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詩集 #1

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スーパーハッカーになれなかったわたし、インターネットには文字を残しておきます。デジタルで書き記す言葉のファイリング。(横書き)
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2020年6月の記事一覧

素敵な6月

たくさんの愛と祝福を受けた 何かが違った6月だった 15日、シグという画家に出会った 初めて会ったその日 私たちは恋人になった 恋に落ち、海へ潜るのは久しぶりのこと いつか商店街で17歳の自分とすれ違うことがあれば「スマッシング・パンプキンズのシャツが似合う美しい女性と付き合っているよ」と、教えてあげたい たぶんひねくれた私は エヴェレットの多世界解釈やらを言いながらも、5年先への期待を隠して抱いて目を輝かせるだろうね 愛は破壊する いま愛が私を蝕んでいくのがわか

恋に落ちたら

えっと、 なにも言えなくなっちゃうね、 心はドキドキうるさいけど

怖い雨が降ったらいいな

みんなそれぞれのスピードで変わっていく ぼくと君は今、加速度0でゆっくり歩く 速度記号 bruciante : 「タバコが短くなってゆくのと同じテンポで」 今日は6月の雨足に合わせて。 軒先やたら強く吹き込む風の隙間を狙って火を点ける ざー、びゅうん、ざー、ぼっ、すぅ、ふゥ。ざー 気候変動でこの数年 スコール気味に降る雨に ちょっと惹かれて、道に出てみる わざと撃たれる 血は出ないよ、安心して …もしかするといつか 濃硝酸と濃塩酸の 怖い雨が降るかもしれない NO