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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

ヘンプリ感想雑書き③ ソフりん編

オタクは良い人が可哀想な目に遭うのに弱い。(偏見)

書き出し

初めまして、こんにちは。この記事ではアダルトPCゲームブランド『Qruppo』様より発売しているアダルトPCゲーム『ヘンタイ・プリズン』のプレイ感想を書き連ねております。

取り止めもない感想を書き殴ったものですので、お目汚しになるかと存じますが、誠にお願いします。

今回は第三弾です、第一回の感想は下の記事から読めます。

https://note.com/alpharfa/n/n4bdf539d0ffc

今回はソフりんで有名な人気キャラ、ソフィーヤ・シコレンコへの感想を綴りたいと思います。ゲームのネタバレに踏み込む内容になっておりますので、未プレイの方はどうか回れ右をお願いします。わかったかHENTAIども!



ここから先、ネタバレ注意






かわいそう(小並感)



いじめる(かなり色々な意味を含んだ言葉)と良い反応(かなり色々な意味を含んだ言葉)を返す人間というのは、得てして毎度ひどい目(かなり色々な意味を含んだ言葉)に遭いがちです。冷静になって見返した時のソフりんはまさにそんな感じのキャラで、洗濯機に入れられた鈴のごとく状況に振り回されます。

優秀な妹が意図せずして己の居場所と人生を奪い続け、殺害に思い至るほどに恨み、それを顧みて妹から離れて心機一転……罪を犯しかけた自分と似た様な立場の人々に接する看守という仕事を目指すという激鬱半生。看守となり、かつては囚人一人一人に正面から接し、同じ人間として向き合っていた彼女でしたが、しかし更生の余地もない一部の囚人の在り様によってついに高潔な精神が折れてしまい、機械的に振る舞って高圧的な看守をやり遂げてみせようとするも、仕事のミスや変態懲役の異常性、アヘ顔コンビや妹の奇行によってストレスと自己嫌悪を高め……その繰り返しで精神的にボロカスなのが本編開始時のシコレンコ看守長なのです。真面目なメンタリティが理想と現実の間でギャップを作って勝手に自滅しちゃう悪循環を生んでいるのです。ソフりんは通常時と仕事時で明らかに人格というか、『顔』を使い分けています。この顔の切り替えで、厳しくて恐ろしい看守長として振る舞えているのでしょう。七ヶ浜時代の経験で役にのめり込める土壌があったから良いものの。

待てよ?「本当はいい人だけど、仕事では囚人に過度の暴力行為や折檻を加える姿に変身する」という人格の理由づけとして「過去に役者の学校通ってたから、仕事ではそっちの役になりきることができる」っていう設定になった……てコト!?(ワ…!)相変わらず天才的なストーリー構築だなオイ。弟子にしてくださいませんか❤️(CんCん亭)

そのキャラ性は、有体に言えばぬきたし2の礼センパイに近いです。あちらが自罰意識に縛られているとするなら、ソフりんは現状への諦観にゆっくり殺されていく様な。

ですがそんな彼女だからこそ、このヘンタイ・プリズンにおける重要なキャラとなっているのです。囚人の主人公が柊一郎であるならば、看守の主人公はソフりんであるといっても過言ではないでしょう(ノア並感)

正直、本作で一番好きなキャラかもしれません。多分これを読んでるみんながそう思ってる。私にとっては、太田部筆頭がいなければ文句なしに本作ナンバーワン、どころか数多のゲームキャラでも屈指の好き度になります。

ヘンプリだと太田部筆頭に若干負けちゃうけど、他のゲームのキャラ含めると上回ると言うか……評価の尺度が変わるからなんだろうけど、うーん、この気持ちわかる人いる?

共通ルートでの動向

彼女は最初、プリズンの恐怖をさまざまな手段で見せ付けてくる『目に見える脅威の擬人化』でした。ことあるごとに変態懲役を折檻する姿、そして陰に日向に恐れられる様は、チューリッププリズンが如何なる場所であるかを端的に示しています。

ですが一通りプレイした後の彼女をみた時の私は、囚人を折檻する姿を見てこう思うのです。

「ソフりんかわいそう」

と……。

メンタルが死んでる状態で変態の射精量を検査したり潮吹きの飛び具合を観察したり(常識的な価値観を持つ人間からしたら拷問)、規定値を下回ったオナニー中毒の変態のケツをしばいたり(奥底では他人に暴力を振れる様な人間ではない人の良さなのに必要だから殴らないといけない)……正直私には同じことをやれと言われたら無理です。正気だったらやってらんないでしょうね。

まあそんなこんなで、今度は我らが柊一郎が現れるわけです。徒党を組む囚人の頭目(花丸妹のこと)の次は、この時点でもっともわかりやすい脅威である看守長とぶつかり合うとは…というのが、体験版プレイ時の印象でした。(ちなみに私は体験版をプレイする前に本編を購入していました。買う、と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!

