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#3 お母様との電話

前回の続き。


ショッピングモールを出て、家へ向かう。
家の近くにブックオフがあるので寄ることにした。

まとめ買いのコーナーへ行き、
恋人の好きな漫画が安く売られていないか見る。

恋人が昔好きだった少女漫画を教えてくれた。

せっかく来たから何か買って帰りたそうな恋人。
どの漫画を買うか迷っている。

「もしかして、
 『早くしろよこいつ』とか思ってますか??」

「ううん。楽しんで!って思ってるよ」

二人でいろいろ漫画を見たけれど
結局この日は何も買わずに帰った。


家の最寄りのコンビニで、
恋人はうさまるの一番くじを引いた。
A賞からG賞まである。
狙うはC賞のぬいぐるみストラップ🍋
結果はF賞のタオルだった。




家に着いた。
日が傾いて17時くらい。

恋人は今朝お母様から生理のことを報告するように言われていたので、妊娠検査薬を使った。
結果、無事に陰性。
恋人、お母様にLINEで報告する。


午前中に二人で話をしたが、
僕らはまだ話していないことがあった。

お母様の「お付き合いするなら将来□□に来ること条件にしなさい」という言葉について。

「お母さん、あれ、冗談で言ったわけじゃないでしょ…?」
「俺は将来□□に来るつもりだよ」
「お母様にもちゃんと伝えたほうがいいと思う」

と僕は言った。

すると恋人は「電話しますか??」と提案してきた。
僕も電話で伝えるのを想像していたが、
まさか恋人から提案されるとは思わなかった。


恋人、速攻電話をかける。
僕、少し緊張する。

お母さんが電話に出た。
初めて聞くお母様の声。
恋人、お父さんが家にいないか確認する。
恋人とお母様、いろいろ話す。

「彼氏は帰ったの??」

「いるよ。すぐそこに。
 お母さん、あのね、ここまでの会話、
 ●●さんも聞いてるから笑」

「あんたやだもうスピーカーにしてたの??」

「いやしてない笑 お母さんの声が大きいの笑」

ここまで僕が聞いていることを明かさなかった恋人……お母様が不憫だなと思った。

「●●さんが話したいことあるって言ってるんだけど」

「いいよいいよ私は」

なんとなく煙たがられているのが伝わってきた。

「分かった。あのね、●●さんは将来□□に来るつもりでいるって言ってたよ。それを伝えたかったの」

その後もいろいろ話す。
お母様が言う。

「私もすっごく心配したからさ。
 十分に気をつけてください」

そして、電話が終わった。


続く。

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