神田笑一さんの誕生日ボイスを聴いて【ネタバレ注意】

 誕生日おめでとうございます。
 今回私は初めて、にじさんじのボイスを購入しました。以前から購入してみようかと悩んでいたのですが、今回は誕生日ボイスということで、事前に公開されたボイスが凄く刺さったことや、他の期間限定ボイスよりも手が出しやすくもあり、購入を決めました。その時に聴き殴った感想です。感情のゆくままに書いたら口語体、文語体が混ざってしまったので、少し読みづらさがあるかもしれません。

1朗読(食物として-芥川龍之介)
 悶えていたらあっという間に終わってしまっていたので、恐らく五回目の視聴。今回は青空文庫の頁を開いて目で追いながら聞いてみることにしたが、神田さんの読み方はとても聴きやすく、すっと脳内に言葉が入り込んでくるため、わざわざ目で確認する必要はないだろうとは思う。
 知ってはいたけれど、ただただ滑舌がいい。台詞読みが上手。「例えば」など、すこし語尾が伸びて、すぅっと息を吸う息遣いが好きです。「○○君は~」という読み方が毎回伸びていて考え込んでいる風なのがとても良い。いつもは一人称が”私”なのに対し、今回は原作通り一人称が”僕”なことに新鮮味を覚えた。
(男性が私、僕、俺っていう一人称を公私等で使い分け続けていた結果、日常で混ざって出てきてしまう、っていうのがとても好きな私からしたら、あー好き。ってなりました。)
 最初から最後まで楽しそうな声のトーンで喋っているのに対し、私もにこにことしてしまった。可愛い。

2台詞
 「神田笑一が言わなそうなセリフ集」という一言で音声が始まった。何が始まるのだろうか、という期待を胸に抱えていたものの、あまりの声の良さに一時停止。何故この普通の台詞でこんなにも声がいいのだろうか。しんどい。
 どうにか呼吸を整え、再生ボタンを押した。
 お金に緩いヒモ男のような台詞だった。あまりにも言わなさそうすぎる。お金に関することはしっかり管理していそうだもの。ちょっとわんこっぽいのも良い。
 煙草を吸う男の台詞。荒々しく毒っぽい雰囲気でとても好き。見た目さわやかな感じなのに…と思ったものの、スーツの衣装の姿はあまりにも煙草が似合いすぎる。というかまず、私は見た目さわやかだったり可愛かったり、明らかに煙草を吸っていなさそうな人が実は煙草を吸っている、ということが刺さる人間だった。今更の話。
 ここで例のTwitterに投稿された台詞。お前とか駄目だねとかって言われるの最高ですね…。この台詞を聴いて、私はこのボイスの購入を決めましたが、やはり最高でした。感謝。
 この後四つほどぽんぽんぽんぽん、と短めの台詞の攻撃。これはなんかもう言わなそうとかそういうことを思う前に、殴られていた。それはもうボッコボコに。内容を詳しくは書かないけれど、私の心情。
(え、そこなの!?可愛い)
(理由に対してあまりにも迫真すぎる…)
(少女漫画のあの台詞をここで?!面白いのはそちらでは?!え、声が良い…)
(もうなんか意味がわからないけれど、声が良い…)
 最後の方はもう声が良いってことしかわからなかった。最高。この時点でもう息も絶え絶え。たった三分ほどの音声で、ここまで心臓に刺さりまくるとは思っていなかった。
 しかし、本当の沼はここから先にあったのだった。

3バイノーラル
 唐突に始まるのでびっくりしてしまった。お疲れさm…え、同棲してるの?!二言目できっと真横に座ってきている。いや、真後ろからぎゅっとされているのか???え、えっちすぎる…。声が右から左に動くのが耐えられない。ニヤニヤが止まらない。頬が緩みまくり。ねぇねぇ言わないでくれ、しんでしまう。近い近い近い。えっ…。嬉しそうで、こちらも嬉しくなってしまう。あー、絶対手を掴まれている。
 音量を少し上げてもう一度聴いたら、息遣いまで聞こえてきて、あー、ここ口開けたまま喋ってそう…。わんこ感あるのもとてもいいですね…

 あー……。最高の四分間でした。本当買ってよかった。全編通して声が良い。こんな最高なものを売ってくださり、本当に有難うございます。