ですが今なら断定できます、「こんなのの相手をさせられるソフりんがかわいそう」と。詳細は省きますが、プレイ済みな皆様ならお分かりでしょう。湊柊一郎がいかにやべえやつかを。

二人の出会いは囚人と看守、当初の印象はお互いに最悪でした。(結婚披露宴で流される馴れ初め動画のナレーション)花丸をその機転で懲罰房送りにした新郎ですが(新郎言うな。ソフりんアペンドはまだ発売されておらんねんぞ)(それマジ?)、それを機に新婦(だから結婚披露宴やめろや)に劣等囚人として監視されるようになった柊一郎……そのソフりんによって炭鉱送りにされ……ソフりんに対する柊一郎の舐めた態度が悪化していく矢先、雨の日の炭鉱作業にソフりんが同行したのが運命の変わり目です。崩落によってでかい岩盤に閉じ込められ、目の前に迫る死に怯え切ったソフりん。そこを、炭鉱作業で体力と筋力を手に入れた柊一郎が助け出すのです。

関係ないけど、この場面のアマツくんの「やるんだ、柊一郎!」「君ならできる!」がめちゃくちゃいい演技なんですよ。全力の背中押し、果てしなくやる気をブーストしてくれる応援。イケボちんぽめ!

泣きじゃくったソフりんが自分を助け出す柊一郎を見上げる一枚絵を添えて、体を張ったソフりん救出劇!(おもらしから目を逸らし)(韻を踏んでるな、おもらしから目を逸らし)この時点でメインヒロイン3人とは恋愛フラグなんぞ片平もない状況で、まるでメインヒロインのような助け出され方ですよ…。というかなにかにつけ突っかかる理由が『あいつ(妹)に似てるから』って……実は主人公をそこまで悪く思っていないのと、心底では妹に負い目を持っていることの二つが描写されてて狂う〜〜〜〜〜〜〜ヘンプリ2週目狂う〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

救出直後のソフりんを力一杯抱きしめてソフりんの生還に安堵したい(ドローンガールさんがこのツイートにいいねをしました)

以降のソフりんは表面上厳しく接しながらもなんだかんだいろんな事に付き合ってくれる面倒見の良い看守の顔を柊一郎に覗かせる様になりました。

「ど"う"言"う"こ"と"だ"!"」←大好き

ファッ!? 面倒見の良い看守の顔が戻っとるやん!!!!!!恥かかされたからフランクに接することができる様になったのが大きいな。

人生ゲームで子供たくさん生んでて草。ソフりんアペンドが出たら子沢山EDになってほしいわ。

そんでボイス収録。一人二役もなんのそのっすわ。看守長の役をずーっとやってたから七ヶ浜時代より演技上手くなってるのかな(邪推)夕顔看守長も呼ぼうぜ、あの人マジで別人の声出せるから(エロゲボイスヘリウム)

「たとえ糞便を撒き散らした場合であっても!絶対に中断させてはならないと!そ"う"記"さ"れ"て"い"る"ッ"!"」←大好き

いっそソフりんのボイス全部迫真濁音付きにしたパッチ出してほしい。嘘。白砂菓夏海女史の声帯を守れ。


千紗都ルートでの動向

パコル流通になんの関与もできず、気が付けばプリズンで唯一パコル経済と無関与な状態に。山岸看守ですらパコルカジノに腰まで浸かっているのに……逆に言えばそんな方だからこそ、ギャンブルでお客として来た際はバカ勝ちさせて「ウチのカジノはぼろ儲けチャンスもありますよ」とアピールする役に選んだのかなと。でもあの勝ち方はダメでしょ。こんなの接待ギャンブルじゃないわ!介護ギャンブルよ!

そんでもってパコル経済を完全掌握して闇の成金帝王と化したあとも、「自分を叱ってくれる人」として様々な便宜を図りつつパコル経済から遠ざけて安全な立場に置く…いや柊一郎お前単純にソフりんのこと大好きだろ!

元来シスコンだから姉の如く世話を見てもらってたソフりんに大層気を使うのはわかるがお前……下手したら恋人になった千紗都以上に重い感情乗せてないか!?

あくまで自己解釈ですが、恋人の千紗都はパコル経済を推進する側であり、他の看守や囚人はパコル経済の中に取り込まれている今、ソフりんはパコル経済の帝王湊柊一郎が暴走した際のストッパー(もしくは抑止力、あるいは殺してでも止める人)になりうる人材として柊一郎本人から選ばれたということではないでしょうか?これは魔王と化した存在が自分を滅ぼす勇者を知り合いの中かから選んで陰ながら保護するような行為です。重くねえか感情が?

ノアルートでの動向

実質ソフりんルート。紅林ノアの存在に触れる上で決して避けられない人物がソフりんです。ノアはその天才さゆえに両親にさえ金の卵としか見てもらえず、唯一自分を家族として大切にしてくれた姉のソフィーヤに懐く…ここまでだったら可愛いものですが、ノアはその天才さゆえに周囲と隔絶しがちで、孤独の中で自分が最も好意的に思う姉に執着します。

で、一方のソフりんはそんな妹のせいで家族の愛だろうが、自分の時間だろうが、新しい人生だろうがめちゃくちゃにされてしまいます。挙句の果てには必死で手に入れた演劇の役さえノアに奪われてしまい、自分が姉の役を奪ったなどつゆ知らぬまま、姉の役の抜擢祝いを行おうと部屋に乗り込んでくる有様(こいつナチュラルボーン煽りカスか?)で、大マジのマジでぶち殺そうとする程に怒りを覚えたのです(この時絶縁を決意したようです)。ですがこれはノアが直近にあった凶器を抑えていたことで失敗し、紆余曲折あって刑務官としてチューリッププリズンで働くようになったら、今度はストーカーめいた行為をしてくる上に盗撮魔としてさんざっぱら人に迷惑かけてお縄になったノアが「こんな糞ブラック職場辞めて私の稼いだ金で一緒に暮らそう!」と言ってくるのです。いや相関係数+1して絞首台送りにしなかったのはマジで偉いと思うよ。

そんな姉妹を中心に据えたノアルートは姉妹の変化・和解・成長の物語であり、それを助ける存在としてノアの片割れとなる男柊一郎が奔走するお話なのですが…誤解を恐れずに言うならば激重闇の姉妹百合の間に男を挟むことで光の姉妹百合にアセンションさせるルートです。

このルート、ソフりんが出てくるか、ソフりんに言及するシーンばっかりなんですよ。その上でノアをちゃんとヒロインとして成立させてるのは流石よね。初セックスでノアが姉を、柊一郎がアマツくんを、それぞれ依存対象から訣別させるシーンは私のヘンプリお気に入りシーンの十指に入ります。感動のあまりシコったティッシュで涙を拭いたね。

さらに言えばソフりんが仲直りしようと接触してきたノアと柊一郎に対し、変態懲役にどれだけ辟易しているかを込めた長台詞もヘンプリオキニシーン十指に入ります。白砂菓夏海女史の迫真濁音を目一杯浴びてからの搾り出す様な「もう…もういい加減にしてくれ」はもはやサウナからの水風呂でととのうが如し。いや私サウナ行ったことないけど。

そんでノアとの和解を必死に勧めてくる柊一郎にだけは己の半生やら目をかけていた懲役やらの話をしてくれて…柊一郎に甘いなレンコ先生よぉ。ネモウはまあ、暴動なんか起こすから。

そのあとに自罰意識を発揮しちゃってわざと殺されようかって時にノアが自分を庇って死んだと思って泣いちゃうシーンもほんとすき。そんで脱獄実行時に途中までついてったのに(二人の脱獄の責を全部負うのも前提で)自分だけチューリッププリズンでこれからも頑張っていこうとするところもすき。脱獄が失敗したあと脱獄を企てた柊一郎とノアをなじる演技しつつ、脱獄阻止の立役者に祭り上げられたという尊厳陵辱の悔しさのなかで絞り出した「すまない」もすき。いやちょっとソフりん危うすぎない?スペランカーか?蚕か?

