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雛祭りin勝浦
【ビックひな祭り】に行ってきました。
とても楽しく、その日のうちに書かなければならないのにずっとそのままでいました。
感動とは、その時震えた心の動きなので、振幅が大きい時に書き残しておかなければなりません。
楽しい事がたくさんあったのに、声を上げて笑った思い出なのに、時は振り幅を弱めて穏やかにしてしまいます。
もう5日もたっているので、「勝浦のひな祭り」は終わりを迎える頃です。
これを今日お読みで、「いいな」とお思いの方はお急ぎください。
厚洋さんと行った勝浦は、「ひな祭り」より勝浦海中公園ができた頃とか行川アイランドとか、海の思い出が多いです。
30年前、武道大学近くの勝浦クリニックで前十字靭帯の復腱手術してもらったこともありました。
8月の太平洋を何度も見ました。
ひな祭りの日は2月の海でした。
このひな祭りバスツアーは、君津国際交流協会の海外委員会が計画を立ててくれました。
ですから外国籍の方々もたくさん参加してくれました。
車酔いの酷い真愛は、前日の夜から酔い止めを飲みました。
久々のバスツアーもあり興奮したのでしょう。なかなか眠れず、寝付いたのは2時。薬の効き目もあって爆睡!
起きたのは8時5分。
集合時間は8時半。
「やっちまったね!」
の呟きひとつ。
顔も洗わず化粧もせず歯を磨いただけで、ジーパンとセーターで飛び出しました。
集合場所に8時29分着。最終遅刻者?
「おはようございます。すみません。」
と謝りながら、バスの最後尾の座席まで行くことになってしまいました。
それがとても幸運を呼びました。
チャットリンさんと言うフィリピンの女の子とチャンディマ先生とルスナさんとアイラちゃんとアイナちゃんの一家が後ろにいました。
真愛が国際交流協会に入ったわけは、外国籍の方に日本の良さを知ってもらいたい気持ちからだったので、最高のシュチュエーションになりました。
しかし、英語が苦手な真愛は片言英語しか話せません。
変な英語で、君津の周りの良さや車窓から見える河津桜の美しさ知らせたくてたまりません。
スマホに入っている翻訳機を印籠のようにかざして短い単語で話します。
それがとても勉強になり楽しかったのです。
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これから行く「雛祭り」には桃の花を飾るのです。
桃の花を飾る由来は、
ひな祭りは別名「桃の節句」と呼ばれています。
これは桃の花に「魔除け・長寿」の力があるとされ、古代中国の節句で用いられていたためです。
また3月3日はちょうど桃の花が咲く時期でもあり、これらの理由から「ひな祭りに桃の花を飾る」という風習が定着しました。
なんて説明をしたかったのですが、
「Hmm. What should I say?
Please translate.」
と、お友達になった英語教室のゆかりちゃんや和香江に英語で言うお馬鹿な真愛に自分で呆れる始末でした。
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沢山のひな人形が飾られているのをみて、「飾る理由」は…。
ひな人形を飾る風習は、「上巳の節句」と。
奈良時代に身を守るおまじないとしておこなわれていた儀式「流しびな」
平安時代に貴族のお姫様の間でおこなわれていた「ひいな遊び」が結びついて生まれたと言われています。
当時は紙や布で作られた素朴な人形でしたが、時代と共に華麗で立派なものへと変化。
やがて人形を飾って楽しむようになり、現代の風習につながってきました。
ひな祭りは、中国から伝わった五節句のひとつである「上巳(じょうし・じょうみ)の節句」に由来します。
旧暦の3月3日である上巳は3月最初の「巳の日(みのひ)」とされ、災いや穢れ(けがれ)を払うために水で体を清めて宴を催す習わしがあったのです。
「It's difficult and I can't talk」
で、不発に終わってしまいました。
しかし、厄除けも魔除けも
Amulet/amulet で英語では同じです。
「日本語は、英語に比べて語彙数が多いんだ」という厚洋さんの言葉を思い出しました。
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歌ってあげたかった「雛祭り」の歌。
あかりをつけましょ ぼんぼりに
おはなをあげましょ もものはな
ごにんばやしの ふえたいこ
きょうはたのしい ひなまつり
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おだいりさまと おひなさま
ふたりならんで すましがお
およめにいらした ねえさまに
よくにたかんじょの しろいかお
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きんのびょうぶに うつるひを
かすかにゆする はるのかぜ
すこししろざけ めされたか
あかいおかおの うだいじん
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きものをきかえて おびしめて
きょうはわたしも はれすがた
はるのやよいの このよきひ
なによりうれしい ひなまつり
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歌の通りに着物を着て、帯を締めて
「何より嬉しいひな祭り!」と歌いたかったのですが、《歩ける服装でおいで下さい。》とあったので、ジーパン!
まっ、あの時刻に起きて着替えられただけで良かったのです。
「パジャマで嬉しいひな祭り!」では、来ることもできませんでした。
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更に、次の集合場所までの急坂は着物なんかでは歩けません。
膝が痛くなったら、アキレス腱が痺れたら、踵に痛みが走ったら困るなと思いながら結構歩きました。
途中見つけた高照寺さんで、波の伊八の欄間を発見!
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みんな「雛人形」の飾られているところに集まって、このお寺は閑散としていました。
千葉の誇る素晴らしい江戸の彫師なのに、厚洋さんが鴨川・勝浦・御宿・九十九里なんて外房が好きだったのもこの「波の伊八」の作品を見たいがための小旅行でした。
何だか、厚洋さんに導かれたかなって思いました。
知らないということは、勿体無いということかもしれません。
近くにある宝物に気づかずに過ぎてしまうのですから。
真愛もずっとそうだったのかもしれません。
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チャットリンさんの素晴らしいところは、様々な日本文化に興味を持つことです。
彼女の姿を見ていて、私自身がもっとその国の人の文化に興味を持たなければ仲良くなれないと思いました。
今、インドネシアの方に日本語を教えています。インドネシアの人の文化も、フィリピンの国の文化もしっかりと知って学んで、そして仲良くなることが大事なことだと思いました。
それは、以前から気づいていた事でしたが、彼女のように真摯に向き合う事がなかったと思いました。
そして、彼女に多くの日本文化を体験して欲しいと思いました。
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バスツアーには、沢山の方が参加しました。
フェスタでお世話になった書道教室の皆さんです。
お馬鹿な真愛は、歌っちゃいました。
🎶月の砂漠を はるばると
旅のらくだが ゆきました
金と銀との くらおいて
二つならんで ゆきました
金のくらには 銀のかめ
銀のくらには 金のかめ
二つのかめは それぞれに
ひもで結んで ありました
さきのくらには 王子さま
あとのくらには お姫さま
乗った二人は おそろいの
白い上衣(うわぎ)を 着てました🎶
厚洋さんと来た時も、真愛は歌いました。
厚洋さんは広い太平洋を見て
「あっちがハワイだな?!
ちっちゃな砂漠だなぁ。
タクラマカン砂漠の南はチベットだぞ!
とぼとぼ歩いてたら死ぬぞ!」
なんて言って真愛を馬鹿にしたことを思い出しました。
でも、その晩。
この駱駝の上に月が昇るのを待って、しっかり見せてくれてから家路に着いたのも思い出しました。
王子様も優しいけれど負けないくらい厚洋さんも優しかったのです。
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片言の英語しか話せない真愛は、表情からの読み取りと、なんとか聞く事でコミュニケーションをとっていましたが、それが良かったのでしょう。
3歳になるアイラちゃんと8歳のアイナちゃんと仲良くなることができました。
「ジャンケン」で遊んだり、「英語の歌」を歌ったり、小学校教員の時に学んだ英語力でも、気持ちさえあれば仲良く出来ることがわかりました。
国際交流の大元は「笑顔」だと思いました。
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ママと離れて真愛と一緒に手を繋いで歩いてくれました。
バスに乗った時は、声を発しなかった彼女が、帰りのバスでは大騒ぎをして笑っていました。心が解放されたのでしょう。
見ている真愛も嬉しくなりました。
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「雛祭り」は女の子の健やかな成長を祝い、願うお祭りです。
たくさんのお雛様たちが、真愛の思いもアイラちゃんの思いも訪れた人たちの幸せを願う思いも、みーんな叶えてくれたのです。
人形とは、(ひとがた)なのです。
お人形を見て「笑顔」なって欲しいものです。
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今年も我が家のお雛様は、お内裏様の方をじっと見ています。お内裏様も厚洋さんが亡くなってから、どんどんお雛様の方を向くようになりました。
ー 若き日をめぐりめぐりて雛の夜 ー
満望(厚洋)
ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります