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素数日

111
いつの頃からか覚えていないが、厚洋さんが逝ってからの日数を数えるようになった。このnoteをを始めたのは、一年以上経ってからのこと。 命日だけではなく、記念日も思い出していたが、…
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2024年6月の記事一覧

お父ん似

お父ん似

 父の日前夜の息子のLINEで、ガンダムのプラモデルの完成写真が送られて来た。
 母親の安否確認のため、毎日19:00の定期LINEを送る。
 14日の夕方には
「女の人達は今日鎌倉に旅行に行きました笑
 僕は家に帰ってプラモデル作ります!」
と送られて来た。
 父親である厚洋さんも良くプラモデルを作っていた。彼の場合は、ガンプラではなくデァゴスティーニでチマチマと毎日作って楽しんでいた。
 翌1

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熱い恋があった!

熱い恋があった!

 旦那様の言葉遣いがとても優しくて、奥様の対応が優しくて見ていて、聞いていて切なくなった。
「体重は63kgになっていたんだよ。 
 血圧が150だって、いつもなら140なの
 にね。」
「お医者様の前だと緊張しちゃうんですね。」
「そうだねぇ。
 気が弱いからねぇ。」
柔らかに笑う二人に真愛の耳は惹きつけられた。 
 ガサツな真愛には話せないスピードだ。
 丁寧で柔らかく素晴らしい。
「やっぱり

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隣にいると思って良いよね

隣にいると思って良いよね

むかしファンだった木村拓哉さんの主演ドラマ「believe」が終わった。
 直ぐにこの思いを書きたかったが、「何がこんなに感動させたのか」ということが自分の中でまとめられなかった。
「believe・信じる」ということがどう繋がるのか何度も考えさせられたし、上辺では分かるが釈然としない。
 獄にあって妻をどう信じて良いのか。
 脱獄を許す刑務所の区長を信じて良いのか。
 弁護士を信じて良いのか

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