この人はなんでこうまで自分を追い詰めたがるんだ?メンタリティは一般人なのに黄金の精神を搭載してるせいで自壊しかかってるんだが?

おんで面倒見いい人なんで千紗都を風呂に入れたりしてね、優しいよね。でもこの際妹カップルがうるせえフェラプレイおっぱじめたから、他の看守を隠すためにオナニー中擬似フェラしているという言い訳を広めねばならなくなったのは本当にかわいそう。こんな高潔な人に擬似フェラオナニーという言い訳を使わせるな。

アガガオコンビを陥れる作戦を進めてる時は信頼できる連中に囲まれた、充実した一時(どれくらいぶりだ?)であったでしょう。そして矯正展当日は妹カップル共々に鬱憤を晴らす大立ち回りを展開するのです。

手始めにプリズン最強の特別警備隊トップ2を警棒一本で瞬殺。続いて柊一郎が全裸で気を引いている隙に我妻に気付かれないまま至近距離に迫ってヘッドショット。つっよ…(ドン引き) 作中最強では? 岩盤に閉じ込められてたのはなんだったんだ?

これぬきたし含めてシリーズ戦闘キャラ最上位陣に食い込むのではないか?元SS一番隊で当時よりも成長した太田部筆頭が瞬殺って、女部田郁子でもないと食い止められんのでは?これに滅多打ちにされたネモウはよく生きてたな…

紆余曲折あって脱獄時の構想通り、ノアと柊一郎はプリズンを出て、自分はプリズンに残り、更生したかつての囚人に再会する…頑張って来たことが報われたエンドです。ノアに送られた「相手の名前をびっしり書き込むことで愛を表現する手紙」の意趣返しにほっこり。

アフターで処女喪失だの野外露出だの中出しだのした&させられたのに手紙で書いた柊一郎の名前は五回…ってのは指摘するだけ野暮か?野暮だな…いや妹の頼みでヤらせてやっただけってのはまあ、さはさり

組長ルートでの動向

我妻看守長の洗脳騒ぎに有効な手を打てぬまま右往左往し、決戦時は自衛でゾンビ囚人を制圧するしかできなかったものの、妙花出所後はノアとの関係を掘り起こされ2年間に及ぶ大揉めを展開したそうな。このルートでのノアは姉妹問題について「自分でなんとかできます」みたいな面してたけど、このルートはノアルートではないので、ノアが「私お姉ちゃん大好き!お姉ちゃんも私が好き(タカ派ヒロイン)」な態度を展開しているのは言うまでもないでしょう、そんなアッパラパーな妹が柊一郎の手も借りずに仲直りせんとして来たのですから、ソフりん側からすればいい迷惑でしょコレ

グランドルートでの動向

洗脳されるわ足折られるわ妹に介護されるわ柊一郎の処刑に抗議したら異動させられるわそれを嫌がったらクビにされるわ姉妹丼で妹と柊一郎に玩具にされるわ散々です。プリズンから離れるルートなんで更生した囚人たちと会って報われるフラグも潰れちゃったし。でも役者をもっかいできそうなのはよかったね…。

このルートでもその腕っ節が発揮され、特殊警備隊(防人の精兵)をダース単位で蹴散らし、太田部筆頭と互角以上に渡り合う指揮官をワンキルします。そら太田部筆頭と逆茂木をまとめて地に沈められるお方ですからね…。


まとめ

ソフりんはどのルートでも出番があり、共通ルートにいたってはメインヒロイン達よりも目立っている、いわば第4のヒロインとも言える存在でした。

迫真濁音声と腕っ節が発揮されるシーンが特に好きで、その高潔な精神と共に別の推しを想起してしまいます(ルパ○レ○ジャーVSパ○レン○ャーの朝○圭一郎)。

柊一郎をはじめとして、本作のキャラは理想と現実の狭間で苦しみ、己と向き合う機会が多いように感じます。その中でも、ソフりんはさまざまな要因によって己のあらゆるものをすり減らしつつ、本作のプリズン上層部で唯一決定的な外道(つまりラスボス)に堕ちませんでした。そんな高潔で、真面目で、損をしがちで、面倒見がよくて、危うくて、可愛い彼女が大好きです。

ソフりん、今のあなたの空は何色ですか?

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