マガジンのカバー画像

アル開発室

【全記事読み放題】クリエイターエコノミーの事業に挑戦しているアル社の裏側を知れるマガジンです。代表けんすうが、やっている事業の裏側やリリース背景、PR戦略などの考えや知見を、ほぼ…
けんすうの視点でわかりやすくまとめた記事が毎月20本ぐらい読めます。ビジネス書1冊ぐらいの金額で様…
¥980 / 月
運営しているクリエイター

2022年6月の記事一覧

「ジャンプ+」のすごさを改めて知ったよ、という話(と、アプリ開発コンテストの話)

こんにちは! 昨日、ジャンプのミライというイベントのモデレーターをやってきたのです。3回やるうちの、1回目ですね。 このイベントは何かというと「ジャンプアプリ開発コンテスト2022」というものが開催されるので、それについてお伝えするトークセッションです。 じゃあ、ジャンプアプリ開発コンテスト2022とは何かというと・・・。少年ジャンプ+が、マンガ創出につながる新しいアプリやWebサービス開発企画を募集するというものです。 で、当然「このイベント面白いなー」と思ったので

人生で知っておきたい「時間選好」の話

こんにちは! web3と呼ばれる領域とかについて、ずっと調べたり、考えたり、思考してたりしているんですが、結局のところ、通貨の歴史や経済、歴史について知らないと学ぶスピードが遅いよね、と思ったので、そのあたりも一緒に勉強しているんですが・・・。 この「ビットコインスタンダード」という本が超おもしろいのですが、その中で「時間選好」の話がでてきて、これはいろいろな発想に使えそうだなと思うので書いてみます。 特に僕の主張はなく、この概念についての説明とメモです! 健全な貨幣

IPPON女子グランプリを見て反省したこと

こんにちは! IPPONグランプリという、大喜利大会がありまして、好きでよく観るんですが、この前、松本人志さんの企画で、女芸人と女性タレントのみで構成された『IPPON女子グランプリ』がテレビでやっていて観たのですが、それの話をしたいと思います。 結論でいうと「IPPON女子グランプリを観たことで、お題や評価する人が、女性に適していない可能性があるのでは?と思ったことで、自身のビジネスで同じことをやっていないかをすごい反省した」という感じです。 ちなみにIPPON女子グ

努力ができている人は「努力をする努力」を減らせている人

こんにちは! 今日は努力について書いてみます!記事の内容としては、 結果や成果を残すための要因としては、努力の有無が大きい しかし人間は基本的に努力をしたくない生き物 努力をするためには、「努力をする努力」を減らすのがいい しかし、それにはリソースが大きくかかるよね・・・ 格差がでやすいところになってしまっているのでは みたいな感じです! ではいきます。 「努力」の領域で差がつくところはどこか?何かを成し遂げるには、どんなに才能があっても、一定の努力は必要と

「スタッフの笑い声」的なものって重要ですよね、という話

こんにちは! たまーに、講演会とか、何かの番組とか、対談とかに呼んでいただいて、しゃべる事があるのですが、そのときのスタッフの方の対応でうれしいのは「笑い声を出してくれる」ことです。 このように、いわゆる「スタッフの笑い声」的なものを提供するのって、ビジネス上では大事だけど、なかなかそれがスキルや能力として認識されていないな、と思うので書いてみます。 特に、コミュニケーションにおいて、一番に学ぶべきところは、まずはここからじゃないかとすら思っています。 結論最初に結論

実名よりも匿名性のほうがまともな議論ができる説

こんにちは!今日は「実名制や、アイデンティティが一貫しているコミュニティのほうが、議論がまともになる、と昔言われてたけど、実はやっぱり匿名性のほうがよいのでは?」ということを書きたいと思います! 2000年くらいの古代インターネットでは、「2ちゃんねる」という匿名掲示板がありました。ログインはおろか、名前欄に名前を入れずに投稿できるサービスです。 各「掲示板」と呼ばれる、ジャンルごとのフォーラムがあり、その中にさらに話題ごとの「スレッド」と呼ばれるものがあり、その中で好き

自分への反対意見があったほうが、自分へ賛成する人が増える理由

こんにちは! よく「2割くらいの人があなたのことを好きで、6割はどうでもいいと思っていて、2割は嫌い」みたいなことを耳にしたりします。 そうだよなあ、と思いつつ、人間、人から嫌われるのは怖いので、2割の人の意見とかを聞くと、落ち込んだりしちゃいます。 なので、なるべく嫌われないように言動を気をつけたりすることはみんなやっていると思うんですが・・・。最近「ソーシャルメディア・プリズム」という本を読んで、「自分に対してのアンチとかはいたほうが、むしろ自分を支持する人が強くな

