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腸活

 高血圧・糖尿病の進行度合いの確認のため、2ヶ月に一度の血液検査を受ける。
 検査結果を見て薬の処方箋を書いてもらう。
 定期的に検査してもらうことはとても良いことだと思うが、自律心のない真愛は直前になって(あっ!検査の日が近い!)と焦る。
 2ヶ月前の検査結果は、まあまあの状態で、体重も落とせていたので、当日の午後から気を抜いた。
 好きな物を食べ、やりたい事をやってしまった。
 すると、一番最初に具合が悪くなるところが、「胃」である。
 暴飲暴食とまではいかないが、確実に「胃」負担をかけている事がわかる。
「胃」の調子が悪くなれば、当然「腸」の調子が悪くなる。
「腸」の調子が悪くなると、うまく寝られなかったり、肌がくすんできてしまったりとなんだか、身体中が衰える。
 自分の体を作っているのは「食」が元になるのだから、「食」から「身体」に取り入れる腸が元気でないと体の持ち主は元気で居られないのだと思う。
 厚洋さんの最終的な病名は「大腸がん」だった。とても痩せ細り、動けなくなり見ている方が辛くなった。
 だから、「腸活」が大事だと言うことは分かっているはずなのに疎かにする。
 今回は、自戒の意味から「腸活」について、書いて真愛の意識に叩き込もうと考えた。
 したがって、この後は、お読み頂くのは心苦しい。

厚ちゃんのプレゼント

「腸活」とは、
 腸内環境を整えて良好に保つこと。
 腸は、人間にとって不可欠な栄養素を吸収し有害な物質を排出する器官である。
 栄養だけでなく、老廃物を排出することの大切さを理解していない真愛のお腹の中は、
「ゴミだらけ!
 今の地球みたいにゴミだらけなのだ。」
で、その腸の健康を保つ重要なポイントの一つが腸内環境なのだそうだ。
 人間の腸内細菌は200種類以上あり、100兆個以上存在するそうだ。
 そのうちの約20%が善玉菌、約10%は悪玉菌、残りはどちらにも分類されない日和見菌。
 人間の中にも日和見主義なんて奴がいるが、腸内細菌の中にもいるのだ。
 健康的な腸では善玉菌が活発になる一方で、悪玉菌はあまり活動していない。日和見菌はなんのためにいるのだろう。

「善玉菌」は、乳酸や酢酸を生み出し、腸内を酸性にする役割を持ち、これにより悪玉菌の増殖が抑制され腸の動きを活発にし、食中毒菌や病原菌による感染を予防するほか、発がん性物質などが生まれにくい腸内環境をつくるのだそうだ。
 このような良好な腸内環境が何らかの原因で乱れてしまうと、下痢や便秘のほか、全身に悪影響をおよぼすという。
 腸活で期待できることは
「太りにくくなる」
「快便が期待できる」
「免疫機能が高まる」

「善玉菌」が増えると太りにくくなる。
 体型は遺伝に影響されると思われるが、実際は遺伝よりも腸内細菌の種類に影響を受けているのではないかという。
 その通りだ。真愛の母親は痩せていて、最高でも160cm・45kgだった。
 なかなか母娘とは思われなかった。
 具体的には、太り気味の人の腸内では、エネルギーや脂肪を蓄えたがる肥満型細菌が優勢で、痩せ気味の人の腸内では、脂肪や糖を好まない痩せ型細菌が優勢なのだそうだ。
 肥満型細菌が優勢になるか、痩せ型細菌が優勢になるかは、どのように決まるかというと、「腸内の悪玉菌と善玉菌のバランス」だという。
 悪玉菌が多いと肥満型細菌が活発に働き、
悪玉菌がさらに増えていく、その結果、痩せ型細菌は少なくなり、ダイエットしても痩せられず、太りやすくなってしまうのだ。
 反対に善玉菌が多いと、痩せ型細菌の影響で善玉菌がさらに増え、太りにくい体を維持できるということだ。
《増やせ善玉菌!》である。

お雛様とニャンコ

「善玉菌が増えると快便が期待できる。」
 腸内環境が悪化したときの自覚症状は、悪玉菌が作り出した有害物質が溜まることによる慢性的な便秘や下痢、おなかの張り。
 このような状態が続くと、腸内の免疫細胞の働きが弱まり、腸をはじめ全身のさまざまな部分で病気の罹患リスクが高まる。
 これを回避するには、腸内環境を整えて善玉菌を優勢にすること。
 それによって悪玉菌が減り、便通の改善にもつながる。
 腸の健康状態は年齢よりもむしろ個人差が大きいとされている。
 慢性的な便秘がない人のほうが高い生存率を示すという研究結果も出ており、腸活によって快便を保つことは、長期的な健康維持にも役立つのだ。

「善玉菌」が増えれば、免疫機能が高まる。
 人の体は、口から胃、腸から肛門へと続くトンネルのような構造になっている。
 そのため口から食事や呼吸をするたびに、腸は食べ物だけでなく、細菌やウイルスにも触れることになるのだそうだ。
 気がつかなかった。
 分かっていたが、そう意識して呼吸をしていない。呼吸は「肺」までの意識で、「腸」までの意識が少ない。
 その際に働くのが、腸に存在する免疫細胞で、その数は免疫細胞全体の約6割にもおよび、体全体の免疫力に大きく影響する。
 健康的な腸内では善玉菌が優勢で、その他の菌が劣勢の状態。
 善玉菌は乳酸や酢酸などを生成し、腸内を酸性にすることによって悪玉菌の増殖を抑制、腸の動きを活発にし、病原菌や食中毒菌などの感染予防に寄与するだけでなく、善玉菌の体が人の体の免疫機能を高める効果もあるのだ。
 つまり、腸活によって善玉菌が優勢な腸内環境に整えることで、免疫細胞の働きを強化し、免疫力の向上が見込める。

で、で、何をやるか?
腸活には、
💮起床時に水を飲む。
 朝起きたらすぐに、コップ1杯(200~300ml)の水、またはお茶を飲む。
 飲み物の重みで胃が下がることで腸が刺激され、腸の動きが活発になるそうだ。
 真愛も最近、朝イチに「口濯ぎ・うがい・コップ一杯の水を飲んでいる。」
 すると、あら不思議朝のうちに気持ちの良い💩の気分になる。
 驚いたことに、ゆっくりと飲むのではなく、勢いよく一気に飲んだほうが腸活には効果的だそうで、真愛も寝坊で焦っている方が調子がいい。それは、飲み物が一気にお守りとなるのかな?不思議だ。
 水分不足は便秘の原因にもなり、水分補給はその解消にもつながり、快便にもつながる。

💮善玉菌を増やす食事を心がける
 ⓵生きた善玉菌であるプロバイオティクス
  を食品から摂取する方法。
  プロバイオティクスは、納豆・漬物・
  乳酸菌飲料・ヨーグルトなど、
  ビフィズス菌や乳酸菌を含む食品のこと。  
  これらの菌は腸内に一定期間は存在するが 
  定住することはないので、毎日継続的に
  摂り、腸に補充し続けること。

 ⓶すでに腸内に存在している善玉菌を増やす
  働きを持つプレバイオティクスを摂取する
  方法。
  善玉菌が好むエサを優先的に与えて、数を
  増やすこと。
  プレバイオティクスは、オリゴ糖や
  食物繊維といった成分のことだ。
  オリゴ糖は、大豆・ごぼう・ねぎ・
  たまねぎ・にんにく・バナナなどの食品に 
  多く含まれているこれらの食材を積極的に
  取り入れること。

💮腸に刺激を与える運動をする
 水分補給や食事は体の内側から腸内環境を
 整える方法ですが、体の外側から刺激を与え
 て腸を活性化させる。
 下半身を動かしたり、腹部をひねったりする
 運動が適していて、自律神経のバランスを
 整え、腸の働きを促す効果がある。
 この腸活運動は、トイレに行きたくなる
 時間帯の朝が良いそうだ。
 真愛もやってはいたが、夕方とかプールの
 時間帯だったので、朝に変えよう。

朝が大切!

 明後日血液検査に行くのだが、今日からやってどのくらいの効果があるのだろうか。
「腸活」「脳活」「妊活」「就活」と色々活動を活性化しなければならない事が多いが、どれをとっても、短期決戦は出来ない。
 長く遠い目的を、毎日過ごしずつの努力で根気強く過ごさなければ…。
である。

ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります