はじめに
ChatGPT(GPT-4)に圏論を教えます。具体的には『圏論の道案内: 矢印でえがく数学の世界』を読みながら、概念の定義などについてChatGPTに説明していきます。ChatGPTが自前の知識から情報を引っ張ってくることを防ぐために、それぞれの用語にはでたらめな名前をつけます。「オフチョベットしたテフをマブガッドしてリットにする」みたいになっていてかなり読みずらいと思います。失敬。
※注意※
これは私(初学者)がChatGPT(初学者?)に圏論を教える内容となっています。私の数学の知識は理工系の学部1,2年生程度で、圏論についてはこの本を数年前に数十ページサラッと読んだ程度しかありません。私自身が誤った解釈をしている場合もあると思います。ChatGPTに説明していくことで自分の理解を深めていくという目論見も多分にあるので、温かい目で読んでください。コメントでの指摘大歓迎です。
圏論の道案内 第二章
圏・対象・射・域・余域
圏: クェン
対象: テーショー
射: シャー
域 (domain): イェキ
余域 (codomain): ヨイェキ
射の合成
合成: ゴーセー
問題を出してみる
正しそうですね。すごい!
可換図式・結合律
図式: ジュシキー
可換: キャキャン
結合律: キャツゴーリツ
問題を出してみる
想定していた回答ではありませんでしたが理屈は正しそうです。yoyeki(g) = yeki(h) = Cでゴーセー(合成)の定義を確認してからh@gを導きました。h@gがBからCへのシャー(射)であることも正しそうです。しかしそこから先はよくわかりません。「表してください」という私の言い方が不明瞭だったかもしれません。g@f, h@gについて質問した後にキャツゴーリツ(結合律)について触れるつもりでしたが、少し方針を変えてみます。
惜しい!!!!少しずつ誘導してみます。
いいぞ
惜し~~~。まずはじめに、シャー(射)を「移動」と表現したことに驚きました。シャーは最初に
と説明し、移動という表現はこちらからはしていません。移動と表現するのは動的な感じがより伝わって圏論っぽさが出てる気がします。圏論あんまりわかっていませんが。
そして
これは以前より答えに迫っているように見えます。ですがゴーセー(合成)に上手く絡めてくれませんでした。合成の定義のところで躓いたから移動という別の表現をもってきて、その組み合わせであると主張したのかな?
よし!
追記(2023/03/31)
AからDへのシャーと書くべきところをAからCのシャーと2回も間違えていました。結構致命的なミスのように見えますが、ChatGPTが忖度してくれてAからDのシャーと勝手に読み替えていますね。
うおーーーー!!!!!!素晴らしい!塾講師が教え子にものをうまく伝えられた時ってこんな感情なのでしょうか。キャツゴーリツ(結合律)でかっこの位置を入れ替えてくれました。
図式をグラフで出力してもらう
最後にグラフとしてジュシキー(図式)を出力してもらいましょう。これによりChatGPTが適切な射の関係を構築できているか一目で確認できるはずです。
マーメイド記法は全然知らないのですが、恐らく記号が認識されていなかったみたいなので少し修正して得られた画像がこちらです。いいじゃん!
おわりに
ChatGPTに圏論の導入部分を教え、理解させる(理解しているように振舞わせる)ことに成功したと思います。自分の考えも整理できてとても楽しかったです。今後もChatGPT君と一緒に勉強していこうと思います。よろしくね!