商品をつくる上で、「言い訳の設計」はとても大事なんじゃないか・・・という話

こんにちは! ここ数年のトピックスとして、環境問題への興味の高まりみたいなのがあり、投資活動とかをしていても、そういう系の話が多くあったりします。 僕もやっぱりそのあたりは興味関心が強いところで・・・。廃棄物経済学、という、ゴミ系のゼミを専攻してたこともあり、地球環境系のトピックスは気になっています。 なので何か服とか靴を買うときには、やはりサスティナブル(持続可能)かどうかなどを気にするようになりました。 最近のファッション雑誌などを見てても、このあたりのテーマは頻

「やりたいことをやろう」だけじゃなくて「そろそろやめない?」システムも必要だと思う

こんにちは! 今日は「やりたいことをやろう」というのはいいんだけど、どこかでダメな人をダメといってあげるのも、必要だよねえ、、という話を書きます! 夢は応援し続けるべき?今の日本だと空気感的に「やりたいと思っていることをやるのがいい」「好きなこと、夢中になることをやったほうがいい」というのがあります。 「とりあえず、良い大学を出て、大企業か公務員になるのがいいんだ」みたいな価値観を言うよりも「本当に好きなものをやったほうがいいよね」という意見のほうが人気になっている感じ

お金払ってくれる人のボランティアが成り立つと思うのは幻想だと思う

こんにちは! こちらのnoteのアル開発室は、マガジン要素が強いんですが、Facebook版のアル開発室では、昔「アルサポーターズ」みたいなものをやっていて、コミュニティ上で、マンガサービスの運営を手伝ってもらっていました。 そういう話を聞くと「お金を払ってもらって、かつ仕事をしてもらうなんて、めちゃくちゃお得じゃないですか」と色めき立って、真似したい!と思われる事が多いんですが・・・。 お金を払ってくれる人に働かせるとかは、かなり幻想に近いので、それについて書きます。

ホスピタリティの履き違えに気をつけないとね、という話

こんにちは! 今日は「ホスピタリティってすごく大事だけど、ただそれをやるだけだと、むしろよくない状況になってしまうことあるよね」という話を書きます。 感じのよい店CHIMNEY COFFEEさんというお店によく行きます。 僕、コーヒーが好きなんですが、酸っぱいコーヒーとか濃すぎるのは苦手で、合わないお店はがあったりします。このお店のコーヒーは僕の好みにあっていると、好物のフィナンシェを熱々で出してくれるので気に入っています。 で、、、せっかくなので、そこで気づいたこと

ベリロンから学ぶ「意味があるから、意味がない」が求められる時代の空気感

こんにちは!けんすうです。 今日のアル開発室では「機能から意味へ」という時代の流れが、ちょっと変わって来ていて、「意味があるものから、意味がないものへ移行しているのでは?」ということを書きたいと思います。 機能から意味へ2019年くらいに流行った概念として「役に立つことよりも、意味があるほうに価値が移りつつある」というものがあります。 少し長いですが、以下がわかりやすいので引用します。 役に立つものを作る時代においては、日本勢はかなり戦えてきました。家電から車まで、高

PRをするためにカテゴリを勝手に作って、その中に紛れ込ます方法

こんにちは! 今日は「なるべくお金をかけずにPRをしたいよね」というスタートアップあるあるの課題に対して、何をやったか、みたいな話をしたいと思います! なるべくお金をかけずにPRしたい!おそらく、アル開発室にいらっしゃる方の中でも、集客とかに困っている人というのは多くいると思います。 というか、だいたいにおいて一番困るのが集客です。 よく「とはいえ、けんすうさんは、Twitterのフォロワー数が20万以上いるので、、集客やPRには困らないでしょう」と言われたりするんで

人の揶揄は本当に無視していいし、揶揄はやめておいたほうがよいと思う理由

こんにちは!けんすうです! 今日のテーマは「人の揶揄を気にしないほうがいい理由」みたいなことについて書いてみます! 結論から先にいっておくと「揶揄は気にしなくていい」けど「自分の悪い行いや振る舞いは、きちんと指摘される状態を作って置かなければならない」ということです。 ではいきます。 揶揄はされるし、したくなるよね人間の本能なのか、噂話は人間のコミュニケーションの中でも大部分を占めます。 「ダンバー数」という人脈の限界は150人くらいだよ、といったので有名なイギリス