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子育てパニック クルミアレルギー

 孫が来た時に、一緒にオクラを収穫した。
 その時に何度も何度も、孫が言うのだ。
「私ね。クルミアレルギーなの。
      ピーナッツも食べられません。」
 その夜は、真愛の家にお泊まりで、夕食は真愛が作って振る舞うのだが、どうも、
「食べられないものがあるので、
    それは出しても食べられません。
 真愛ちゃんが嫌いなわけではないのです。」
と伝えたかったようだ。
 可愛い限りである。
 ママが第二子の出産時に、真愛と二人で1週間も過ごし、その後も妹の世話をするママを隣で見ながら、真愛に抱っこされていた孫なので「まあちゃん。まあちゃん。」
とくっついて回るので、可愛くって堪らない。

サワーライス・ポテトサラダ・フルーツポンチ

 その日の夕ご飯に「クルミ」は入っていなかったので、安心して完食していた。
 9月に入って新聞やテレビで、「クルミのアレルギーが急増している」と言うニュースを聞くようになった。
 アレルギー原因の食物の4位に上昇していると言う。
 クルミの摂取によって即時型のアレルギー症状が出た例は、12年度の40件から15年度は、74件。18年度は251件と急増。

クルミアレルギー急増

 アレルギー増加の背景には消費拡大があるが、発症の原因として、ハウスダストに含まれるクルミアレルギーの原因タンパク質が存在するという。
 アレルギーの出る子どものベットの上からは、そうでない子のベッドより多くのクルミタンパク質が認められたと言う。
 しかし、因果関係が認められたわけではないので、研究中というわけだ。
 この情報を聞き、真愛ばあちゃんは、大慌てで大掃除を始めたくなった。
 ところが、この研究チームの国立育成医療研究センター総合アレルギー科の山本貴和子行動機能評価支援室長さん(長い名前だ!)は、
「掃除だけで十分な除去が可能とは言えません 
 アトピー性皮膚炎や気管支喘息・鼻炎が
 あれば、皮膚を綺麗にして、喘息ゃ鼻炎の
 コントロールを良くして、健康を保つことを
 心がけてほしいです。」
と言う。
 湿疹によって皮膚が荒れると、アレルギー原因物質が皮膚から侵入して植物アレルギーが起きやすくなるという。
 一方、口から入って腸で吸収されると、免疫反応が起こらない「免疫寛容」の仕組みが働き、あれるぎーを抑えると言う。
 これまでの研究で、湿疹の治療を発症早期に始める程食物アレルギーの発症が減ることや、症状が見えない炎症部位にも広く薬を塗る積極的な方法で「鶏卵アレルギー」の発症を減らせることがわかってきていると言う。
「赤ちゃんからの湿疹対策が大切。」
「湿疹やアレルギーが起きたら医師に
 相談しよう。」

胡桃?

 ハウスダストによる病気は、様々に及んでいる。
 昔は何年も使っている畳の上で寝起きしていたのに…。
 ハウスダストなんて…。
 いや、今ほど密閉状態の家ではなかった。
 木造建築の隙間風が吹く家であり、掃き掃除と拭き掃除でしっかりと埃は除かれていたのかもしれない。
 大掃除になると、畳を外で干していたのを見たことがある。パンパンと良い音を響かせて畳を叩いていた。
 更に昔は、畳ではなくて板の間である。
 ハウスダストなんてなかったのかもしれない。
 真愛に都合の良いアンサーを見つけたので添付する。この方は、
「家が汚いから、ハウスダストアレルギーに
 なると言うならば、私は年がら年中
 アレルギーだ。」 
とおっしゃる。
 そうなのだ。
 ちょっと入るのが嫌だなと思うお宅に住んでいる方なのに、なんのアレルギーも発症していない方もいらっしゃる。

【綺麗好きでハウスダストが舞う環境でない】は、
 逆に【ハウスダストに対する耐性が少ない】のとも言えるのだろう。
 花粉症にしろ、人がアレルギーなる原因としては…
①微量ながらも、日々アレルゲンを体内に
 取り込んでいて、
 体の許容範囲を超えたから発症。
②「今年は花粉が多いです!」みたいな時期
 (アレルゲンが多い時期)に、長くアレルゲン
 に曝されると、体がアレルギー物質(花粉等)
 から自身を守ろうとして免疫を付けようと
 して発症。

 普段綺麗にしていても、目に見えない様な細かい埃は舞っているので、それが積もり積もっての【アレルギー発症】

 真愛のアルコール・ジアミン・ヒスタミンなんかでアレルギーを発症するのはなんなんだ?
 世の中進んでくると、知らなかった病もちゃんと発見されて身の回り中が「病」で埋め尽くされるのだろうなと思う。

ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります