天の川を見て
俺。飛んでるから!笑笑」
ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります