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日本の秋を知らせたい

 ボランティア活動の一つとして、君津国際交流協会のお手伝いをしている。
 文化交流委員会に所属して、ちょっとしたイベントをしながら、「日本文化」について知ってもらおうと思っている。
 3年前は、日本の古民家で地域の「祭り寿司」を楽しんでもらおうと企画したのだが、我が街に大きな台風が来て、古民家の屋根瓦が飛ばされ被害が酷く、公的施設で開催した。
 来年こそは…。と考えていたのにコロナ禍となり、イベントどころではなくなった。
 2年前の7月。何も出来ない中で、
「何か、海外から来ている方に日本の事を知らせたい。」と考えて、「日本の夏」と言う掲示板を作った。
 伝統工芸の「房州団扇」の素晴らしいものを頂いていたので、それが使いたかった。

日本の夏

 その後、コロナ禍を縫うように15枚の掲示物を作った。
 好きだからやってきた事なのだが、今回10月の掲示板を作るのにネタ切れになってしまった。
「秋のお月見・ススキとお団子」
 日本人の月に対する感じ方を書いた。

お月見

「秋の七草・コスモスと七草の写真」

「秋のお祝い・紅葉に七五三のお参り」

厄除け七五三

「秋の手芸・落ち葉にゆり椅子の上の編み物」

真ん中に「つまみ細工」を飾った。

で、今回はどんな植物にどんな話を付けて良いのかなかなか浮かばなかったのだ。

 金木犀の香りが素晴らしかったので、
「秋の香り」にしようと思ったが、嗅覚に訴えると、「秋刀魚を焼く匂い」も秋ならではの匂いといえる。
 落ち葉焚きの焼き芋の匂いも…。と考えると、「味覚の秋」になってしまう。

「スポーツの秋」にしたかったが、最近の運動会は1学期にやってしまう小学校が多くて、うまい話が作れない。

「秋の色」も良いのだが、話はもっと難しい。
清少納言も白秋さんもみんな様々な美しい色を語っているが、真愛には表現できなかった。

 教員をしていた時の掲示物・10月は楽だった。なんてったって「Halloween」である。
 掲示委員会の子どもたちは、大喜びで飾り物を作り、行事予定表なんか隅っこに追いやられる。
 しかし、日本語教室に通って来ている人に、Halloweenはないだろうと思った。
 厚洋さんなら平気でいうだろうな。
「Halloweenでいいんじゃないか?
 日本人の商業主義に乗じて作られた立派な
 日本文化だ。
 お前だって、冬至のかぼちゃよりHalloween
 のカボチャの方が楽しそうに作るじゃない
 か。
 2月は節分より、Valentine dayの方が
 大事だろう?
 40年以上も続いているのだから、
 日本の伝統文化だ!」
と。
 真愛は、笑いながら、馬鹿にされているような気になって、納得できずに悩み続けるのだろう。
   ー 困ったあ〜! ー
 そう悩み続けて、10日間。
 決まった!
「実りの秋・栗 柿の実
 栗名月も十夜月も収穫祭であり、
 外国にも収穫祭があるあるのを思い出した。

 全てが、「収穫物をお供えして祝う」行事という事を書きたいと思っている。

 話は戻るが、ハロウィンが、なぜ10月31日なのかというと、約2,000年前の10月31には現代の大晦日のようなものだったからだという。
 11月1日はケルト人にとって新年。 
 夏の終わりであり、冬の始まりでもあるこの日には「Samhain (sowmin)」という儀式が行われていだそうだ。
 これは、現代英語の「Summer’s End = 夏の終わり」にあたる言葉で、年始だけでなく、秋の収穫を祝うための儀式でもあるという。
 そこで、その収穫物を狙って悪霊たちが現れると信じられていたので、悪さをする悪霊を追い払い、無事に Samhain を行う目的として、その前日にハロウィンが誕生しだというのだ。
 
 お月見の夜に、「団子釣り」と言って、お供えした収穫物を盗みに行く風習のある。
 Halloweenにそっくりではないか。
 我が街では、子どもは悪霊ではなく、「お月様のお使い」と言うことも書きたいが、盛りだくさんにすると失敗するので、
「どの国も、秋の実りを神に感謝するお祭りがある。」
と抑えたい。

掲示物 完成

実りの秋Autumn of fruit


私は、どこの国でも秋は収穫の時期であると思います。

I think autumn is the harvest period in every country.

私の家では、葡萄も栗も蜜柑も柿も実を付けます。

In my house, grapes, chestnuts, and persimmons are also fruit.

栗は、小さいですが、とても甘いです。Chestnuts are small, but very sweet. 
モンブランケーキやマロングラッセが美味しい季節になりますね。
Mont blancake and Malon grasse will be a good season. 
日本では、皮を剥いた栗を米と一緒に炊く「栗ご飯」
が美味しいと思われています。

In Japan, 'kuri gohan' (chestnut rice) is cooked with rice, which is a peeling chestnut.
I think it's delicious. 
栗の殻を取り、皮を付けたまま甘く煮る「栗の渋皮煮」も美味しいです。
The chestnut shell and the 'chestnut ink boiled with the skin is delicious.'

柿というより蜜柑?


日本の畑の近くには柿の木が植えられています。
There is a persimmon planted near the Japanese field. 
栗の実が秋の夕陽を受けて美しく輝く事を『照柿』と言います。
The persimmon seeds are called "terigaki" when they are beautiful in the sunset in autumn. 
日本のお月見は、収穫を感謝するお祭りです。 
"Ostukimi"
The moon viewing is a festival to thank you for the harvest.

ですから、丸い秋の実をささげます。
So, we're going to use the round autumn fruit. 
秋は、どこの国でも収穫祭が行われますね。
In autumn, harvest festival is held in every country. 
あなたの国の収穫祭はどんな物を捧げるのでしょうか?
What do the harvest festival of your country offer?

我が家の山栗!

 結局。
 栗は毬も合わせて、本物を使っちゃいました。笑笑!

 作っているうちに、柿は「干し柿」の作り方を知らせたほうがずっと日本文化だと思った。
 日本の乾物文化はなかなか素晴らしいと思っているのだが、季節の花が伴わない。
 9月の「重陽の節句」に菊の花を乾燥させて、枕に詰めて
「長生きしてくれますように!」
とプレゼントする話も聞いた。
 真愛は、いつも作りながら、色々なことを思い出して〔来年はそうしよう。)と思うのだが、来年になると忘れている。
 このnoteの書き出しの時のテーマは、必ずどこか別の方向に進んでいる。
 知らせたいことは、手短にまとめた方が良いのだが、それができない。
 今回は、「日本の秋」が知らせたかったのだ。
 文脈・バラバラ!

ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります