シティリーグ2024 S1 ベスト8 アルセウスヌオー
はじめに
はじめまして!
普段は会社員でITの仕事をしながら、子供と楽しく過ごしている一児の父です。
桜餅あるとん、と言います。良ければTwitterもフォロー頂けますと嬉しいです!
去年のシティリーグ2023 S1に参加したときのnoteは下記に残してます。
こちらは下らないことも書いてるのでぜひ。
10/5までの環境について
いつもの、環境についての研究です。
社会人で時間もあまりないので、仮想敵を用意して効率的に練習し想定していない敵は諦めるという潔さで進めます。
ということで環境を下記のように想定しました。
Tier1 テラスタルリザードン、ロストギラティナ
Tier2 ミュウ、サーナイト、ルギア
Tier3 ミライドン、パオジアン、インテウーラetc
安定感のあるロストデッキの中でも、ギラティナを入れて火力をカバーしたデッキであるロストギラティナと、最近急に「ヌッ」と数を増やしてきたテラスタルリザードンの2強じゃないかなと予想。
また、使用率の割に勝っているミュウや、安定感おばけのサーナイト、アッセンブルスター狂のルギアなどが数多くいると想定。
ミライドン、パオジアンなどのたねexのデッキも直近ではちょこちょこいることからこの辺りも視野に。
■取捨選択
デッキを定める上で、当然ながらすべてのデッキに対して有利なデッキというのは存在しません。
ある程度対応する、対応しないの取捨選択が必要です。
まず着目したのはギラティナV、ミュウV、ゲノセクトV、ルギアV、ミライドンex、パオジアンex、インテレオンV、ウーラオスV等の上位デッキに含まれるHP220ラインでサイド2のポケモンが多い点です。
なんとかここをワンパンしてテンポ良く試合を進めたい。
しかしながら、現環境はポケモンVとポケモンexが混在しておりHP220をワンパンするためのダメージアップのカード、「こだわりベルト」のようにポケモンVにしか効果を発揮しないカードではポケモンexへ対応ができません。
ポケモンVとポケモンexどちらが相手でも220打点を出せる使いやすいポケモンはいないものか…
いました。自分が好きなポケモンが。220出せました。
■デッキ構築
ということで、ヌオーVを中心にデッキを構築しました。
ポケモンVの神様、アルセウスと組み合わせました。サブアタッカーとしてアローラロコンを用意。
環境にいるテラスタルリザードン、サーナイト、ルギア、パオジアンへ強く出られます。
さらに、ヌオーVへ勇気のおまもりをつけてHP270ラインに持っていき、エイチ湖を貼ることで実質HP290に。ギラティナVstarのロストインパクトを耐えます。特性 てんねんで、スターレクイエムも効きません。
強くね…??
まあこういうのを「机上の空論」と言いますが、「強くね?」と思ったことはたいてい弱いです。
肝心のギラティナのデッキには頂への雪道が採用されているので、張り替えられておしまい、というシーンが連発しました。
発想を少し変えて、ヌオーVを強く使うのではなく、「強く使えるシーンを増やす」という形に組み替えてみることにしました。
まずはミカルゲを追加。おまもりを抜いて葉隠れポンチョに。
アルセウスとアロコンでは出せない高打点を、ヌオーVがカバーするスタイルにしました。
アルセウスで場を高速で完成させ、ジャッジマン/ナンジャモで手札干渉しながら、進化できていないポケモンV、ポケモンexをヌオーVが220でワンパンする。
これです。
この形にしてジムバトルやトレーナーズリーグ、リモートポケカ等で練習し、自分にしっくり来たので最終形としました。
構築のメモ書き
■ポケモン 18枚
アルセウスV/アルセウスVstar 4-4
私にとっての鉄板です。Vstarは3枚と4枚で諸説ありますが、安定してなんぼだと思っているので私は基本4枚入れます。
基本的には1体 or 2体立てます。アロコンの刺さりが弱いデッキへは3体立てる場合もあります。チェレンと葉隠れポンチョを強く使えます。
ヌオーV 1
今回のテーマ。2回使う機会がないので、1枚採用にしました。
特性 てんねんはあって無いようなものですが、ヤミラミのロストマインやギラティナのスターレクイエム等無効にできます。
(が、カビゴンと違いルール持ちなので雪道で消えます)
今回のサブアタッカーがアロコンで、雪道がウイークポイントである点が共通しており「雪道を採用しない」という理由によく噛み合います。
