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残酷な天使のテーゼより

先日、庵野秀明脚本監督作品、シン・仮面ライダーを鑑賞しました。

1度目鑑賞後、まとまり切らない複雑な感情を覚えたことに驚き、
2日後に2度目の鑑賞に走りました。

1度目には気付けなかった様々な伏線。キャラクターのほんの些細な所作や言動、細かな表情の全てに結末に至るまでの「想い」を感じることが出来て何度も涙が流れました。

 小さく震えながら確かな決意を口にするヒーロー。
 ハリネズミのようになっていた心が少しずつ溶けていき、優しい光の中で微笑みながら遺志を託すヒロイン。
 過酷な任務の中で本来利用するだけの若者へ、人生の先輩として不器用な助言をする仕事人。
 
 そして託された想いを受け止め、「孤高」を捨てた新世代のヒーロー。

素晴らしいお芝居でキャラクターに命を吹き込んで下さったキャストさんを始め、全てのスタッフ様、庵野監督に心から感謝を。

「想い」の継承や、自分が選び取る「選択」。世界=世間とどう向き合うか、何を為すのか、といった問いかけが詰まった作品でした。
3回目も見たい!


以下余談。と言う名のタイトル回収

そんな作品に感化されて色々な事を考え、内省する機会になりました。

ふと思い出したのは、
本記事タイトルの某超有名アニメ主題歌ラスサビ前の1節。

「女神なんてなれないまま私は生きる」

今よりずっと無知で子供だった当時、聞いていても歌っていても、必ずこの部分で涙がこぼれて止まらなかったことを思い出しました。
確かに強いフレーズですが、我ながら泣くほどか? 
という感想で当時はよくわかっていませんでした。

今なら分かってしまうなあ…。
時が経つのは早い。

ありがとうございました。

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