マガジンのカバー画像

サクヒンのはなし

9
本・映画・美術など 作品に触れて
運営しているクリエイター

記事一覧

『言語化力-言葉にできれば人生は変わる / 三浦 崇宏』を読んで

言いたいことはあるはずなんだけど上手く伝えられないと悩むわたしにピッタリハマる本でした。 この本は言語力の伸ばし方に悩んでいる人に 言葉のプロである三浦さんが自分はどう考えているか、どのように伸ばしたかを教えてくれる本。 言語力ってどうやって鍛えればいいかわからないって思ってる人はたくさんヒントが見つかると思います…! たとえば、言葉がすぐに出てこないという悩み。 三浦さんの考えは、言葉がすぐ出てこないのは言葉にしたいことが多すぎるから。 言葉を順位づけをする練習を重

コンプレックスだらけのわたしへの処方箋『ポンコツなわたしで、生きていく。/ いしかわ ゆき』

ゆぴさんの御本を読みました。 『ポンコツなわたしで、生きていく。-ゆるふわ思考で、ほどよく働きほどよく暮らす』著者 いしかわ ゆき ゆぴさんの今までと考え方が詰まったこの本。 やさしい言葉で等身大の自分でいいんだなあって気持ちと、今のわたしが悩んでいることへの助言がたくさん詰まっていて自分の殻を破る勇気をもらえました。 今までネットや本で「自己開示が大切です」って出てきた時、それができてたら苦労してないわ!って思っていました。 でも、ゆぴさんから言われるとなんだか勇

『ベスト・エッセイ 2018 / 日本文芸家協会』を読んで

『ベスト・エッセイ 2018 / 日本文芸家協会』を読みました。 きっかけは先日読んだ本↓に登場したゴリラのハミングの話が読みたかったのです。 今まで読書をほとんどしてこなかったわたしはエッセイをほわほわしたポエムだと思い込んでいました。 偏見ってこわいですね。全然違いました。 筆者が本を通してわたしに体験談を語ってくれる。 ページをめくるごとに代わる代わる話しかけてくれます。 さまざまなジャンルの方が興味深い話をいろんな角度から教えてくれる。 自分の好きなタイミングで

専門家目線から文章が読める強い本! 文芸オタクの私が教えるバズる文章教室 / 著 三宅香帆

先日の#クリエイターフェス で拝見した三宅香帆さんの御本、『文芸オタクの私が教えるバズる文章教室』を読みました。 一言で申し上げますと、 文章をもっと面白く書きたいな〜って思っている人にたちにこんな方法がありますよ!!っていろんなカードを提示してくれる本です。 作家やブロガー、さまざまな方のお手本を引用していて三宅さんのチェックポイントと解説が入っています。 文章の専門家の目線で素敵な文章がよみとけるのです! そして1番ありがたいのは一つ一つの文章にまとめがついているこ

すぐ試したくなる会話術が学べた本 | またすぐに会いたくなる人の話し方/野口敏

先日、新しく入った方の研修を行ったのだけどお昼ご飯の時間が地獄と化してしまった。 人見知りが発動しそうだったので応援を頼んで3人で食べたものの沈黙・・・。気まずい・・・。 2.3個質問をしてわからない話題になってしまうとどうすればいいのかわからずみんな一斉に飲み物飲み出すみたいな…。 ううう後悔。もうちょっとフレンドリーに話ができるようになりたい。 そんな気持ちで読んだこの本。 『またすぐに!会いたくなる人の話し方 / 野口敏』 副題にもあるとおり『相手を主人公にし

美術館に挑戦する【後編】『⼤阪中之島美術館』

大阪にある国際美術館と⼤阪中之島美術館に行ってきました。 美術に明るくないため、多分自分は絵とかは好きだと思うんだけど本当に好きかどうかわからないから行ってみようのスタンス。 今回は国立国際美術館の⼤阪中之島美術館で行われていた『すべて未知の世界へ ― GUTAI 分化と統合』を観てきました。 今回は後編!⼤阪中之島美術館へ進入。 (前編はこちら) 国立国際美術館と中之島美術館は真隣なので信号渡ってすぐ。徒歩2分くらい。 芝生の広場には印象的なネコチャン。 後ろの黒い

美術館に挑戦する【前編】『大阪 国立国際美術館』

大阪にある国際美術館と⼤阪中之島美術館に行ってきました。 美術に明るくないため、多分自分は絵とかは好きだと思うんだけど本当に好きかどうかわからないから行ってみようのスタンスでチャレンジ。 今回は国立国際美術館と⼤阪中之島美術館で行われていた『すべて未知の世界へ ― GUTAI 分化と統合』の展示です。 展示が何なのか調べず向かったわたし。 (ちょっとだけでも知識入れておけばよかったと後悔することになる) まずはこちら。国立国際美術館から入館。 エントランスでは迎えて

心にアンミカをインストールしたい

先日ふとフワちゃんの「アンミカさーーーん」という声が脳裏によぎった。仕事中に。いきなり。 アンミカさん、あのポジティブで関西感抜群のおしゃべりが好きな人!あと給湯器かなんかのCMの人。 正直そのくらいの知識しかなかったのだけど、その時パッと頭をよぎった。 アンミカさんを心に宿せばいつでもポジティブでいられるんじゃない? 孫悟空を心に住ませると「オラワクワクすっぞ」ってなるじゃん?それと一緒よ。 そしてわたしはアンミカさんインストール計画のため、ノリノリで御本を読むことに

共感できるのに知らない表現だらけの衝撃 氷の城壁/阿賀沢紅茶

今日はこちら! 漫画感想文ってことでわたしが好きな漫画はこちら。 『氷の城壁』です。 現在「正反対な君と僕」を書いている阿賀沢紅茶さんの前作にあたるこの漫画。 高校生の恋愛漫画なのだけど、普通の恋愛漫画ではない。 4人写ってるからどうせ4角関係なんでしょ!って違うんだなこれが・・ もちろん恋愛の話でもあるんだけど、人間としての葛藤と成長が描かれているというか・・ 繊細な心理描写で自分の中にもあったあのモヤモヤやむずむずした気持ちを的確な絵と文で表現されていて、どのキ