基本的には対ギラティナ、対ルギアの際は積極的に立てます。対パオジアンの場合は状況によりけりですがアロコンを優先したほうが良いこともあります。(が、パオはおまもりが無い傾向にあるのでワンパンのチャンスはあります。立てる際はエイチ湖を貼らないようにしましょう)
対ミライドンはヌオーVが何故か雷弱点ということ、おまもりが採用されていることから立てないほうが無難です。
アローラロコンV/アローラロコンVstar 2-2
今回の環境キラーだと思っています。
特性持ちからの攻撃を一方的に受けません。テラスタルリザードンやサーナイト等の高火力もアロコンの前では無力です。
ワザ自体に貫通(効果を計算しない)が付与されており、ミミッキュやミルタンク、ギルガルドなどで積むことが有りません。
弱点は明確でHP240と低く、特性なしポケモンからはダメージレースで圧倒的に不利です。相手によって立てる、立てないの選択が大事です。
基本的には対サーナイト、対白ルギアの際は積極的に立てます。テラスタルリザードンの相性は良いですが、立てる場合は相手のリザードンの相方が何かを見極めてからのほうが良いです。
アルセウスの場合、アルセウスVのパワーエッジで殴られるので言うほど刺さりません。立てる場合は2体立て&葉隠れポンチョを目指しましょう。
なお、こおりタイプなのに雪道に弱いです。
雪道を採用しているロスギラやミライドンでは立てないほうが無難です。
ビッパ/ビーダル 2-2
説明不要のよくはたらくまえばさん。
ミカルゲ 1
ミュウのゲノセクトVや、ミライドンのライコウV、ルギアのネオラントV等止めることで機能を完全に停止できるのが強み。
ミュウが増えてきたので入れました。
地味にヌオーVのてんねんも消えます。覚えておきましょう。
■グッズ/ポケモンのどうぐ 12枚
ハイパーボール/ネストボール 4-4
アルセウスを立てられるかの勝負なので削れません。
右手に自信がある人は以外は削ってはいけないと思います。
ポケモンいれかえ/あなぬけのヒモ 1-1
配分はお好みですが、最低入れ替え札は2枚欲しいです。
葉隠れポンチョ 2
アローラロコンは強いですが、「あなぬけのヒモ」「ボスの司令」等で解決されることも多い上、そもそもベンチから呼び出されて先に倒されることも多いです。
ポンチョ着せておけばより安心です。あくまでアロコンを強く使うためのカードで劣勢時に引いても捨て札になりやすいのは愛嬌。
■サポート 12枚
ジャッジマン/ナンジャモ 4-3
アルセウスの強み、と言ってもいい手札干渉札。
運だけアルセウス、とはよく言ったものです。
不利対面であるロスギラにもワンチャンを用意してくれると考えると切れないカードです。
ジャッジマンのほうが相手に与える妨害度合いが多く、序盤に積極的に打っていきたいので4枚。
ボスの司令 4
最強カード。ヌオーVがベンチをワンパンするのに使います。
殺意高めで行きたいので4枚。
チェレンの気配り 1
アルセウスといったらこのサポートその2。
葉隠れポンチョをアルセウスに着せて、守りながらチェレンで回収し使い回すこともできます。
■スタジアム 4枚
ロストシティ 2
主にサーナイト対策。
アロコンを立てた上で、メモリースキップのラルトスとムーンライトリバースのクレセリアをロストさせたら勝ちです。
相手を有利にさせることが特別無い、逆に利用されることがないスタジアムという点も利点です。
エイチ湖 2
水エネルギーのアルセウスでは入れたいカード。
HPが300ラインになり、280ダメージを耐えます。Vガードが引けてなくてもこちらがあればロストインパクトも耐えられます。
■エネルギー 14枚
水エネルギー/闘エネルギー 7-2
ヌオーV用に闘エネを2枚用意。
ダブルターボエネルギー 4
アルセウスと言えば。アロコンもこれで起動できるのが偉いですね。
Vガードエネルギー 1
主にギラティナVstarからワンパンされるのを防ぐ用。
当日のマッチアップ
1戦目 サーナイトex 先行 6-3 勝ち
アルセウススタート。
ラルトスが見えたので、アロコン立てるプランで進行。
アロコンVstar+葉隠れポンチョの2枚立てが完成し、ロストシティでメモリースキップのラルトスをロストさせ、ムーンライトリバースのクレセリアもロストさせたところで相手投了。
2戦目 白ルギア 先行 6-2 勝ち
アルセウススタート。
ルギアが見えたので、ヌオーVを立てるプランで進行。
ナンジャモで手札をバグらせながら、ヌオーVが進化できないルギアVへ220を出し続けて勝ち。ちなみに、この時対戦された方が優勝しました。
トナメで再戦したかった!
