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芒種に梅雨入り
2022年6月6日。
本日、二十四節気の一つ『芒種』。
そして、今日、関東甲信越の『梅雨入り』が宣言された。西日本を飛び越えて、我が家も梅雨入りである。
『芒種』は稲の穂先のような芒を持つ穀物の種まきをする頃という意味。
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芒(のぎ)とは、米や麦などの先端の小穂のさらに先端にあるとげ状の突起の事。
『芒種』の頃は、例年は西日本で梅雨入りし、雨が増える時季で、6月の降水量は5月より多く、東京の6月の降水量は5月の約1.3倍で西日本で倍率が高くなるという。
これは湿った空気が南西方向から流れ込むことに原因があり、シトシトと雨が降り、鬱々と過ごす日がやってきたのだ。
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『芒種』は、米などの種蒔きをするというが、最近の田んぼは既に「田植え」が終わっている。
機械化が進んだので、育苗器でどんどん稲の苗を育て、田植え機でワッシャワッシャと田植えを終わらせる。
我が家の周りでは、5月の連休前後には、ほとんどの田んぼで田植えが終了している。
いつもの年ならば、稲の苗はスクスクと育ち、その存在を明確にしてくるのだが、今年は日照時間が少なかったからか、なんだか稲の苗はやせっぽちである。
我が家のジャガイモもいつもならば、もっと葉が生い茂るのだが、間引きし過ぎた畑のようにスカスカな状態である。
その割には、毒虫はそこここに大発生している。
異常気象なのだろうか?
梅雨に入って、更に野菜が育たず、また野菜が高くなるのだろうな。
ウクライナ侵攻が影響して、アフリカでの食糧問題が心配されている。
厚洋さんが元気な頃(4年前)は、梅雨に入っても、芒種になっても、
「いよいよ。蛙の団体旅行が来たね。
草野心平さんの詩でも読もうか?」
「いいわね。
我が家の紫陽花も色づき始めてるわ。
ぐりまもぐりだも干からびないで
元気で鳴いてくれるわよ!」
と楽しい話ができた。
厚洋さんが逝ってしまったから、こんなにぐちゃぐちゃな世界が訪れたのではない。彼にはそんな影響力はない。
誰が悪いんだ?
コロナウィルス感染症が世界中を脅かし、
ロシアがウクライナに侵攻し、
北朝鮮が、ミサイルを毎日のように発射している。
たった数年で、世の中が大きく変わっている。
あっちからもこっちからも火の手が上がった山の中にいるような気がするのは、真愛だけだろうか。
そんな時、
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厚洋さん宛てに、UNICEFから手紙が届いた。
何十年も前から厚洋さんが募金していた事だ。
彼は、
「俺の力じゃ何にもできないが、ちょっとだけ
タバコを吸うのを控えて、その分を募金する
よ。」
と言っていた。
彼が逝った後も、彼の名前で送られてくることが嬉しくて、厚洋さんの名前のまま募金を続けている。
おりしも、芒種で梅雨入りし、穀物の育ちが悪そうで、ウクライナからもロシアからも、アフリカには食料が届かないようだ。
真愛が大金持ちだったら、もっともっと募金をしてあげたいが、自分のことも汲々としているのだから、ほんの少ししかできない。
「情けないけど、真愛のできる範囲で
続けるね。
そちらにたくさんの素晴らしい人が逝っている
でしょ?
その方達となんとか平和な貧困のない社会を
作ることはできないの?」
と言ってしまった。
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「差別のない世界」「平等な世の中」それが厚洋さんの願いだったのに、どんどん遠ざかって行く。
「差別」というより「差」が大きくなってしまっている気がする。
日本の国家予算より多く持っている人もいれば、このこのように満足な食べ物を口にできない子もいるのだ。
異常気象・異常社会・異常精神!
梅雨の鬱に入りそうだ。
ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります