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私がカレー屋であり続ける理由 2024

Good Morning Alps!
おはよう伊那谷。

2024年5月4日 土曜日(だが今日ではない)

第一土曜日はカレー店主になる(戻る)日。
大阪時代に営業していた「旅と喫茶とカレーと日常 モハキハ」を、長野県伊那市の赤石商店さんの食堂を間借りして営業させていただいている。

大阪の自宅兼店舗を引き払って以来、もうカレーを作ることはないのかなと思っていた。本業の傍らでイベント出店やケータリングをやる体力は無いという諦めと、素敵な思い出と経験をくれたモハキハ本当にありがとう! というやりきった気分と、それでも直径30cmの寸胴鍋を手放さずに持ってきた未練の全部が私にはあった。

赤石商店の店主お二人が、私がまたカレーを煮込む機会を作ってくださり、こうして「場」に立つことができていることが嬉しい。自分の店ではなくいわば赤石商店さんの土俵をお借りしているので恥ずかしいことはできないぞというプレッシャーがあって、前日の仕込み中には弱気な気持ちがわきあがってくるのだけど、当日になれば明るく楽しい気持ちで立ち回っている。忙しいとは正義だ。

飲食営業ではあるので、食べに来てくれた方に等しく満腹と満足をご提供することに努めているし、営業を続けていくかぎり、もっと腕を上げなくては恥ずかしいと思う。でも、私はこの「場」に戻って来られたことが嬉しく、社交が苦手でこの地に友人知人がまだまだ少ない身には、こうして人に会える(会いに来てくれる)場がありがたい。だか売上が少しでも増えると寄付するし、予約がたくさん入ると景気よく100円引きなんてしてしまう。ビジネスとして考えたら無邪気すぎるだろうと思うけれど、今の私にとってのモハキハはそういう活動だ(モハキハカレーはおいしくあらねばならないけどね)。


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