ヒーローインタビュー

━━ 放送席、放送席。本日のヒーローに選ばれましたこちらの選手に来ていただいています。おめでとうございます。


ありがとうございます。


━━ 圧巻のプレーでした、今のお気持ちを率直にどうぞ。


素直に嬉しいです。


━━ 序盤、相手方の巧みな切り返しに苦しめられあわやという場面も見られましたが。


さすがに一筋縄ではいかない相手でしたね。経験も豊富ですし、この厳しい戦いをここまで残ってきている実力者ですし、慎重にならざるを得なかったというか。


━━ どのあたりで流れがきたと感じられましたか。


そうですね、どこがというよりかは、徐々にタイミングが合っていったような印象でしたかね。こつこつ積み重ねてきたことが発揮できて、いい内容になったんじゃないかなと。


━━ 切迫した状況で決定的な一打となりました、「でもそれって先輩の仕事ですよね？」は見事でした。


ありがとうございます。しっかり気持ちを作っていけたと思います。


━━ 怒涛の攻撃、とはなりませんでしたが、あの瞬間確かに部署内の空気が変わったのが、観客席にも伝わってきていました。


まあ、きのうきょうのことではないので、事前に準備はできていたかなと。本当は序盤からもっと積極的なプレーをしていきたかったんですが、ケガが怖いなってところも正直ありましたね。


━━ なるほど。勇気のいる判断だったのではと思いますが、いかがですか。


なによりもチームメイトの存在が大きかったと思います。我々の気持ちはひとつでしたから。自分のためではなく、仲間のためだったから力が出たという面もあると思ってます。あの先輩が仕事を押し付けてくることには、みんながうんざりしていますし。


━━ 大胆な反撃でしたが、今後への影響はありそうですか。


うーん、そうですね、少なくとも相手にはこちらが歯向かう人間であるということは伝わったかなと。性格とか習慣はなかなか、変えられませんし、またいつも通りに戻っていくんでしょうけどね。覚悟はありますんで、来シーズンに向けてしっかり調整していきたいです。


━━ 最後に、ファンのみなさんに一言いただけますか。


毎日激しい連戦を乗り越えられているのも、ひとえにみなさんの応援のおかげです。本当に感謝しています。暑いなかですが、いいパフォーマンスを見せていきたいと思ってますので、また遊びに来てもらえたら嬉しいです。


━━ ありがとうございます。では、定時間際に業務を押し付けられ「それって先輩の仕事ですよね？」を叩き込み見事チームを勝利に導きました、本日のヒーローにお越しいただきました。お疲れ様でした、改めておめでとうございます。


ありがとうございました。