3戦目 白ルギア 後攻 6-5 勝ち
ビッパスタート。
後攻1ターン目でアルセウスが立てられず、手貼りでも起動できそうなアロコンでプランを進行。
ミカルゲを置いてネオラントの動きを止めるも、ルギアVがエアロダイブで突っ込んできてだいぶ厳しい戦い。
何とかギリギリ勝利。
4戦目 ミュウVmax 先行 1-6 負け
ビッパスタート。
先行でベンチにアルセウス立てて手貼りまではOK。あとはヌオーV立てて後ろのゲノセクトVをじっくり倒そうと思っていたら。
あなぬけのヒモからの後1メロディアスエコーでアルセウスが吹っ飛んだのでそのままテンポ取られて負け。
これがあるからポケカは面白いんだ。
5戦目 ロストギラティナ 先行 6-4 勝ち
アルセウススタート。
不利対面ですが、手札干渉しながらヌオーVでギラティナV狩ろうかなと山札確認。
ヌオーVサイド落ち。
仕方なく、アルセウスを3体押し付けるプランで進行。2体目のギラティナを狩り、スターレクイエムを使わせたところを見計らってVガード手貼り。
ロストインパクト1回では落ちなくなったので、後ろの非エクを倒しながら勝ち。
トナメ 1戦目 アルセアロコン 先行 0-6 負け
今回の構築をする上で、肝心な点があります。
ミラーマッチは捨てる、ということです。
アロコンの特性上、先に「スノーミラージュ」を唱えたものが勝ちます。
ということで、先行でアルセウスも立たせることができず、相手のアロコンが先に完成し「スノーミラージュ」を死ぬまで聞くことになりました。
これがポケカだ。
試合を終えて
普段は、おもしろデッキを作って遊んでいる一般プレイヤーです。
今回のシティリーグにおいても、普段見ないポケモンを活躍させてみたいという強い意志が働き、このデッキが生まれました。
見慣れた強いデッキは、当然強いからこそ沢山の人が握り、その強さをより確かなものへ確立していきます。
そして強いデッキは当然対策され、そのデッキに勝てるような構築へと変わっていきます。
環境というのはそうやって回っていき、対抗馬、メタで更に回っていくことになります。
さて、突然知らないカードが飛んできたらどうでしょう。
対策もクソもありません。
そういう1つのスキに、こういう日が当たらないカードたちが光り輝く瞬間があるんだと思います。
勝ち負けも大事ですが、せっかくのポケモンカードです。
自分の好きなポケモンを使ってみたり、ストレージで発掘されたカードを使ってみたり、大事な人から譲り受けた大切なカードを使ってみたり。
強いデッキだから使うのではなく、たまには気分が変わる遊び方をしてみてはいかがでしょうか。
きっとポケカがより楽しくなると思います。
■2023/10/8 追記
おりじなる(@originalpegame1)さんが、私のレシピにてベスト4を取りました!マッチも通常のアルセウスアロコンでは不利対面ですが、しっかり勝てていますね。使って頂きありがとうございました!
ヌオーはできる子!
おまけ
ポケカの他にも、DAISOから販売されている「蟲神器」も遊んでいます。
大会も開いていますので、ぜひ興味があれば遊んでみてください。
おまけの自己紹介
Twitter:@altoteana
ブログ:https://altone.hatenablog.com/
1児の父。普段はITの会社に勤めながら、休日は家族とお出かけしたりのんびり過ごしてます。
TCG歴は25年ほど。
・ポケモンカードゲーム
・遊戯王(引退)
・ヴァイスシュヴァルツ(引退)
・ガッシュTCG(引退)
・蟲神器
ポケカではちょっとだけ戦績残してます。
・ルカリオ争奪戦 ベスト4
・シティリーグ 2023 S3 ベスト4
シティリーグ参加のたびに、レポートちまちま書いてます。
また、ポケカ公認自主イベントであるゆるふわポケカ会でスタッフを担当してます。
↑ こちらもぜひ!
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
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