夫婦会議
このコロナ禍で、夫婦関係が壊れてしまった人も多いとか聞きます。手元に来た新聞に「夫婦のコミュニケーション」で心がけたいことが書かれていました。
ー相手の価値観を受け入れ、尊重する。ー
と見出しが書かれていました。
厚洋さんは亭主関白。
真愛は、厚洋さんが大好きだったから、彼の「関白宣言」を全て受け入れた。
いくら頑張っても上手く出来ないと真愛自身がぐずった。その度に「お前はお前のままでいいんだ。やらない事は俺がやる。」って言ってくれた。朝ごはんも43年間作ってくれた。子育ても手伝ってくれた。真愛の仕事も手伝ってくれた。
だから、真愛も「俺は、給料は入れない。」と言う無謀な要求も苦にならなかった。
生活費は全て真愛の給料内で。欲しいものは厚洋さんにおねだりすると買ってくれた。
一番良かったことは、2人の価値観が同じだったからだ。そして、まあが厚洋さんを「先生」として尊敬したし、尊敬できる人だった。
それでも、あの時別の言葉を言えば良かったと思うことは沢山ある。
新聞には、「コロナ禍で2人一緒にいる事が増え、「1人の時間がなくなった事」がストレスになったと言う記事が書いてあった。
我が家は、歳をとって2人きりになっても、必ず自分の好きな事をする時間を確保したしさせてくれた。気づかぬうちに適度の距離を取っていてのだ。だから、真愛は、2人の時間がないと駄々をこねてくっついた。彼に取ってはそれはストレスだったかもしれないが…。
夫婦も1人の人間なのだと言う事を忘れてはならない。
そして、「夫婦会議」が書かれていた。
凄くできた奥さんで、旦那様がストレス抱えてるかなと感じると
「今から五分間愚痴を好きなだけ話していいよ。」と言い、旦那さんも素直に話す。
奥さんはよく共感してくれて、「わたしの愚痴も聞いて」と言うそうだ。
最後に旦那さんからのコメントが良かった。
「わたしは先に話しているので、嫌な気持ちにならずに妻の愚痴や要望を聞ける。妻に上手く転がされていますね。(笑い)
素敵なご夫婦だ。会議なんて仰々しくはないけれど「素晴らしい家族会議」だ。
我が家は、彼が必ず晩酌をした。真愛は、小さな小鉢を幾つも作って並べ流のが好きだった。そして、彼が晩酌しているときはどんなに忙しくても、一緒に話をしたりテレビを見たり共通の時間をとった。
仕事は彼が寝てからだった。真愛は、彼の晩酌中、ひたすら食べていたのでよく太ったが、幸せな良い時間だった。
ある家庭では、子供が生まれて6ヶ月経った頃。妻から「夫婦会議をしよう」と提案されたと言う。
1人で子育てをしていた奥さんは、一日中子供と一緒。旦那さんが帰ってきても子供のことを聞かれて、「自分」がなくなったのだ。
一緒に暮らし、ラインでも話している。だからと言って石の疎通ができているわけではないと気づいたと言う。
「会議」の内容は、
「五千円あったら何に使う?」
「結婚式の思い出」
「しつけや貯蓄」
「笑っちゃうことやちょっと真剣な話。」
夫婦会議を始めるコツは、
⓵好きなもので釣る。
②テーマは楽しく話せるもの。
⓷勝ち負けなし。2人で結論を出す。
④日時を決め、終了時間は守る。
と書いてあった。
我が家は⓵お酒大好きな彼だから❤️
②テーマは面白かった。
どっちが貧乏生活だったとか
今日見た素敵な絵の話。
TVのニュースだったり映画だったり
真愛が話しかけて彼が話した。
⓷勝ち負けなし。
教材研究指導感でオーバーヒート
喧嘩して寝た事もあったが
必ず真愛が朝謝った。ご飯作っても
らっているので
④日時は、毎日、6時から9時まで。
付き合い始めて44年。
よく三時間も話したものだと思う。
彼が亡くなってから、真愛は幸せな夫婦生活だったと思う事が多い。
それは、厚洋さんが真愛の価値観を受け入れ、真愛のやりたいように自由に生きさせてくれたからだ。
関白宣言って言っても、「一番愛してくれていた」からこそ、真愛も「厚洋さんが一番素敵に見えたし、尊敬する先生」と思えたのだ。
どんな事でも、「あるがままに受け入れること」こそが大事なのかもしれないと思う。
夫婦であっても1人の人間として。
ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります