見出し画像

大暑 理解出来ない

 今日は大暑。
 明治時代は鹿野山は貴族の方々が避暑地として訪れたところ。麓の我が家の場所も夏でも朝は涼しい。クーラーなんか要らない場所なのだ。
 しかし、今朝は窓を開けたが「熱風」が入って来た。
「大暑」だ。
 急いで全ての窓を閉め、南東のカーテンや障子も閉めて冷房をつけた。

 室温は、26.5度。
 コーヒーではなく、温かい麦茶を飲みながらニュースを見た。
 私には考えられない映像が映し出された。 

 今日から夏休み。
 今日から4連休。
 高速道路が渋滞していると言う。
 緊急事態宣言で「不要不急の外出を自粛」
            しているはずなのに。
 我が家の下道も県外ナンバーが通り過ぎて行った。

 東京ではウロウロ出来ないから、田舎で野外なら三密を作らないから…。
 昨日の夕方の事だ。行く途中か帰る途中か分からないが、我が家の近くのコンビニで、品川ナンバーの集団がソフトクリームを食べていた。
 向かい合って、大声をあげて笑いながら話しながら食べていた。
 田舎者は逃げるしかない。
 私は理解できない。
「死にたくない。」のではなく、「死なせたくない。」から外出自粛をするのだ。
 ワクチンを接種していても、菌を身体につけて来たら、その人と接したら、その人が移動したら「感染」するのでしょう?
 「移動」=「感染拡大」
 以前、「自粛警察」と称して暴力を振るった人のニュースを見た。暴力はいけないが「不安」な気持ちは分かる。
 更に、我が家の周りは熱中症警報だ。
 外に居たら危ない。まして、車の中で渋滞にあったら、「超危険」だろう。
 なぜ出かけるんだろう。
 何を考えているのだろう。
 自分が、家族が何かならないと分からないのだろうか。
 毎度毎度の「緊急事態」毎日毎日の「熱中症」
「恐ろしい慣れ」が染み付いてしまったのだろう。

 毎日延びる感染拡大グラフ。
 一波の時は、「死」の恐怖に怯えてカミユの「ペスト」を読んだ。
 2波・3・4波、5波になって、「ビーカーの中の蛙」になった。
【ビーカーの中に入れられた蛙は、
 下から熱しられると茹ってしまうまで
 ビーカーの中にいると言う。
 同じ温度の入ったビーカーの中に
 元気な蛙を入れると、
 びっくりして飛び出すと言う。】
 死ぬまで分からないビーカーの中にいる蛙になっているのだ。
 徐々に侵される恐怖を感じていないのだ。

 1000年に一度の大雨。
 徐々に徐々に侵されて来た地球の気候変動だ。
 気がついたときには
「お前はもう死んでいる!」なのだ。
 にも関わらず

 オリンピック開催。
 何が正しいのか、
 何が間違っているのか。
 見えない未来。
 見えない明日にちょっとだけで良いから、
「不安」を持ってもらいたいと思う。

ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります