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梅雨入り

 6月14日。
 関東が梅雨に入ったという。
 今日も雨だ。
 梅雨は、北海道と小笠原諸島を除く日本、朝鮮半島南部、中国の南部から長江流域にかけての沿海部、および台湾など、東アジアの広範囲においてみられる特有の気象現象だそうだ。
 5月から7月にかけて来る曇りや雨の多い期間のこと。雨季の一種だという。
 気象についてはよくわからないが、
 5月ごろ、亜熱帯ジェット気流が北上し、チベット高原にくる。だが、チベット高原は上空を流れる亜熱帯ジェット気流よりもさらに標高が高いため、亜熱帯ジェット気流はチベット高原を境に北と南の2つの流れに分かれてしまうのだそうだ。
 分かれた亜熱帯ジェット気流のうち、北側の分流は、樺太付近で寒帯ジェット気流と合流する。この気流は、カムチャツカ半島付近で南側の分流と合流する。
 この合流の影響で上空の大気が滞ると、下降気流が発生して、その下層のオホーツク海上に高気圧ができる。
 この高気圧をオホーツク海高気圧といい、この高気圧の母体となる冷たく湿った気団がオホーツク海気団。北の気団って感じかな。

 同じごろ、太平洋中部の洋上でも高気圧が勢力を増し、範囲を西に広げてくる。
 この高気圧は北太平洋を帯状に覆う太平洋高気圧の西端で小笠原高気圧ともいい、この母体となる暖かく湿った気団を小笠原気団という。
 真愛としては、南の気団と考える。

 5月下旬から6月上旬ごろになると、九州や四国が梅雨前線の影響下に入り始める。
 真愛の理解では、オホーツク海気団《北》と小笠原気団《南》のせめぎあい「ガチぶつかる」と梅雨前線が行ったり来たり、綱引きみたいになるのでそこに居座る。それが梅雨真っ只中って言う訳だと思う。
 7月半ばを過ぎると、亜熱帯ジェット気流がチベット高原よりも北を流れるようになり、合流してオホーツク海気団が弱まるのだそうだ。 
 一方で、太平洋高気圧が日本の南海上を覆い続けて晴天が続くようになり、日本本土や朝鮮半島も南から順に梅雨明けしてくるという。
 停滞前線ができれば、長雨になるんだ。
 真愛が理科を教えていたときは、気象については指導事項の中になかったので、さっぱりわからない。最近の子供の方がよく分かるだろう。
 ただ、梅雨のジメジメ感や食中毒の怖さ・カビ発生の気持ち悪さ・体の不調については生きてきた分だけ話せる。
 今回、嫌いな気象についてちょっとだけ調べて感動したことは、「今日の天気は、遠いチベットや太平洋上での出来事の結果」ということだ。
 今、目の前で起きていることは、遠いところの影響だったり、遠い過去の影響だったりするんだ。
 そうだ。地球温暖化も、紫外線が強くなったのも、ひょっとしたらコロナ禍だって過去の何かが影響しているんだろうな。
 今をどう生きるかで、未来の自分が決定するように。

 梅雨の晴れ間に、紫陽花が色を濃くしていく。

 ホタルブクロが土手の下の方に咲き、坂道に話しかけている。
 きっと種を道路に落として、雨で流れていくんだね。落ち葉の上に乗せて。

 トカゲも日向で体を干していた。

 と書いていたら、NHKで「おかえりモネ」をやっていた。
 気象の話らしい。
 上昇気流・空気・熱伝導なんてやっていた。
 なんだかとてもわかりやすそうだ。
 気象予報士になるわけじゃないけど、面白そうなので来週から視聴しようと思った。

 玄関前のクローバーの中に捩花が咲いた。
 今日、北陸が梅雨入りと発表された。
 南と北がせめぎ合ってるんだろうなあ。
 国と国とのせめぎ合いも活発になっていている。この後、どうなるのだろう。
 梅雨はいずれは明けるのに…。

ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります